2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「戦後」の身体、身体性も含めて

戦争末期から敗戦後占領期くらいにかけての本邦農山漁村の世相、特にその人心世相風俗の荒み具合というのは、もう一度穏当に振り返ってみる必要がある。 例の「やくざ踊り」の流行などもそうだし、荒廃した都市部住民の「財」がタケノコ&担ぎ屋経済介して否…

網羅する/コンプリートする欲望

網羅するとかコンプリートするとか、いずれそういう方向での全面スキャンを必須とする/せねばならない、といった戒律めいた縛りについてはどうも半ば本能的に距離を置く習い性が宿って久しいらしく。その代わり限られた素材を繰り返し巻き返しためつすがめ…

「アクロス」っぽいのよね、なんだか、問題

社会学系の世代論や現代文化批評みたいなブツも、行きがかり上たまには読まにゃならんこともあるが、ほんまに見事なまでに薄味で表面なでただけ、それでもイキりスカし気分と自意識丸見え文体がこれまた型押しみたいな工場出荷設定ぽい横並び、というそのモ…

おサヨク/リベラル界隈、とweb環境

web環境が整備されてゆく過程で、いわゆるおサヨク/リベラル界隈がどうしてあれほど自分たちに有利な環境になると脳天気に信じることができたのか、問題のその背景と来歴について。 「ネットワーク」というもの言いが少なくとも日本語環境では「ツリー」≒近代…

「なろう」とその界隈・メモ

ラノベと「なろう」その他について、Twitterより。 昨日は操觚の会トークイベント、「小説家になろうで小説家になろう」なる刺激的なテーマとあれば来聴せずんばあるべからず。ケータイ小説末期に大学生のベンチャーとして始まったサイトが生き残った理由、…

「安かろう、悪かろう」の現在・メモ

アパレルもまた、全国区展開してしまうと「中央」の統括一律になって、個々の地域や地元の消費傾向などを察知してきめ細かな対応ができなくなるらしいこと。できなくなる、というより、する必要が経営的になくなってくる、ということらしく。全国区の目線で…

プライマリーバランス、という妄想・メモ

いわゆる財政均衡、プライマリーバランス論、というのは案の定、現代社会における「民俗」であるらしいこと。Twitterより。 んー、プライマリーバランス論も妄念の類じゃし、全て実体経済のデフレ状況のせいにくくるのもまた、妄念の類じゃと思うのよな。つ…

「民」と「公」、そして「世間」

「民営化」「構造改革」って煽られた時に世間の大方は、自分らはその「民」の側のはずなのに、その結果「公」を自分らで支えて回さにゃならんことになる事態を具体的に自分ごととして考えんフィルターがかかってたような気がする。政策を判断する足場は評論家目…

「ポスモ/ニューアカ」の受容のされ方

「ポスモ/ニューアカ」のこと。殊に、本邦日本語環境におけるそれらの受容のされ方について。 「ポストモダン」がどのへんからどういう経緯で浸透していったのか、ということ自体、実はあまりよくわかっていない気がする。というのも、それぞれのその頃の立…

見てくれ外見と中身の関係・メモ

*1 人間の見てくれ外見に対する執着というかこだわり具合、殊にその人その個人という認識に占める割合の多寡ってのは、それこそ文化によって濃淡や質の違いがありそうで。本邦「民俗」レベルも含めたそれらのありようと、それこそ火葬導入以来のそれら意識の…

ナルシシズムの現在・メモ

*1 現代ではパブリックな場の関係はひとつの自己顕示であり甚だしくシリアスなものになっている。会話は告白のような性質を備え階級意識は薄れている。その結果人々は自分の社会的地位こそが自分の能力の反映だと考えるようになった。そして天賦の能力が不公…