2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

思想史という枠組み、80年代的状況、他・メモ

80年代というのは未だ「戦後」のまっただ中だったんだなあ、と改めて思う。 高畠通敏とか、津村喬とか、当時の「毛派」「文革肯定派」の論調というのは、今から省みると本当に噴飯もので、それは単なる後知恵で糺弾するからというだけでもなく、シナの文革が…

わが民俗学手習い・メモ

田中克巳がいた。南博にも教わった。神島二郎にも。民俗学では平山敏次郎もいた。もちろん、多くはすでに功成り名を遂げた後の客員扱いだったり、本務校があっての出講だったりしたのだが、考えれば、結構豪華な教師陣だったことは改めて思う。 神島二郎の講…

秋葉原「通り魔」事件・雑感

先日の秋葉原「通り魔」事件。いろんな反響を呼んでいますが、犯人の加藤某、青森の進学校出だったそうで。古くは太宰、寺山修司の後輩になるとか。 でも、ああ、やはり決定的に「無知」でした。およそ腹立たしいくらいに、たとえば、四十年前、あの永山則夫…

つくる会、の頃・メモ

90年代の状況で、「つくる会」が夢見ていたことというのは、今から省みても正しかったのだと思う。 だが、その夢の内実はもちろん夢見る個々との照応関係で変わってくる。具体的には、西尾幹二の見た夢と、藤岡信勝の見た夢と、坂本多加雄の見た夢と、そして…