「叱られたい」人たち・メモ

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 私が若い頃にちびっとだけホステス稼業をやった時、「叱られたい欲」がある人たちがいるんだなぁを実感したんだよねぇ。叱られる=ダメ出し=愛情ってな感じで誤学習してる人は、無礼な物言いをされると「嬉しくなる」のが観察されたよ。


 そのタイプは、逆に、無礼を働くのが「親密さの表現」だし、ダメ出しの工夫なんか考えないし、受け入れられないとキョトンの後の激怒、ってなパターンも見られたよ。自分を否定されることに過敏なタイプとは、とことん、相性が悪い。見分けて演じるスキルがホステス能力かもって思ったよ。


 相手の理想の「叱られ方」を探って、相手の望むように「叱って<あげる>かのような振る舞いを演じる」サービスって、結構、ムズカシイんだからね!簡単にSっ気のある人だから、とか、そーゆー問題じゃないんだからねってのは、経験したことあるよ。


 本当にナゾだったのは、「自分の妻への愚痴というか、怒らせた泣かせた話をして来る」タイプなぁ。やぁだヒッドーイ!からの、しょうがないわよねぇを要求してるのだなは分かるので相手はしやすいし、良いカモであるのは間違い無いんだが、老後は寂しかろうなぁ自分の人生どう考えてるのか謎だった。


 その後、毒親って概念を知ってから整理し直すとさ。ある種の共依存育ち、自他境界のなさ、親密さの誤学習のパターンってのは、あるんだなぁってこと。ホステスに求めてるものが何かって、自分の欲望も自分でも良くわかってない感じは、あれは真綿系毒親育ちの感じなのかもしれないってことだなぁ。]

*1:Twitter世間ならではの「民俗資料」的断片というか雑感。「水商売」「接客」における「関係」制御の機微の方法的自覚。「毒親」がらみのオチになっているあたりも含めて。