「顔の見える」商品の不気味

 商品の値札に「LGBTの会社です」「黒人の経営です」「女性がつくっています」てステッカー貼るの、何かの冗談でなくホントにやってんだな ジャイアント・フード・ストアって大型スーパーのチェーン店が今年の頭から始めたキャンペーン https://supermarketnews.com/issues-trends/giant-food-highlight-minority-owned-suppliers-shelves 退役軍人の製造品、て枠もある由。


 産地直送を謳うお米なんか 農家の××さん夫婦の写真が貼られてたりするでしょう「おいしいお米がとれました」 あるいは土産物屋なんかで、刑務所の受刑者製作、または障害者施設でつくられた民芸品です、てのも見る。


 「マイノリティ」を強調するこのタグとはどこか違った印象を覚えるが どこだろうか。


 先の「ジャイアント」のような大型チェーン店がのしてくる以前、黒人や女は個人経営で店をかまえてた あの店で買う、買わない、は共同体内の付き合いの延長だった 今はスーパーの棚に埋もれて作り手の顔が見えない <差別化>をはかってマイノリティ風味を売りにした所で、あくまで利潤追求の一環だ。


 差別偏見ありありルールの人間らが回してた商店街のぬる~い近所づきあいを殲滅し、データ至上で利益最大化へつきすすむ現代の資本主義は、それぞれに多様な筈の<マイノリティ>の出自を商品のタグに付け、一律の宣伝文句(弱者を応援しよう)にしてしまってる、てこと
売上次第で他も真似るでしょ。