アメリカの大塚愛・メモ


17, 8年くらい前に🇺🇸人同僚から

「これぞ日本!って感じのポップなソングを教えろ」

と言われて、大塚愛の『さくらんぼ』をオススメしたんですね


そしたら🇺🇸人同僚たちの間で

「この曲めっちゃ楽しいぞ!」
「サビで裏拍子になるのいいね!」
「何言ってるか分からんけどすっごい楽しい!」

みたいな感じで社内でちょっと流行りました。


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 その数日後、若い女性の🇺🇸人同僚が「エガオサク〜」とか歌いながら私の席にやってきて(楽しいナァ)とか思ってたら、彼女が「モウイッカーイ」と、サンプルを私の机に置きました。


 品質NGでやり直しになった仕事なのでこれは正しい日本語の使い方。


 正しい日本語とはいえ「そんな使い方あるんかーい」と苦笑いしつつ「素晴らしい音楽は言語を超えるんだナァ」と胸が熱くなりました。


 その頃、私の業務が忙しくなりました。


 日中は米国内対応、夕方以降はアジア方面の対応、そして無限に増えるやり直し業務で深夜も週末も仕事になりました。


 その時期に、覚えた日本語を使いたがる他の🇺🇸人同僚たちも、やりなおしで追加になった仕事を私に持ってくる時には毎回「モウイッカーイ」と言うようになりました。


 来る日も来る日も響く「モウイッカーイ」の言葉と共に、私の席にはやり直しで追加された仕事が無限に積み上がりました。


 日中は米国内の対応。夕方以降はアジアの対応。深夜と週末はひたすらやり直しの作業。


 そんな不眠不休の超絶激務の日々が、リーマンショックで解雇されるまで数年間続きました。


 今でもさくらんぼを聴くとあの激務の日々を思い出します。


 以上の理由で私は今でも大塚愛さんがちょっと苦手です。

 いわゆるアニソンの耳につき方、響き方も、もしかしたらこんな感じなのかな、と思ったりした。外国人の耳にだけでもなく、自分ごととしてもそんな感じに響いてるし。

 いや、だからどうした、ではあるんだが。

 ただ、これは時代のありようとの関わりという意味では、なかなかの楽曲だとはずっと思ってる、好き嫌いなどとはひとまず全く別にして。

 特に、というか、ほとんどそこしか耳に残らなかったんだが、当初は。

 何が、ってそりゃもう、あの「イェイ(=゚ω゚)ノ」の一発。