「もののけ姫」の世界観・メモ

山犬一族やイノシシ一族に小型化、低知能化でもう先がないこと(だから乙事主は死に場所を求めてきた)、
シシガミ(≒森)は必ずしも獣たちの味方ではないこと。
エボシ御前(近代人)は既成秩序(朝廷とアサノ公方)ともかち合うこと。
ジコ坊は単なる現場担当の中間管理職なこと。


全部描かれてます。

もののけ姫

「山犬一族は縄張りを守っているだけで森に仕えている訳では別にない、けどそのことが理解できず山犬になりたくて森に仕えようとする少女」
「近代化の善悪両面を体現し、主人公を気に入り半分で利用しようとする女傑」
「ノルマに追われる政府軍情報部」

の話でもあります。

もののけ姫、モロの君はシシ神の『鎌倉武士の御家人』『従っている同盟者』『八分二分の盃の兄弟分』な感じなんですけど、サンは『戦国以降の家臣団』『舎弟』なのですよね。作中の言動からして。まさに作中、室町末期に起こった武家社会の変化が、親子二代で起こっているのだろうか。

もののけ姫』がハリウッド映画だったら、

・モロの君と乙事主の性別逆(強くかしこい狼の父親、死に場所を探す女戦士)
・サンは父親モロに認められたい
・エボシ御前が今は亡き夫orゴンザあたりに精神的に依存している
・たたら場の石火矢衆にマヌケなコンビがいる

とかありそうです。