技術

「暗記」と読書・雑感

「暗記」というのが、勉強なり何かものを考えようとし始めた時に、かなり最初の段階で強要されてくるプロセスだった。 「知識」を「詰め込む」。理屈や能書きでなく、ただとにかく「覚える」ことを第一義にしてひたすらそのための作業を繰り返して行く。それは英…

映像表現とSFの関係・メモ

富野さんもそうですが、根っからの映像作家は、まずすばらしい絵が頭に浮かぶんです。そのすばらしい絵をどうやってフィルムにしていくかが勝負になります。すると、その妨げになってくるのが考証なんです。すばらしい絵をスポイルすることがしばしばありま…

革命モノが流行らなくなったワケ・メモ

*1革命モノのアニメが近年流行しない理由を「あえて」社会評論と結び付けて騙ると、日本人はここ15年ほどの間に、東北の震災に代表される相次ぐ自然災害から生活基盤の喪失に対する恐怖と安定的な生活のありがたさやかけがえの無さを無意識に理解しているか…

力仕事と武術鍛錬の関係・メモ

高校の時、夏期講習代稼ぐのにライン屋でバイトしてた。ライン屋っていうのはあんまり見る機会ないと思うけど、道路の白線工事のお仕事。その当時は若いし柔道や格闘技なんかもやってたから同級生より気力も体力もあったんだけど、同じ班にいた小柄な爺さん…

Twitter騒動・メモ

Twitterが㌧㌦(こういう表記もまたすでに老害化石脳のしわざ、てなことになるんだろうが)。 かつての2ちゃんねるの「閉鎖」騒動を思い出す程度には、こちとら立派に老害化石脳、インターネット老人会のヘタすりゃ古参にカウントされるような年代、年格好にな…

モニタ越しの「読む」のこと・メモ

電子書籍は「読む」にならんのよ……自分的には(´ω`) タブレットであれPCであれ、モニターの画面を介している時点でもう「読む」にならんのはあれ、なんでなんだろ。視線がすべってゆくというか、文字「列」としてしか認識できなくなるというか。 「書く」の…

クレカ業界の悲惨・メモ

クレジットカード業界の悲惨さ。システム的に見ると地獄じみてて、会員数でみればトップいに踊り出てるのにゴミ客だらけてケツに火が付いたように拡販続ける楽天筆頭にヤバみがつよい。— (๑╹◡╹๑) (@tsuchie88) 2023年6月16日 クレジットカード業界の悲惨さ。…

口と舌、しゃべること、の老化について

老化というのは理屈でも能書きでもなく、ミもフタもなくわれとわが身、この生身のカラダの個別具体として日々、思い知らされてゆくものだということは、もう40代の終わりくらい、50代にさしかかる頃には一応、わかるようにはなってきていた――つもりではあっ…

「教える」ルーティンの縛り・雑感

3年前、予期せぬ形で勤めていた大学から放逐されることになって、それまでそれなりに日々のルーティンになっていた講義や演習など、大学というたてつけの中であたりまえにあった「教える」という営みから切断されて、ものを考える習い性まで微妙に違うものに…

AIと女性、性欲の変遷史・メモ

21世紀に入ってから、日本の女性はその存在価値を巡ってAV(アダルトビデオ)と激しく争い、男性の性的欲求の奪い合いをしてきた。2023年の今、生身の女性はその存在価値の存亡をかけてAIとすら激しく戦うことを強いられ始めている。今日はAIと女性の存在価値…

魂の告白

以前「絵が下手な人が、明らかに自分で興奮しながら書いてる特殊性癖絵が好きだ。下手なぶん「俺はコレを描きたい!」という、書き手の心が絵にうつるからだろう」と書いたのだが… 残念ながらAI絵の登場によって、この「下手な作者の心が絵にうつる現象」…

AIによるアニメの革命・メモ

これの何が凄いのかわからん人の為に簡単に。女性の長い髪の毛は3DCGでは再現が異常に大変でコストがかかる。アニメや漫画でもこれは同じ。https://t.co/yuZ6bvcWtX— pal9999 (@pal9999) 2023年4月12日 これの何が凄いのかわからん人の為に簡単に。 女性の…

ミュシャ、をめぐる騒動関連・メモ

femimatsu.com 夜なのでちょっと。ミュシャの話。まああそこまで苛烈な見方する人は稀だと思うけど、ある種のアートクラスタの間では、ミュシャってうっすらとではあるけど、あんまり好かれてない気はするな。逆に、イラスト系の絵描きはびっくりするくらい…

町工場の熟練、その末路

老舗の鉄工所が今月で畳むとのことで「まだ働けるけど利益もそんなでないしやっててもなぁ」と。公差指定しなくても「ポンポンって叩いたらスースーって入るぐらい」とか「ハンマーで強めにカンカン叩いたら入るぐらい」とかで作ってくれる70代の超ベテラン…

『ゲームの歴史』騒動・メモ

https://twitter.com/natsu_mix/status/1636233822693101568書籍『ゲームの歴史』に関しては、作者の岩崎夏海氏がTwitter上で当事者や有識者から集中砲火を浴びているが、作者の目論見は全然別の所にあるのではないかと思っており、その目論見に対しては現在…

ラジオペンチの値段から・メモ

私が子どもの頃の、もう40年も前のこと、ペンチ(ラジオペンチ)は1つ数百円した。その価格は納得できるものでもあった。ペンチが日本で年間に売れる数は決まっているだろう。1つ作るのにどれだけの手間と時間がかかって、職人の人件費を・・・などと考…

プラモデルの戦後史から・メモ

樹脂による模型、鉄道模型だと1957年に天賞堂のプラスティック貨車が発売になっていますね。近年まで生産されていたロングセラーで、材質はスチロールではなくベークライト(エボナイトだと言われていたが、近年エボではなくベークである事が判明)https://t…

はみ出した者、の受け皿

いつだったか堀江貴文さんが寿司屋で10年修行なんて無駄、学校やYouTubeで学べば1ヶ月でできるとおっしゃていました。— PAPA (@bca027761) 2023年1月6日 いつだったか堀江貴文さんが寿司屋で10年修行なんて無駄、学校やYouTubeで学べば1ヶ月でできるとおっし…

パソコンショップの時代・メモ

なるほど、今、話をしていて、そもそも当時はパソコンショップなど恐ろしく少なく、学生はみんな貧乏だから、そこの店頭展示品でプログラミングをしていた。そして、そのPCショップがソフトハウスとしてテイクオフしていった、というプロセスそのものが想像…

スポーツ選手と〈そこから先〉・メモ

昔、仕事で出稼ぎに来た日系二世のおじさんとつきあいがあった。この方は若い頃、地元のクラブチームのサッカー選手だったという。お父さんに「サッカーが出来るのは今だけだ。もらった金は使うな。引退した後の元手にしろ」と言われ、引退後にレストランを…

広告メディアとしてのTwitter・メモ

山本一郎さんの動画を見て、「Twitter社(特にTwitterJP)ってそんな広告の基礎みたいなことも知らんのか」ってあんぐりしたから言うけどさぁ…基本、「明確に探してる」層はTwitterで商品や悩みを検索しないのよ。一部のエンタメや出版・作家業を除いて、商…

AIとの問答・メモ

AI「今更なんですが、よろしいでしょうか、人間」人間「種族名でよぶな。なに?」AI「よく創作とかで、人間が滅んでもロボットは生き残ってずっと動いてる話ありますよね。あれおかしくないですか?」人間「というと?」AI「人間の寿命より稼働時間の長い精…

労働の現場と朗読、そして本・メモ

朝から晩まで煙草の葉を巻き巻き。こんな単純作業もうイヤッ。そんな労働者の為に雇われていたのが「葉巻工場朗読屋」でした。米国やキューバで活躍した彼らは新聞や小説を工場で高らかに読み上げ退屈な作業を楽しいものに。しかしラジオの登場とともに彼ら…

来日ロケのハリウッド仕事・メモ

例のハリウッドで活躍してる日本人俳優さん、あまり良い役に恵まれず話題作にいっちょ噛みする事でしか存在感を示せないみたいだけど、そんな人を尻目に本日の午後は東京の某所でアメリカの大手配信会社の作品のオーディションに沢山の日本人俳優が参加いた…

サブカル史、を語る時の陥穽・メモ

ロボットアニメ史を「ロボットアニメ」の流れだけで見ているとわからない事が「メカアニメ」とか「アニメ全般」とか「特撮・人形劇含むテレビまんが全般」とか「映画や一般ドラマ含むメディアフィクション全般」とかで見えてくるケースは、まあある。— 葛西…

アニメ絵における「美」の誤解・メモ

「アニメ顔」てやつはこれから先もドンドン白人像から遠ざかる方にしか進んでかないですね。鼻口をどこまでも消していこうとするベクトルじたいは不動のものだから。今世紀はじめ「現実に美しいとされるEライン」をブッチしたときもう後戻りできない分水嶺を…

レンズの明日・メモ

昨日「レンズはこれ以上進化しないんですかね」みたいな質問を受けたけど、「理想のレンズ(概念)」と物理のレンズの間にある差を埋める行為に頭打ち感があるから「マーケティングから生まれる焦点距離と重量のバランス」に色んなメーカーが走っているのだ…

量も質もボロ負けだった戦争・メモ

リツイート。それはぼくも20年くらい前に通った道。日本に居て日本語のミリタリー書籍(1970-80年代の)ばかり読んでいると「世界初の戦略偵察機・百式司偵」とか「米軍を驚愕させた二式大艇」とかのアオリ文句が身についちゃうから、— ウチューじん・ささき (…

Web上のコンテンツが「消滅」すること・メモ

Cakesサービス終了の件。こうしたときにコンテンツが見られなくなるのは普通のことだから、noteでエクスポートできないのは的がはずれた指摘なのではないかという意見があったので整理をようはエクスポートできるかどうかは、クリエイターが作品を守るために…

末期の書棚、最後のアーカイヴ・雑感

本って、カタチは書物で同じでも、その活用の仕方/され方ってのは結構千差万別で、それは内容によって図書館的に分類される枠組みにおいてというだけでもなく、それらを「使う」こちら側の目的によっても違ってくるところがあるらしく。 大学なんかで、これこ…