以前、とある日常ラブコメマンガの話をとある同業者さんとしてたら、
「あれってストーリーないじゃないですか」
「え? ありますよ。人間関係がだんだん変化していくじゃないですか」
「アスタさんはそれをストーリーって呼べる人なんですね、なるほど」
という会話になったんだけど。
その時は「変わった人だな」と思ってた。ところが、また別の同業者さんとラブコメの話をしてた時に、
「ラブコメって大抵ストーリーがないじゃないですか」
「あるじゃないですか…人間関係が(ry」
「あー、一般的にそういうのはストーリーって呼ばなくないですか?」
という会話になって、実は世間一般では、出来事が起こらないとストーリーが展開したと感じない人が一定数(もしかすると多数派)いて、人間関係が徐々に変化したり、個人の心情が変化していくような内面のドラマはストーリーとは呼ばない人が普通にいるんだと今更ながら知った。なんか色んな事に合点がいった。
時々、私のシナリオの感想で「とくに何も起こらないのに何故か面白い」というものをいただくんですが、そういう事だったんですね。私的には「色々起こってるやーん」って思ってましたが、むしろこの感想は私にとって最上級の褒め言葉だったと。まあ何をどう呼ぶかって話ですが。
ここで例の勉強会での私のお悩み「掴みが弱い」につながるわけだ。ようするに明確なイベントが起こるまでストーリーが始まってないと感じる人が一定数いるのに、私はイベントらしいイベントを起こさないから(起こしてるつもりなんだが)スロースターターと言われてしまうと。 *2