楽譜の読まれ方、のこと

 紙媒体の「楽譜」がどう読まれてたのか、楽譜自体を読むリテラシーの普及過程なども関わるだろうが、流行歌は戦後のサークルがらみのうたごえやコーラス活動と直接関わりにくかった気もするし、むしろハーモニカその他「私的」な楽器の普及などを補助線に考えるのがいいのかも、とかいろいろと要検討。

 「戯曲」もかつての雑誌ではまず「読みもの」としてなじまれていった過程があったわけで、「楽譜」もまたそのような(本来ではない)読まれ/見られ/愛玩のされ方も含めて考える必要はあるとおも。

 「話しことば」(とそれによって編まれる日々の〈いま・ここ〉)を客体化して「読む」体験というのは、日常の風景を映像として客体化して「見る」体験を与える写真や映画などの映像メディアを介したそれとの相関で考える必要もあり、同じくそれが耳を介して戦後の街頭録音などの衝撃などにも連なり……

 例の脳内想起/喚起する/される「イメージ」の由来みたいな問い、に関わる下ごしらえの作業としても。