何年か前の話。
— みさみさちゃん (@xoxoxowy) 2021年1月29日
「転居先を探してる」と50歳くらいのボロっちい感じの男性が来店。来店カードの記入をお願いしたら自分の名前や住所を、持参したノートから写して書いてる。曰く「漢字が分からないから」と。カタカナの記入もあやしい。多分、義務教育をちゃんと受けた事がない人😨(続く)
転居理由は行政が用意してくれた仕事に着きたいから今の会社の寮を出るというもの。色々話を聞いてると、昔から悪い雇用者にいいように扱われてジリ貧生活をしてきたっぽい……識字もままならないこの人が社会でどんな扱いを受けてきたのか、どう生きて来たのか想像しつつ、入居できる部屋を探そうにも身寄ナシ、電話の類ナシで連絡先がない=連絡先がない人に紹介できる部屋がない。
「まずは携帯か電話を契約して貰わないといけないんです」と心苦しい思いをしながら伝えると、男性はそうですか…と退店。お金ない人に「携帯契約して来い」とか、ハードル高い助言しかできなくてモヤモヤ悲しげな顔。悪い雇用主から離れたくても、住まいが見つからないことには離れられない状況だから、めちゃくちゃ後ろ髪引かれる。
そして時は経ち、半年後。
すっかり忘れかけてた頃に同じ男性が来店!
「携帯契約してきました!」
え!あの煩雑な契約手続きをこなして?!料金負担だってばかにならないだろうに!
男性のレベルアップと転居を諦めない心にちょっと感動。再来してくれたのも嬉しい(多分他社では単価が低い上に面倒だから相手にされなかっただけ)。
無事にバラ釜1DKで保証会社の審査が通り、鍵渡し。
すごい。心から「新生活、頑張ってくださいね」って声をかけた、忘れられない一件です。
この一件で「社会保障って大切なんだな」とか「弱者を食ってる業者ってガチで存在するんだな」とかこれまで見なかった世界を垣間見て勉強になったのと、お部屋探しを通じて誰かの新しい一歩を踏み出す力になれたのが、まだ若かったみさみさちゃんの自信にもなりました。
ちなみに鍵渡しから約3ヶ月後。
支店のGoogleマップの口コミに悪口が書かれてないかエゴサしてたら、その男性から「ありがとうございました。部屋でゆっくり過ごせてます。」って口コミ付いてて大爆笑。スマホ使いこなしてスゴいじゃんって驚きと喜び両手を上げる。
ただ評価は☆3(めちゃシビアww)
いい思い出です。