「歴史書」の売買・メモ

 息子が2元貸してと言うので理由を聞いたら、マンション内で6年生くらいの男の子がお店を開いていてそこで買いたい物があると言う。え?!警戒しつつ話を聞くと、その子はここに長く住んでいて、ここの子供達の間で起こった事を記録し本にして2-3元で売っているという。その”歴史書”を買いたいらしい。


 昨日マンションの公園で男子VS女子の大戦争が起こり、前にも男子女子の戦いがあったのかその歴史書を見たいという。その子は歴史書の他にも誰かが拾って、皆の間で流行りまたいつの間にか遊ばれなくなった物(バイクのミラー、変な形の枝、壊れたおもちゃなど)を記念品として売っているんだそう。


 「这是大大小小的孩子们玩儿的东西。虽然很小,但里面装满了孩子们的快乐的记忆」記念品にはこんなカードが添えてある。大人に見つかると怒られるので人が少ない所にひっそり現れるそう。木を削っておもちゃを作り小さい子にあげたり。このマンションにそんな素敵な子が居たなんて!詩人じゃ無いか‼︎


 初めてこのマンションの事に興味が湧いた。この子に会って話してみたいけど、いつ現れるかは分からないし大人を警戒してるという。息子は昨日の大戦争があったから、それを書いた最新版を売りに来るかもというので、是非買って沢山話を聞いてきてとお願いした。


息子から聞いた彼情報。

 ・天気が良く風がない日には屋上に自分で書いた旗を飾ってそこで売っている。
 ・風が強い日にノートくらいに切った沢山の布を屋上から放ち下の皆で拾う遊びをしてくれる。
 ・どんな文字でも見れば全く同じに書ける。平仮名書いて見せたら直ぐ書けた。

私はもう既に彼のファン。


 大人に見つかった時の避難経路や避難場所もいくつかあるらしく、マンションの子供達の間では有名人だそう。そんな楽しい世界でそんな楽しい事してたなんて全然知らなかったと言うと、息子が「子供には子供の世界が有るから!」と鼻高々に自慢された。その世界は絶対邪魔しないから会ってお話伺いたい。

 それを売ろうと「歴史書」を創るセンス、それが身近な子供達の歴史なのも、なんとも欲しくなる要素満載ですね。
 遊んだ残骸を記念品として売るなんて、中国の方々の商才を感じさせるなんだか凄い子、会ってみたくなります。

 聞けば歴史書時価で、何かの事件があった後は値段が上がるそうです!!昨日の男子女子大戦争の後だからもしかすると結構高くなってるかもと言ってて今まで見た最高額は20元だったそうです。そんなところも興味が惹かれます。