マチと商売マインド

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 マチってのは自営の商人や稼ぎの職人たちが中核にいて初めて「共同体」たり得てたところがあったらしくて、な。ビル街に会社が詰め込まれてるような場所はそういう本来のマチのありようとは異質なもの、だったはずで、な。

 商店街とモールの違いみたいなもんかも知れんで、な。うまいこと言えんが、別の角度から言い換えるなら、それこそヤンキーとチャラ男orパリピウェ~イ系との違い、みたいなものとも通じる何ものか、とか、な。

 喰い物商売がわかりやすかも知れんが、ラーメン屋でも何でもそれで全国制覇とか本来考えるようなもんじゃなかったはずで、な。せいぜいのれん分けの支店が半径近所にあるかも、くらいが「成功」のひとつの上限orイメージだったりしたわけで、な。

 「商売」の〈リアル〉がそういう身の丈を踏み換えないでいられることと、そこを越えてさらに向こう側に行こうとするようになることとの間、のおそらくかなり決定的かつ本質的な「違い」とか、な。

 かつての暴走族がある時期から「全国制覇」的な想像力を一気にそこら中で持ち始めるようになったあたりの違和感、みたいなものにも通じるわけで、な。

*1:若い衆相手に割とよく話す引き出しのひとつ、ではあり。ご当地のマチとしての特殊性みたいなものを説明する際、などについて。あるいは、津軽海峡以南の「内地」的な意味あいでのマチのありようを引き合いに出すプラットフォーム的な意味あいとして。