早期教育の闇

 片方の実家が多少太いくらいの若い衆世代、アラフォーあたりのつがいが、子どもの早期教育にハマっている事案。

 小学校あがってある程度読み書きその他習うようになってからならいざ知らず、まだロクに自意識形成もでけとらんような幼児の頃に、やれ英会話だ、アートだ、音楽だ、とあれこれ血道をあげるというのは、どこか親たちの欠落を埋めようとする身勝手な所業にしか見えないのは、こちらの偏屈ゆえか。

 旅行に小さい子どもを平然と連れてゆく、というのも近年、あたりまえの風景になった。クルマの普及などももちろん大きいのだろうが、海外旅行に家族で出かけるというのが何かひとつのステイタスになっている度合いは、海外旅行自体の価値が下がっている近年だからこそ、余計に何か「手の届くわかりやすいベンチマーク」的な意味づけがされているフシもあるような。