幼い頃の話。私の祖父母の村には同じような年齢の子供が7~8人居て、毎日一緒に遊んでいた。川で遊んだり、山に入ったりの日々でした。ある日、いつものように荒神様の祠で待ち合わせしていると、一人の子が「わぁ!キツネ!」と言い、振り返ると山の入口にキツネが座ってこっちを見ていた。→
— 👹ツノ★改★殄戮👹 (@umeokamaruo) 2024年3月2日
幼い頃の話。私の祖父母の村には同じような年齢の子供が7~8人居て、毎日一緒に遊んでいた。川で遊んだり、山に入ったりの日々でした。ある日、いつものように荒神様の祠で待ち合わせしていると、一人の子が「わぁ!キツネ!」と言い、振り返ると山の入口にキツネが座ってこっちを見ていた。
「白いキツネって居るんだね」と、興奮して見ていたのですが、キツネは山にスッと登って行き、また座ってこっちを見るので「呼んでるね」と、全員でついて行くことに。進んでは座りを繰り返し、山の奥に進んだ所でキツネが枯れ葉の山の裏にヒュっと入っていった。みんな走って見に行くとキツネは居ない。「あれー?どこいった?」と枯れ葉をかき分けると葉に埋もれた祠が出てきて、中には汚れた陶器のキツネがあった。「一緒に遊びたくて来たのかな?寂しかったのかな?」と話、毎日祠まで来よう!となり、お菓子や野に咲く小さな花を積んで山を登る毎日になりました。
ある日、近所の人が「あんた達は山で何してるの?」と聞くので、「キツネのお家に行ってるの」と話すと半信半疑…。仕方なく山を案内して祠に連れて行くと、こんなモノがあるなんて知らなかった。と、ビックリしていた。毎日花を供え、掃除をし、その周りに秘密基地を作り、本やおもちゃを置きキツネが寂しくないように。と、過ごした。そうした日は直ぐに終わってしまった。
大人に話した事で、山に入る事を禁止され、秘密基地は解体された。
あれから長い時間が経ったけど、みんなあの体験は覚えている。起こった事を疑わず受入れ大切にした小さな頃の話。