ファクトハラスメント・考

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 「ファクトハラスメント」というのは、つまり「知性ハラスメント」「教養ハラスメント」「学問ハラスメント」「学校的正しさハラスメント」(以下随意)ってことなんでね?「専門家」なり「プロ」なり「その道の当事者」なり、そういう人がたの知識や経験に基づいた情報に対する不信感や違和感の蓄積。と同時に、「そういう人がた」の身ぶりやもの言いから社会的立ち位置などまで含めての嫌悪感も併せ技になっとる感。

 「そういう人がた」の発する知識や情報を「そういう人がた」の立ち位置や身ぶり介して「説得」されること自体への不信感や嫌悪感。「ウエメセ」などのもの言いを支えている気分の地盤とも共通している印象。ある種の世間一般その他おおぜいのいまどき気分(「一般意志」wてか?)の公約数みたいなところがありそうな。かつての久米宏などがうっかりフタ開けた「わかりやすいインテリ」的キャラ介して流布されていった「社会や世界についての情報」話法・文法が一般化・通俗化していった果ての、世間一般その他おおぜいレベルでの情報の取捨選択リテラシーの変貌との関わり、とかいろいろと。

 情報それ自体の真偽や中身、質などでなく、情報がどのようなキャラ、どのような経路介して自分の眼前に存在しているか、という部分も含めての価値判断が、「余暇」「娯楽」系の仕切りにおいてのみならず、全方向日常四六時中モードであたりまえになっているらしく。そういうモードからは「専門家」「プロ」といった仕切りもまた、無力化されているわけで。