おまえは守られている、のアメリカ譚

 僕が米国に住んでる時、ハイウェイ横のダイナーで独りご飯を食べていたら隣に巨軀の男性がどかっと座ってきた。


 トラックドライバーを称する彼と米国について色々雑談してる中で彼に言われた印象的な言葉は、


『おまえは金を持っている。会社に守られている。だからアメリカの表面しか見えていない』


『さっきおまえはアメリカは想像より安全だと言ったがそれは違う。俺たちドライバーは$20〜$30のモーテルに泊まる時にモーテルの周囲をぐるっと回って安全を確かめる。おまえが今してるその腕時計のために腕を斬り落とすヤツもいる』


 だから、米国在住アカウントが「アメリカでは〜」としばしば米国を代表した発言をするけど、それは表層的だろうと思って見ている。


 日本ですら『日本では〜』と日本を代表して外国人に説明できる日本人がどれだけいるだろうかと考えれば自明と思う。


 ましてや人種の坩堝、アメリカなんて、ね。

先日、商店主の80代のじいさんが、ライフルをぶっ放して強盗を撃退したという記事を見て、アメリカで天寿をまっとうするのは大変なことだなと思った。