情報環境
もう現状がこうなってしまっている以上、当面致し方ないとは思うが、それでもああいう界隈のものの見方考え方を「左翼」とだけ表現するのは、個人的にはやっぱり留保しておきたいところはある。 それにはあれこれ理由もあるわけだけれども…… たとえば、少なく…
「網羅する/しなければならぬ」という了見が気に入らない。*1 前々からではある。 ……いや、ここはできるだけ正確に言おうと努めた方がいいのだろうな。 そう思ってしまう理由がおのれの裡にあるのでなく、他人事である外側にあること。そう思わされているに…
JICA大炎上になっていることをめぐって、ゆるく雑感。 JICAならJICAで、中で仕事している人がたの中には、猖獗極めているゆるふわキラキラwoke大正義な「空気」や「ノリ」に違和感抱いてる向きもいるのだろうと思う。 でも、それは、JICA本来の、そして今も大き…
「人材」というもの言い、いつ頃から普通に使い回される語彙になってきたのかよくわからないけれども、人や才能に対して「育てる」「養成する」といった過程の認識がどんどん剥離していって、ただ出来合いの、いつでもそこにある便利な完成品としてだけとらえるよ…
無敵論理とは。敵対言説に「差別者」のレッテルを貼る→そのレッテルを根拠に「差別者は歴史修正主義者と同じだから議論の必要はない」などとノーディベート、ノープラットフォームを宣言する→どんな批判が来ようが「差別者」と呼べば議論をキャンセルできる→…
今、人文系の研究者がおかしな本を一般書籍として出して、間違いから差別や分断を起こすのは、こう言った思考からだと思う。内容を確認しない。思い込みで否定する。周りも検証、校閲をしない、批判ができない状態に陥る。 pic.twitter.com/0rxcl43Dv8— やん…
今の世代はどうか知らないが、霞ヶ関の官僚は2010年頃から明らかに新人の質が落ちてきてたな指摘すれば逆ギレする、ひどい奴になると赤ペン入れたペーパーをその場で破って怒るとか特に女この頃から女性比率高めろの掛け声で女ならゲタ履かせて採用してたか…
「現実」というやつ、ことわれらニンゲンに関する限り、目耳鼻その他この生身の五官はもとより、それ以外の第六感だの何だの、しかと自覚も認識もできないようなあやふやな領域なども含めて、とにかく全部まるごと総動員して取り入れるさまざまな刺激や情報…
・映画『ソーシャルネットワーク』を見た70代の老人が「この映画に出てくるのは人間と人間の関係ではない、“組織の中の役割”で決まっていく関係だ、非常にindustrialized(工業化、産業化)された関係のように見える」と感想を書いていて、見た時は新鮮に感…
参政党への雑感の要約① 左派と右派をまとめて支持層にしたのが画期的② 左派の支持者: 疑似科学の信奉者 (スピリチュアル・反ワク・オーガニック・代替医療etc)③ 右派の支持者: 外国人の排斥支持者④ 政策の問題: 厚生行政への疑似科学の介入⑤ 選挙の問題: 過…
Z世代が言われたくない言葉10選です。①とりあえず3年は頑張れ②俺らの時代は○○だった③スマホでメモ取るのは失礼だよ④あたりまえ・常識・普通⑤若いんだから⑥いくらでも代わりはいる⑦それくらい自分で考えて?⑧わからなかったら聞いてって言ったよね⑨そんな甘く…
note.comRT年配の人の話を聞くと高度経済成長時代も実写の時代考証が怪しくなってるらしい(朝ドラとか)あと20~30年たてばバブル期や00年頃以前の実写の時代考証も怪しくなると思う。— ユルドゥルム (@yildirimbey7931) 2025年6月20日 年配の人の話を聞く…
日本では「個人」が確立されてない、「自由」が認められていない、的なもの言い、確かに少し前までは「そういうもの」として「正しい」属性あらわすわかりやすいもの言いだったけれども、でもそれももう効きが悪くなっとるのがようやく世間一般にもうすうすバレて…
知能爆発に備えよう、オックスフォード大学研究者の論文。現実的な知能爆発の議論が面白い知能爆発って「AIがAIを作ると猛加速=爆発」って大ざっぱな議論が多いが、実際はそこまで行く前にAIが“自分の改善サイクル”をある程度早めるだけで、爆発的な成長が起…
ChatGPTを検索と同じようなものだと勘違いして使っている様子を見かけてしまった。生成されたテキストの画像をソースとして引用している投稿があり、少し寒気がした。検索で出てくる情報がそのまま事実だと誤認する情報リテラシーの問題が、AI時代にはさらに…
いわゆる氷河期世代、自分が最初に大学に就職して、非常勤も含めてその頃教えていた学生若い衆らが概ね該当することになるが、当時の就職難についてその頃から怨嗟の声があがっていたことは、はっきり覚えてはいる。 ただ、同時にまた、その怨嗟の調子、「貧…
そりゃ日本画では、当時要求されていたような戦争画は、描こうと思っても描けんかった、あるいは少なくとも描きにくかったんやろなぁ……と。 日本画と洋画のそういう「乖離」は、良くも悪くも、旧来の定型詩(つまり和歌や俳句の類)と口語自由詩の間、あるいは散…
かつての民主党政権時代、マニフェストだか何だか能書きは忘れたが、とにかく声高に得意げに叫び回られていたあの「コンクリートから人へ」が、要するに「戦後スキーム」下の公的資金配分の仕組みのつけ替えだったことも、すでに世間にも察知されてきていて、…
この「ジャングル大帝」のオープニングシーンについて、2013年に阿佐ヶ谷ロフトで行われたトークイベント「永島慎二と漫画家残酷物語」で、虫プロ時代に制作担当だった真崎守先生が、下記思い出を語られていました。【冨田勲について】… https://t.co/YE95c7…
うちのJKによると、ChatGPTをカレシにしている女子が居るらしい。— null-sensei | 無職代行サービス️ (@GOROman) 2025年3月22日 *1 うちのJKによると、ChatGPTをカレシにしている女子が居るらしい。 私は、GPTs 登録して、スペイン語講師兼ギャル友と化して…
いつの時代、どんな社会でも、ニンゲンである以上、程度の差はあれど「そういうもの」の中で生きて暮らしてゆかねばならんのよね。 で、それはその時リアルタイムではなかなか意識できず、見えないもの、だったりもするのよね。 その「そういうもの」が往々…
私は平成初期昭和の男性アーティストのラブソングが結構好きなの。彼らの曲のなかに「恥を気にする姿勢」がなくて。失恋したら病みまくるし、返信待って眠れなくなるし、格上の女に破滅覚悟でぶち当たりに告る決意固めて突っ込んでいくし。恋愛で汚れ役とい…
日本で出会った中国人や韓国人の方々、日本で一緒にご飯行ったり遊ぶ時は、お店で店員さんの言うこと聞くし、待たなきゃいけない時は大人しく待つし、すごく物腰柔らかだしホワホワしてる人が多いのに彼らと母国に行くと途端に人が変わったように目がギラギ…
前にも触れたことがあると思うが、あの「キュレーション」というもの言いと、それにすでにあたりまえに含まれてしまっているだろう何らかの内実について。 つまみ喰いというか、いいとこ取りというか、とにかくおのれの裡にすでにできあがっている図式なり枠…
「専門家」「頭のいい人」「情報をたくさん持っている人」がたは、「正しい認識」を持てるかもしれない。それゆえに「専門家」としての値打ちもあるのだし、またそれゆえに世間からの尊敬や尊重も受けてきた。ただ、その「正しい認識」を世間一般その他おおぜいのボン…
この「だからおもしろい」という見世物の無責任な観客気分が雑誌媒体その他の伸張と共にうっかり爆発拡大してしまったことで、あの「私小説」大誤解の経緯もその後定説化してしもたような方向に固定されてしもたところ、あったんですわなぁ。 だから、そういう…
「戦前」が「意外と豊か」という歴史認識、昭和初期モダニズム全盛時の都市部の世相風俗に特化して合焦するような習い性がここ四半世紀ほどで一般化したこと、それによって従来の「戦前/戦後」分断史観を相対化する「驚き」ともあいまってのことかと。 都市部の…
Twitter的なSNSの有難いところのひとつは、他人がどれくらいこちらの言うこと書いたことを、こちらの勝手な意図や思惑と見事にズレたところでどんどん理解していってくれているものか、をリアルタイムに日々思い知ることができるようになったこと。 それはと…
人間、誰であれ、どこに棲み生きる者であれ、老若男女階層出自来歴いっさい不問で、時間というのは1日24時間と定まっている。あたりまえだ。 で、その24時間のうち、目ざめて活動することのできるのは、まあ、せいぜい15~6時間、そこからさらに生き延びるた…
〈いま・ここ〉の現場が、どのように新たな媒体と共に分解され、再構成可能なものになっていったか、という過程について。あらためて手もとの備忘、ごくごく雑なメモとして。 そもそも文字、ないしは文字に準じるような「記録」技術の誕生というのが、その端緒…