https://twitter.com/p2_ocean/status/1562733398396792833
現在のアメリカ、工場立てて泥臭く製造業やってるウチらみたいな企業は、ますます人員確保が難しくなってきている、と痛感してます
同じ時給が出てても
みたいな従業員多いもんで
コロナ禍の補助金ばら撒きが生んだ副産物として、米国田舎部の、古き良きブルーカラーイズムの崩壊を肌で感じています
毎日、工場で汗水たらしてBull Shit Jobに従事して、仕事が終わりゃダウンタウンのバーで一杯やる。そういう価値観の崩壊
*1仕事は兎に角楽な方が良い。金だけくれよ、みたいな感じ
「泥臭く」「機械油にまみれ」「汗水垂らしてクソな仕事に責任感」が、田舎のブルーカラーイズムの良さだと感じていました
ところが、コロナ禍の中で、そういう「すすやホコリにまみれる、汚ねぇ俺かっこよ」っていう価値観が、若い世代からどんどん失われていった感じ。リモートワーク万歳、みたいな。
その結果、何が起こったかというと、「ヒルビリー・エレジー」で指摘されていた様な、「繁栄から取り残された白人層」の、就労に対するより一層の無気力化。
とにかく、ちょっとでも嫌なことがあったら、どんどん仕事を辞めてしまう。成長意欲なんて皆無で、1㌦でも多く金が貰える職場を転々とする従業員。それから、現場作業の忌避。
本来、リモートワークが可能な職種は、それなりに知識と技術を持ったホワイトカラーの特権であった筈。知識も学歴も持っていない、本来ならブルーカラーに従事するような従業員層が、こぞって「楽そう」という理由だけで、ホワイトカラー職に流れ込んでくるようになった
ホワイトカラー職も、度重なる従業員の退職によって、どこもかしこも人不足だから、多少スキルや知識が不足していても、就労の口は割とあったりするんですよね。それによってサービスレベルはどんどん低下し、ブルーカラー職・現場職のモラルや責任感は悪化の一途を辿る。そんな状況を体感しています
そういう状況下で、日本側から工場運営について責められ続けるの、マジしんどいっす
従業員が「根本的に働かねぇ」っていう状況、現地で体感した人にしか、本質的には理解できない部分があると思いますからね……製造している製品に特別な技術が必要なく、コモディティ化しているモノなら、尚更で
このまま、ブルーカラー職者の就労モラルが低下し続けたら、ガチで米国は中国や東南アジアに経済力で抜かれるんちゃうか?と思っています
まぁ、僕は米国田舎暮らし勢なので、西海岸や東海岸の都会暮らし勢には、違う米国が見えていて、そっちが米国の経済をけん引していってくれる筈、と信じてます
おーしゃんさんはなぜその仕事やめないのですか?
僕は立場が全く違いますからね。出向者、ホワイトカラー、会計資格持ちですんで。資格と知識、役職に応じた給与は貰ってると感じてるので、辞めないのです。
うちの米国生産拠点駐在の話聞いたけど、「そもそも算用数字が読めない人がいるので、規格値内に入ってるか判断できないからスタート」「でも南米からの出稼ぎ民はまだ金を設ける気があるからマシ」みたいな話を聞きました… 大変そうすぎます…
そうなんです 足し算引き算がおぼつかない人たちに、「品質規格内に入っているかどうか」を測定させるのは、マジでしんどいですからね…
うちは食品なので、マスク取る腕カバー取る帽子取るを見張ってないといけないと言ってました。そんな彼は「マスク挙げろおじさん」というあだ名がついていた……普通に生産することがどれだけ難しいか、ビール飲みながら聞いたけど涙なしにはかたれませんよね…
日本の普通は、他国の普通では無いのですよ…
いや本当に。日本の工場だって躾のなってないヤンキー上がり多い!みたいなこと言われたらしいですが、ヤンキー年功序列だから上の言うことは聞くし、そもそも読み書き足し算引き算くらいはデフォルトでできますものね。
日本でも、ほんまにヤバイ層は、足し算引き算出来ないですよ… 田舎行くと分かります
言うてそこまで田舎に工場ないから日本でもかなりその中では良い層にアクセスできてるんでしょうね。
でも工場のトラブル聞くと、アメリカ一味違う…ってなること多いです…
*1: まさにこのへんの労働文化、生活世界の崩壊、ということなんだろうな、と。 king-biscuit.hatenablog.com king-biscuit.hatenablog.com king-biscuit.hatenablog.com king-biscuit.hatenablog.com