「維新」の本質・メモ

維新がもともと大阪の地域政党であったことと、それが「国政」に踏み入れ始めたこと(経緯いろいろあったにせよ)が、同じ「維新」ひとくくりで何となく受け入れられてしもとること自体、あまり正面から問題化してきとらんような気がするんだが。

今回の政権放送見る限り、大阪での発信とは全く異なる低いテンションというか。ボソボソと悪口言って終わってるんですよね。実態として国政選挙は地盤である大阪(と2025万博という目標)への内向きな広報、という風にも見えます。印象ですけども。

まあ日本維新の会大阪維新の会は別物だし、日本維新の会石原慎太郎とかいた頃といまでもまた大きく別ものだしね。

維新がわかりにくいのって、松井吉村に代表される大阪維新の会の中枢と、日本維新の会の中枢にいる元々自民や民主の国会議員と、オトキタみたいなネオリベ一番搾りな連中と、最初に出馬したときの一番いい看板だから維新掲げてるだけの地方議員がバラバラなところよね。

いわゆる政策政党じゃないですよね、やっぱり。

特定のスポンサーへの利益誘導、利権付け替えの手数料を取るイメージでしょうかねえ。一種のブローカーなりエージェンシーとして動いているような。で、そのステークホルダーは岸田派にはあまりつながりがないという。

なので「改革」があったとするなら、ディストリビュートの部分だと思います。

ならば改めて、河太郎が総裁ならんでよかったすな、とりま自民党は。

そうですね、大阪ローカル的にもその金の流れの先にある東京の利権的にも、前任者のレールは一度外れたと見て良さそうです。

維新の会についての実態検証ができてない理由に、本来それをするべき在阪マスコミが当事者すぎるという問題が一番ですが、次にみんなアンチも信者も橋下徹さんと松井一郎さんのことを相当見誤ってるというのもあると思っています。


これいうと信者からもアンチからも怒られるんですが、多分相対的にこの二人はあの中だとかなりまともな人だと思うんでよね。あの二人がいなくなったらと思ってる維新に否定的な人は多いだろうけど、多分そっちのほうが地獄の釜の蓋が開くような気がしてならない。

あの心のないネオリベ一番搾りと、政策とか政治信条みたいなものがからっぽの連中という中にあって、そういったものがどっちも欠片ほどかもしれないけど、ちゃんとある人が一応上にいるというのは、本当にヤバイことのストッパーにはなってると思っています。


橋下さんはああいうキャラの政治家にしては、政策とか国家観とかヴィジョンみたいなものが、内容のろくでもなさは置いといてあるというのが、結構珍しいと思っています。本当はもっとああいうタイプの小銭集めしたいフィクサータイプって空っぽなんですけどね。


あと権力欲のなさというのは、もうちょっと見てとっても良い気がするんですよね。権力は「お金儲けの手段のため」のものとしては必要だけど、権力そのものに執着ないですよね。あとお金は好きだけど仕事もそんなに好きじゃない。本質的に働き者ではない感じ。


だから自分は橋下さんの再登板ってほぼないと思うんですよね。20000%受かるに決まってるようなタイミングがあったら都知事選ぐらいは出るかもしれないけど、議員とか大臣やる絵面って自分の中では想像全くできないし、それやる時は相当目先の金に困ってるんじゃないかと。

あの一兆円動かすより、自分の財布に一万円増えるほうが嬉しいみたいなタイプの権力志向のない小銭稼ぎが好きな感じと、自分の部下や仲間を食わせてやらないかんみたいな親分肌や甲斐性の欠片もないところ見ると、政治家アゲインはないと考えるほうが妥当だと思ってます。

あるとしたら都知事だけだと思う。それも選挙も都知事の仕事もなんにもしないでお金だけ入ってくるのならやるでしょ。というぐらいの話。

自分はずっと言ってるけど、「橋下さんは大物界の中の小物、松井さんは小物界の中の大物」という評価はそんなに間違えてないと思っています。


で、何を言いたいかと言うと維新の会というのは極めてこの二人の私物というかパーソナルなものというのが現状なので、この二人の人間評価をまずちゃんとしないといけないけど、そこからなんかズレてる気がしているのです。彼らを評価している人も批判している人も。


松井さんも他の維新の田舎の地方議員の感覚のまま、タイミングだけで国会議員や知事になってしまった人たちのとの比較のなかでは、政治家としてまともな部類という感じはあるというか、ぶっちゃげ日本維新の会の幹事長や政調会長と比べると肩書に負けてない感じはある。


ちょっと話戻って橋下徹は内容の良い悪いは別にして政策あるっていう話ですけど、これって結構良い政治家と僕らが認識しているような人でも政策って案外持ってなかったりするんで、どんなにでたらめな中身でも大風呂敷広げられるというのは才能なんでしょうね。