「バブル恐怖症」のこと・メモ

 まあ、今の財務省は「バブル恐怖症」に陥っているという点は間違いなくあります。特に1997年以降のバブル崩壊の処理で悪夢を見るような経験をしたのは「民間に余裕ある金を持たせるとバブルをまた引き起こす」という強烈な印象を与えてしまいましたから。

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 特に農協系の資金と住専の問題は複雑で、当時は農業系議員の力が非常に強く、農協系金融機関に公的資金を投入させたのですが、その反発が非常に厳しかったので大蔵省と日銀に公的資金の投入というオプションを封じさせてしまいました。


 昭和金融恐慌の記憶も消えぬ矢先に起きたバブル崩壊で三洋証券、北海道拓殖銀行山一証券などが破綻した後で、徳陽シティ銀行が金融関係者の虚をつく形で破綻しました。どれ程の衝撃だったかというと、こういう状況で大スクープを競いたがる全メディアが報道を自粛した程です。


 その後の不良債権の後始末と破綻した金融機関の処理、国際金融秩序の維持と経済破綻の回避のために動いた官僚の中に、間違いなく「国民に贅沢をさせるとバブルのような危険な火遊びを再びやらかす」というトラウマが刻み込まれたでしょう。


 金融機関も昨日までは優良債権だった貸出先も今朝になったら不良債権として扱われるようになっていた、などの地獄のような不良債権処理に振り回されました。当時の大藏官僚も金融機関側も疲弊しきっていたのです。


 その流れと今の中国、特に中国恒大集団の騒動を見ながら、積極財政がどういう意味かを今一度、考えてみれば良いと思います。