2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

産業が気質を規定する・メモ

テープ起こししてて気づいた。農村と漁村のじいさんばあさん、漁業と農協といったほうが分かりやすいか…同じように日に焼け深く皺が刻まれた貌で、同じようにぶっきらぼうでも、話をするとずいぶん雰囲気が違うな。集落同士、たいして距離が離れてなくても違…

「おはなし」の制御のされ方・メモ

猗窩座さん、煉獄さんとの対決では典型的なアレな小物っぽく見せられており、もしあのまま彼のバックボーンが語られないまま彼が殺されていたら、恐らく彼はネタキャラ以上の存在にはなれなかったと思うのだよな。では逆に言うとバックボーンの語られなかっ…

「ぬり絵」の稿料、他

1970年代、白土先生の元アシさんから聞いた話。業界最高原稿料は先生の1ページ7万円❗️に驚愕!(当時は単行本化収入が定番化しておらず、漫画家の原稿料は年々上がり下がることはなかった) さらに驚いたのは大ファンの岡本颯子氏が先生の妹さんと教えてもら…

「家族と縁が切れている」時の終活作法・メモ

*1 スナックのママが「俺はもう、家族と縁が切れているから頼む」と言われて、多少の葬儀代は預かったそうだが、家族が居ないとまず死亡届を誰が出すんだで結構詰みます。火葬だけするにしても、死亡届を出せるのは原則家族です。なので生前から身内出ない人…

デジタル化布教の現場

カフェでiPad広げて作業してると、時々「それは何?」と声かけてくるご高齢の方がいらっしゃる。最初は物珍しいのかなと思ってたけど、質問の内容が「どこの製品か」「漫画家全体のシェアはどれくらいか」という話になったから、今日は思い切ってこっちも聞…

「維新」の本質・メモ

維新がもともと大阪の地域政党であったことと、それが「国政」に踏み入れ始めたこと(経緯いろいろあったにせよ)が、同じ「維新」ひとくくりで何となく受け入れられてしもとること自体、あまり正面から問題化してきとらんような気がするんだが。— king-biscui…

「民意」と「広告」の現在・メモ

これ、不動産専業に転換してゆかんのん?(´・ω・`) https://t.co/JBRHi9xxvS— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2021年10月22日 これ、不動産専業に転換してゆかんのん?(´・ω・`) 表向きの看板で信用ゲットして、不動産やってるから… そか、その看板が信用ゲット…

若年層の投票率が低いわけ

若年層の投票率が低いのは単純に面倒臭いからだろうよ。別に楽しくもなけりゃ面白くもない、投票行動が我が身に返ってくる実感もなければ、政治にまつわることでいつもは悪者にされて、どのような結果であっても罵られるんだから、関わらんが吉、となって当…

リースマンやガルブレイス、の新鮮

古いものしか読まなくなって久しい。いまさらながらに、だけれども、その傾向は大学から放逐されて以降、よりはっきりしてきた。このところはずっと、概ね敗戦後から昭和30年代~40年代、いわゆる高度成長が本格的に「離陸」を始めるあたりまでのものを、手…

トンデモ電波陰謀論の「縄文海進」化・メモ

こいつの病院どこよ。晒してほしい。危ない病院だから。 https://t.co/cd5btefNTF— ホルモンの人 (@hormonenohito) 2021年10月17日 な、こういう風に表沙汰に公然となってきとるみたいやろ……(´ω`) https://t.co/V963mufaav— king-biscuit (@kingbiscuitSIU)…

房州権太、大槌屋になること

【思いつきツイッター小噺】房州の田舎に生まれた権太は幼い頃から性悪粗暴で、長ずるにつれ悪い仲間とつるんで強請りやたかりのような真似を繰り返していた。両親や親族が何度も権太を窘めようとしたが、その度に人並外れた怪力を振るい、まるで耳を貸そう…

続・ツルシ問題・メモ

内田春菊とワタナベコウの大喧嘩。今にして思えば、ツルシカズヒコの「何か」に本能的に気づいた内田が凄い。おそらく同じ種類の人間だったのだ。また彼女の漫画に登場する、トッピーとデビィに似た匂いをツルシに感じたのだろう。なんの医学知識もないのに…

ツルシ問題・メモ

元SPA!編集長のツルシカズヒコ。現在は共産党員だ。売れなくなって極左になった、典型的なサブカル老人だ。野間易通と似ている。ブックオフで105円で買った、ポチ&コウの野球旅で描かれるポチことツルシ。カサンドラ症候群ぎみのワタナベコウが、ツルシを犬…

おはなし理解力と性差、共感性・メモ

ここから先は笑い話なんですが、ポルノが無い現地社会に突如現れた青少年を刺激するイケナイものがあって、それは「私が持ち込んだ日本のマンガ」なんですね。調査地の教会で2箇所マンガ図書室のようなものを作ってあるのですが、近所の男の子がワンピースの…

現実認識の解像度の違いと情報環境・雑感

夢で議論をしていたこと。 これまでの自分たちが習ってきたような社会科学なり人文学なりの「モデル」での、社会や文化といった図式は、言わば解像度が当時の情報環境なりのモデルで、だからある意味すっきり図式化されていて、シンプルにわかりやすいものだ…

左派活動家に至る途・メモ

左派の活動家を見てると、・何者にもなれなかった人間・なりたい自分になれなかった人間の2種類がいる。広義のしばき隊界隈でも、本業がしっかりある人間と、本業が見えてこないタイプの間に、溝がある気が。ライターなんてのは、左派系出版社に気に入られ…

上野昂志の「うた」の位相・雑感

*1 肉体の時代―体験的’60年代文化論作者:上野 昂志現代書館Amazon 上野昂志という名前ももう忘れられかかっているのだろう。だが、いわゆる大衆文化についてこれまで人文的な批評をものしていた一群の人たちの中でも、いま改めて読み直してみて、まだ何か引…

「鉛筆読み」の効用

中学英語を書いたので、次に中学の理科社会の学習法を。理科は電気のところで計算しなきゃいけない部分もあるけれど、4分の3は暗記と理解が必要なだけなので、まずは暗記で済んじゃうところから話を始める。— shinshinohara (@ShinShinohara) 2021年10月14…

おたくとサブカルの対立問題・メモ

喜多野土竜【⋈】腰痛持ち on Twitter: "一日二回ご飯がいただけたらありがたいと思え、結婚できると思うな、と入門志望者にさとす師匠もいたとか。 貧乏が当たり前ではいかんけど、実際に儲かりたいが主の人間は、儲からなきゃ辞める。米朝師匠らは、このま…

「バブル恐怖症」のこと・メモ

まあ、今の財務省は「バブル恐怖症」に陥っているという点は間違いなくあります。特に1997年以降のバブル崩壊の処理で悪夢を見るような経験をしたのは「民間に余裕ある金を持たせるとバブルをまた引き起こす」という強烈な印象を与えてしまいましたから。 ht…

おたくのいがみあいの起源・メモ

これも何度も言ってる話だけど、80年代の「OUT」や「ふぁんろーど」では男性の投稿者も(当時でいう)やおいをネタとして取り扱ってる人が普通で、忌避・抑圧してる人は皆無ではないけど多数派ではなかった印象がある。— 葛西伸哉(HJ文庫『封印魔竜が〜』発…

高齢者層の「知性」

これ、なんでもそうで、インプットが足りない人の発想ってのは必ず陳腐なものになるんだよな。陳腐なんだけども当人は物凄くオリジナリティや創造性に溢れることを思いついてるつもりだったりする。特に若いうちだけ勉強してた人がこうなる。常に何かインプ…

テンプレの劣化

こないだ2ちゃん見てたんだよ、爺の俺が昼酒飲みながらさ? そしたらなんかのスレに頻繁に「あたおか」って出てくるんだよ。 何人もが書いてたンだわ。 爺で酔ってるし、自分でまず考えずに先にググるのは負けだ!なんとか法なんて 登山家の恥だ!状態で妙に…

大学現場の教育力・メモ

https://twitter.com/_0ranssi_/status/1446712425227513862 「問題学生を搦め手の指導で卒業させてた高田純次系教員が退官して真面目な教官ばかりになり、問題学生が適切な指導されずにいる」という話に「義務教育じゃないんだから卒業させなくていい」「正…

音読み熟語が読めない

前にも書いたけど、「勉強できない子」はまず、音読み熟語がわからない、というところでつまづいていることが多い。何を隠そう、私自身がそうだった。そして塾で指導してきた感覚だと、公立中学で偏差値55以下は音読み熟語が苦手。偏差値50以下だと、それが…

実弟、コロナで急死す

さて、めどがつき今日を逃すと書けないから勝手に書くぞ【実弟、コロナで急に死す】事実だけ書きます。しばらくお付き合いください。死にネタダメな方はミュートしてくださいませ。— 忍田鳩子 (@oshidahatoko) 2021年10月4日 9月25日、弟の地元の友達から連…

「アルバム」の衰退

アルバムという「曲の連なり」を何度も聞き返して隅々まで覚えたり、この曲の次はこれ、ということまで体に染み付いてしまうような聴き方ができるのは、時間がたっぷりあって感性が柔らかだった若い頃でないとできないことだったんだろうな。— Andy@音楽観…

コロナ遺体のエンバーミング・メモ

コロナ陽性死亡者のエンバーミングの話、解説してくれって声がかかったので解説します。コロナで亡くなってもエンバーミングすればお別れができるのかについて。https://t.co/6Y28WlHrxJ— 佐藤信顕@葬儀葬式ch 日本一の葬祭系Youtuberです (@satonobuaki) 2…

メディアと「記録」への情熱

かつてテレビ番組を「記録」したい、と熱望したガキどものその情熱は、音にはカセットレコーダー、映像には銀塩カメラしか機材のない時代とは言え、そもそもなぜあそこまで「記録」したいと熱くなった/なれたのか、ということも含めて、すでに「歴史」の相…