オスガキと少女マンガ

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 たとえば、かつての少女マンガの絵柄、それこそ揶揄対象にもなっていたラブコメ乙女ちっくw系のそれなんざ、思えば不愉快っちゃ不愉快ではあったはず、なんだわなぁ、一般的なオスガキ視線&感覚的に言や。

 昨今は「ゾーニング」とか何とかもったいつけたもの言いになっとるけど、要はそういうあたりまえな「棲み分け」というか、何がいいのかようわからんし不愉快ではあるっちゃあるし、でもこちとらにゃ関係ない世間のことらしいから、程度でそれ以上深く考えない&関わらない、という「常識」の範疇かと。

 少年ジャンプの購読者に♀が明らかに多数派になっていったののある意味先取り的に、かつて人目を忍んで少女マンガこっそり読んでみとったオスガキも、そういう意味じゃ後のBLにハマってゆくお腐れサマ方の裏返しみたいなものだったような気はせんでもない、雑な言い方だけれども。

 ガルパンや艦これ、けいおん!みたいに(以下随意何でも)いずれそういうおにゃのこ「だけ」の空間で「おはなし」が完全に完結してしまうようなお約束って、いつ頃からあたりまえになってきたのか以上に、どうしてそうなった、というあたりの「歴史」がものすごく大事なんだとおも。
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king-biscuit.hatenablog.com

*1:しかし、ここに貼りつけたのも、お約束な陸奥A子田渕由美子なんだが、21世紀令和の御代に生きる視線から改めて見るとこれ、いろいろキツいというだけでなく、歴史の相に洗い晒しになってきた分、正しくある種の民俗資料としての風格というか貫禄みたいなものが備わってきている感はある。

*2:これ描いとるご本尊、60代半ばから後半のほぼほぼ高齢者に属する本邦女性、だったりするわけで、な……210603