今日12/6が「オーディオの日」であることに因んで、徒然なるままに「自分語り」など。というか、自分(の亡父)語りなんだけど。
— しろぷた🌈 (@shiroputa) 2019年12月5日
私の父は、昔、俗に言う「オーディオマニア」だったんですよね。一時期カメラにも凝っていたようだけど、私が物心がついてからは、専らオーディオに凝っていた。
私は幼い頃から、父に連れられて、オーディオショップや大手家電のオーディオ・コーナーへ行きましたね。昔、というか今から30年くらい前までは、大きな家電ショップには、だいたい立派なオーディオ・コーナーがあった。ワン・フロア分くらい。試聴室もあった。そして毎月のように新製品が出ていた。
今からみると信じられないことだけど、それだけオーディオが華やかな時代があった。
今は、オーディオって、一部のファン・マニア層だけのものみたいだけど、当時はファン・マニア層だけではなく、一般庶民のいわば「憧れのまと」みたいなところがありましたね。それなりの暮らしをしている友人宅には必ずといって良いほど、ステレオ(システム・コンポ)がリビングに置いてありましたし。
父は、家族の中でなぜか私だけを連れて(父に言わせると私は「耳が良い」らしい)、1,2週間に一回くらい隣まちのオーディオ売り場に通っていました。その都度何かを買う、というわけではないのですが。
で、父は「バラコン」派--もはや死語か。同じメーカーの指定された製品でステレオを組むのではなく、異なるメーカーの異なる製品でシステムを組む方式--で、メーカーにもこだわりがあった。
例えば、アンプはサンスイ、スピーカーはコーラル、レコードプレーヤーはテクニクス(当時松下、現パナソニック)かビクター、カートリッジはコロンビア(当時デンオン、現デノン)とかいった具合に。
母は、そうして「散財」する(?)父を少し「苦々しく」思っていたようで、「サンスイとかコーラルとか聞いたことのないメーカーの製品に高いお金を払って買って。いつ潰れるかわからないのに。ナショナルとかソニーのを「一括」(要はシステムコンポ)で買っておけば安心なのに」とよく言っていた。
これに父は鼻で笑っていたけど、今振り返ると母の指摘は正しかったのだwww サンスイもコーラルも今はない。サンスイのほうはブランドが残っているけど、別のメーカーが製品をつくっている。
今にして思うと、父は「図太い」音を奏でるオーディオ製品が好きだったようで、サンスイのアンプとかコーラルのスピーカーを選んだのもその好みからかな、と思っている。私は幼い頃は自分の好みが良く分からなかったけど、次第に「明るく爽やかな音」が好みなのだと気づくようになった。
自分で稼いだお金で初めて買ったコンポ、、、といってもシステムコンポだったけど、はヤマハのだったし。
今はオーディオにお金をかけるインセンティブ(金銭的余裕もだけど)がないし、少し高めのイヤホンを買ってスマホで音楽を楽しめばそれで良いかな、とか思うことが多い。でも、80年代から90年代初頭までの、あの「百花繚乱」のようにオーディオ製品が出ていた頃のことが非常に懐かしく思えるんですよね。
ロック・ミュージックとともに、オーディオも一定年齢以上の「懐古趣味」になってしまったのかな。以上、非常に「こなみかん」漂うオーディオ語りなど。オーディオの日に因んで。