ある挿話

 昔、子タヌキが引かれてて、そのタヌキを避けたら、ハンドルを切られてコンクリートに激突。三回転した。車はぐちゃぐちゃになって廃車。最初にコンクリートにぶつかる瞬間、沢山の手が自分を押さえてくれてるのが見えた。警察が、長年交通課にいて、こんな事故で怪我1つしてない人初めて見たぞ。


 将来なにかすべき事があるんだよ。と言われた。じいちゃんを呼んで、引かれたタヌキが、まだ生きていたから、タオルに巻き、動物病院に連れていった。でも5日後亡くなってしまった。車が廃車の事より、子タヌキが、死んじゃた事の方が辛かった。


 不思議な事がある。コンクリートにぶつかる瞬間、ニャアを押さえてくれた、沢山の人の手、ニャンタの手、その中にポンタの手も見えた。次元を越えてポンタが、車で避けた僕を守ってくれた用に感じた。生き物を命を大事にする。ニャアは思う。話せない生き物は気持ちしか伝わらない。だから泣く。飼い主の泣く回数を減らす為に。育てられてるのは自分。