フランス在住の日本人の友人が「外国で暮らした経験がある人にはおもしろいと思う」って進めてくれた漫画「バクちゃん」を読んだんだけど、おもしろいとかそういう話を超えて、今まで会ったいろんな人たちの姿が次々と目の前に浮かんできて、涙をだらだら流しながら読んでしまった
— ムグラシ (@fkgwfkgw) 2021年5月20日
「祖国では弁護士だったのに、亡命してきたこの国では掃除の仕事をするしかない」と悔しそうに呟いたアルバニア人とか、オペア(au pair 子供の面倒を見たり家事をする代わりに、ホームステイ先から給料をもらう)をしていて「どこが pairなんだよ 完全に召使いだよ」と愚痴っていたコロンビア人とか。
「中国はひどい国だけど俺はここで医学を学んで、ひどい中国に戻って医者として生きる」と言った中国人よか、帰国のために空港行きのバスを待ちながら「醜くて暗くて寒いベルリンに戻りたくない いつまでもこの南仏の太陽を浴びていたい」と泣いたドイツ人とか。
クラスメイトの「この国で就職したいの?先生に相談してみたら?」という言葉を「語学学校の教師なんて仕事にやっと縋り付いてる人が外国人の私の職探しの力になるとは思えない」とばっさり斬り捨てたインドネシア人とか。
フランスのレストランでの修行中にアジア人だからという理由で嫌がらせと暴力を受けていた、今では日本で人気レストランのシェフをやっている日本人とか、車を盗まれて「俺はバスク出身だから、警官がまともに話を聞いてくれなかった」と悔しそうに言ったスペイン人とか。