文化

candidな映像、隠し撮りなどとの関係

写真と映像(最近は「動画」か)の違いは、いろんな領域であれこれ論じられてきたけれども、編集前提で素材として映像を撮る場合と、テレビの生放送のように現場の映像を撮ってそのまま放送する場合との違い、というのは案外見過ごされてきているというか、正…

東大≒穀潰しタワー・メモ

世の中の大人は穀潰しタワーの住人と違って「こういう所の出身者を採用したら、自分の会社でも同じように政治的主張を合意無く窓に貼り付けたり『戦争反対の署名お願いします』の迷惑メールを職場の部署全員ccで送ってくるかもしれない」と考えますよ。煽情…

「専門性」について・雑感

「専門性」ということを、あらためて考えてみている。 とりあえずは学者研究者、昨今の言い方に倣えば「アカデミシャン」というあのけったくそ悪いもの言いになるのだろうが、良くも悪くもそういう立ち位置を方便としてでも取りながら世渡りしてきた身ではあれ…

大正教養主義のこと、雑感

戦前、当時の映画雑誌が家の中にあるのは、姉がいるような家の子どもだったりしたらしいこと。いわゆるサブカルチュア、「通俗」とは〈おんな・こども〉を介して日常生活に浸透していった部分が実は大きかったらしいこと。 大正教養主義的な〈知〉wのありよう…

「文学」の思ひ出・雑感

「文学」というあらかじめ決められた枠組みに対する信心を、ほとんど素直に持たぬまま生きてきていることは、何であれ日本語の散文表現としての「書きもの」をそのような枠組み抜きに「読む」ことをできるようになっていたという意味で、まあ、ありがたいことだ…

紙とモニタ、「読む」の違い・メモ

https://x.com/kotonohasya/status/1773561123050025240?s=20 blogs.ricoh.co.jp これからの時代、デジタル校正は増えていくでしょう。(コストダウンの一環で)対策の一つとして、音声読み上げを使うのも一つ。すぐに出来るのは、パソコン上の表示を、白黒…

伝統社会とダイヤルキー・メモ

「恋愛結婚や女性の進学・出世が当たり前でなかった時代は、多くの人々が結婚して子どもをもうけていた」という言説、半分は当たってるにせよ伝統社会ってそんな綺麗なもんでもなかったよな、という実感がある。婚期や出産・不動産購入の時期を逃すと途端に…

耳で観る芝居、のこと・雑感

浪曲/浪花節が、ある意味「耳で観る芝居」的な受容のされ方していたのと地続きで、戦後の流行歌/歌謡曲の、のちに「演歌」とくくられるようなものが輪郭定まってゆく過程でも、「耳で観る芝居」的要素は案外濃厚に意識されて創られていたようにおも。要検討お…

技術屋の零落過程について・メモ

まさに90年頃、電気・電子大手の系列に就職した同期たちの殆んどがこれで、精神を病んで一人また一人と脱落してゆきました。30年近く前、その技術者の人が30代の頃には、自社開発してたんだろう。それが、自社開発止めて下請けに出すようになって、『技術者…

「文学」と呼びならわされている多様な表現の形式、と、その不自由・雑感

いわゆる「文学」と呼びならわされてきている多様な表現の形式――とりあえず話し言葉も含めての言葉を介してのものに限っておくけれども、それが「個人」の「創作」としてあたりまえに認識され定義されるようになってゆく過程の外側、〈それ以外〉の部分をどのよ…

池上彰的「わかりやすさ」

映像的というか視覚的な「パッと見て全体把握」っぽい認識力前提で、これを伝えるためにはこことこことこのへん「おさえておけば」「何となく全体の雰囲気」は「わかる」といった感じのリテラシー。それが視聴者側と共有されている限りでの「わかりやすい解説」…

エリジウム的なるもの、の経緯来歴・メモ

世間的な評判や評価、風評なども含めたゆるふわな風向きだけに過敏に反応しなければおのれの地位が保てないと感じる――要はポピュリズムなんだろうが、そういう心性にとって、広報・宣伝に特化したように見える情報業者は皮膚のように一体化して貼りつくもの…

諸君等が愛してくれたヴィレバンもTSUTAYAも死んだ!何故だ!

toyokeizai.netヴィレヴァンがマズくなった…のは出版社目線で「POSレジ」の導入からだと思っていて。書店のPOSレジって「5冊入荷した本が24時間以内に3冊売れたら自動的に2冊追加発注する」みたく売り逃しが減る素敵なシステムだけどデメリットは「売場が売…

日本人の日本嫌いの背景・メモ

https://x.com/TI67804/status/1747482910717006008?s=20 オーストラリアいた時ある日本人から聞いた話、白人大好きな日本人の女が人種差別主義者の白人の男達と道歩いてる日本人相手に車から卵投げつける行為(オーストラリアではよくある差別行為)に一緒…

思想史の補助線としてのマルクス主義・メモ

思想史というか、本邦近代このかたの人文社会系の〈知〉の成り立ちや、その経緯来歴(「歴史」とは言わん)を「わかる」ための補助線・準拠枠的な意味でのマルクス主義ってのは是非はともかく不可欠だと思うんだが、いまどき人文社会系の若い衆世代はそのへん、…

「詩」と「戯曲」「童話」の関係、その他・メモ

「詩」と「戯曲」「童話」の関係について。雑誌や同人誌に並べて掲載されるのが普通だった時代、どのように読まれていたのか。活字になったものが読まれる際、朗読されることとの距離感が、いまよりもずっとまだ親しいものだったこと。 「創作」というくくりが「小説…

エリジウムの作られ方・断片

暇空氏のやっていることは「ヘイト」「誹謗中傷」であるという前提のcolabo(および支援界隈)側と、住民監査請求はcolaboの公金処理等の疑惑解明のための「市民の正当な権利」という前提の暇空氏側との間で、見えている/見たい風景が全く違うわけで。 colaboの公…

翻訳フィルターへの疑念・メモ

今回のKADOKAWA改めCHIKIKAWAの件で、出版中止それ自体とは別レイヤーで危惧してることがあるのでちょっとかいとく。どうも、学者等が都合よく言語を切り替えて日本向けの情報を遮断したり意味をずらしたりして英語に疎い人々が接する情報をコントロールして…

困民文化としてのアニメ・メモ

CONTINUEでの連載中、ずっと考えていたことですが、今の邦画は痛快アクションも青春物語もジュヴナイル冒険もなかなか作ってくれず、それらは全てアニメに代替されている。となれば僕ら普通の娯楽映画好きはアニメに行くほかない――だからガルパンが「ご家族…

文章と映像・断片

「文章と映像」の話題がTLに流れている。以前、知り合いの編集さんから(電撃の編集さんではない)「ライトノベルのビジネスモデルは、メディアミックスを前提に組み立てられているので、どれだけ巻を重ねようとも、対象として見てもらえない、企画がどこか…

中東問題の背景・メモ

もともと中東ではイラン(ペルシャ)とトルコという帝国の流れを受け継ぐ二大大国がある一方で、産油国になった弱小国が大金持ちになり力をつけるという出来事がありました。そこでオイルマネーでお金持ちになった産油国の支配者は、アメリカと組んで体制を…

新手のステマ?・メモ

帰りのバス。若い男女が、本の話をしていた。男性の方は、彼女が十分にただしく文学を学びさえすれば、自分の好きな作品や作家を彼女も同じように評価するのだとでも思っているかのように、好きな作家について話し、女性の方は、彼の推す作品の何が良いのか…

映像表現とSFの関係・メモ

富野さんもそうですが、根っからの映像作家は、まずすばらしい絵が頭に浮かぶんです。そのすばらしい絵をどうやってフィルムにしていくかが勝負になります。すると、その妨げになってくるのが考証なんです。すばらしい絵をスポイルすることがしばしばありま…

ラノベ読者の高齢化?・メモ

よくライトノベル読者の高齢化が問題になってます。元ライトノベル編集だった現一般文芸編集の方もそういっておられました。が、大学で創作を教えていて思うのですが、やっぱ、ライトノベル強えなあーーーーーーーーーと。学生に好きな小説を聞くのですが、……

「批評」の行末・断片

いわゆる音楽評論、殊にある時期以降の商品音楽についてのそれは、文学や映画、マンガやアニメなど、いずれ大衆社会化が果てしなく続いているかのようなここ数十年の過程で、市場に手を替え品を替え登場しては消えてゆく「作品」ならざる「コンテンツ」を相…

奢り/奢られ問題・雑感――または「水くさい」の「政治」について

奢り/奢られ問題、割とずっとしつこくくすぶっているように見えるのだが、あれって、いまどきよくあるジェンダーだのフェミニズムだの何だののありがちな語彙とたてつけとでどうにかできるようなものなのだろうか、と、ふと。 パパ活その他、昨今のポリコレ…

焼肉屋、の原風景・メモ

x.com 牛角なんかができる前は基本的に油で汚れた白衣の日本語が微妙に怪しいおっちゃんやおばはんがやってる肉の黒ずみを蛍光灯に赤いセロハン通して誤魔化しているようなのが焼肉屋だったから中年以上の子供の頃から行ってるは自慢にならんな。 飲み会の焼…

美術・芸術・文学、への疎外感について

*1 「美術」や「芸術」といった方面についての勉強が、いつもどこかよそごとになっていた。させられていた、と言った方が、正確かもしれない。 逃げも隠れもしない、天下御免の純粋培養私大文系3教科育ちのこと、本来ならそういう「美術」「芸術」方面にもそれな…

機内にて・メモ

殆どの乗客が乗り込んだ機内に大声が響いた。見ると農村から出てきたと見える老人と中年が5人と身なりが綺麗な10歳くらいの女の子。彼らは初めて飛行機に乗るようで、指定席な事も知らず荷物を通路や別の座席に置き、立ち歩き、周りの客も迷惑そうだがCAさん…

西日本型都市、のこと・メモ

西日本に旅行客が多いの、「西日本型都市」みたいなのがあって、以下のものを兼ね備えてるのでは、みたいなことボンヤリ考えている。・お城・観光地の公園や庭園・空洞化してない中心市街地・アーケード街・路面電車/地下鉄に類するもの・市街地にある公立の…