「聖地」チェルノブイリ「観光」資源に

 いいニュース、だと思います、いろんな意味で。いや、ほんとに。

 ロシア(ウクライナ、ですが)って、未だにあきれるくらいに「見世物」の感覚がまっとうにあたりまえに存在する社会、ってことを思い知りました。

 ついでに、被爆した人たちのその後、まで含めて見せてくれれば満点です。

 「観光」とは本質的に「見世物」であること。その意味で“show”であること。それを仕事にしようとすると、否応なしに“show business”=「興行」、と関わってくること。 こういう「観光」文化論、って、どこかで展開されてるのでしょうか(謎)

 

 かつての「見世物」が「観光」に再編成されてゆく過程には、当然、背景となる社会のあり方の根源的な転換があったわけですが、そういう脈絡こそ、現代文化としての「観光」、を考える上での前提じゃないかと。

【モスクワ共同】

ウクライナ非常事態省は21日、1986年に原子力発電史上最悪の事故を起こしたチェルノブイリ原発の周辺地域で、来年1月から観光ツアーを認めると発表した。

 

観光客は、コンクリート製の「石棺」に覆われた事故原発施設が見える展望所や、 ゴーストタウンとなった原発職員らの町プリピャチを訪れることが可能。「とても大きな需要がある」という。

 

立ち入りが規制されてきた周辺地域は放射能汚染の問題があるが、非常事態省は必要な調査を実施した上で観光ルートを設定したとし、観光客の健康に影響はないと強調。ツアーには同省の職員が同行し、観光客に健康を守るための注意を与え、行動を監視するという。

 

国益のため、同原発を観光資源にすべきだと唱えたバロガ非常事態相の主導で決定した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010122101000989.html