五輪開会式と反ユダヤをめぐる政治・メモ

 例の小林氏解任について外務省指示で各国の日本大使館ユダヤ教団体に謝罪しているようです。ハンガリーユダヤ教団体がそれをコラムとして発表してます。DLを使ってさらに調整した訳を貼ってみます(続く
mazsihisz.hu/hirek-a-zsido-…

 東京オリンピックのクリエイティブ・ディレクターは、数年前にホロコーストについてのジョークを許していたことが明らかになり、最近になって解雇されました。今朝までは、私たちから遠く離れた国の問題だと思っていましたが、今日の電話で、私たちは思っている以上に人間的に近い存在だと確信しました。


 非日常的な行動の余白に書かれたメモ――安息日に近い雰囲気が漂う金曜日の朝、一本の電話がマジヒス(ハンガリーユダヤ教徒協会)の本部にかかってきた。固定電話はほとんど鳴らないので、着信音が鳴れば鳴るほど、新着メールの警告音が鳴ることになります。回線の先で、考慮されつつもアクセントのある良い声が響いた。外国人には解読不能ハンガリー語の慣用句のあと、声の主はゆっくりと本題に入っていった。


 それは謝罪であった。私たちマジヒス協会へ、そして全てのハンガリーユダヤ教徒へ。


 約四半世紀前にホロコーストの惨状を揶揄した野暮で嫌な冗談により、オリンピック開会式監督を解雇された同胞のために、謝罪しました。


 回線の向こうで、在ブダペスト日本大使館の副大使が、政府と大使館を代表して、日本国民を代表して、一つのジョークのために謝罪しました。


 そのジョークは、ハンガリーの日常で、バスやトラムの中で、友人とのちょっとした酒の席で、毎日のように聞くことができるものです。ちょっとしたものならほとんど意識もされません。より大きなもの、報道により世間に広まったより深刻な事例に、私たちはもちろん憤慨しますが、


 悲しいかな、しばしば諦め気味にこう言います……「これは変わらない。」と。しかし、それではいけない。私たちが住んでいる国では、間違いを認めたり、特に謝ったりすることが習慣化されていません。私たちは内省をせず、反省もせず、悔い改めず、違う形で再出発しようとしません。


 しかし、それではいけないのです。向き合うか、認めるか、悔い改めるか、すべては選択の問題です。日本大使館がその電話で、生の言葉で、ハンガリー語で、これらすべてを行ったという事実は、この国で私たちが慣れ親しんでいるものよりもはるかに多くのことを示しています。ありがとうございました。


 なおこのハンガリーユダヤ教徒協会の別の記事で今回の開会式で1972年ミュンヘン五輪でのテロで殺害されたイスラエル選手のための黙祷があり、これは事件以来、初めての事だとありました。私は選手団入場始まってから観てたのでその黙祷を観てないのですが、小林氏がすぐ解任された理由はこれだと思う。

 報道で確認とりました。この黙祷があるのに小林氏の昔の事とはいえアレは不味いと判断してすぐに解任に動き、在外日本大使館からその地のユダヤ教団体に謝罪が行なわれたのでしょう。しかしこの黙祷にまでいろんな方向性での批判があるのは驚きました。