カフェの変オジ退治

 ちょっと聞いてくれますか?今娘を慣らし保育に連れて行った後、カフェに入ってコーヒー飲んでたんですよ。久しぶりのカフェで至福の時間ってやつです。そしたら、こんな席が空いてるのに私の隣にオジサンが座ってきたんです。


 私よく変な人ひきつけちゃうんですけど、そのオジサンも隣に座った途端、店内に響き渡るクソデカボイスで「オオオオオオ~!!」って唸ったんですよ。あぁまた変な奴キタコレなって思いましたよ。でも私は慣らし保育があと数日で終わり、仕事始まったら仕事育児家事の日々でカフェなんてもう来れないも同然なんですよ。貴重な時間を春に誘われて出てきた変なオジサンに奪われてたまるかって思ったんですよ。


 なのでね、反射的に私も唸りました。「ううううううううううぅぅぅーーーーーん!!!」ってね。この土地に知り合いもいないし、貴重な時間が奪われる位なら私が変なオバサンだと思われて結構です。そしたら一瞬ね、隣の変オジが怯んだのが横目に見えたんです。


 ただね、ここまではたまたま声が出たオバサンに見えるんですよね。これではスパイスが足りないと思ってね、私バッグからおもむろにエコバッグを取り出してね、そのミシン目を数え始めてやったんですよ。変オジを越える変オバに私はなる!!なんつってね。チラチラこっち見てる変オジ。カフェでエコバッグのミシン目数えてる奴に会ったことありますか?ないよね?怖いよね?隣に座りたくないよね?


 そう、しばらくすると変オジはコーヒーを持ってスっと立ち上がってね、2Fへ行きました。勝ちました。私、勝ったんです。貴重な時間にちょっかい出てきたパッと出の変オジから死守しました!!


 エコバッグにミシン目付けた人ありがとうですよ。こんな単純な方法でね、変な奴を撃退できますよって話です。皆も変な奴が来たらね、それを越える変な奴になるといいよ。エコバッグ持ってるよね?まずはそのミシン目からいこ。女だからって舐めてる奴いるからね、舐めんなよって話。長くてごめんね。終