おたくとマニアの間、サブカルとおたくの間

 こういう〝何者にもなれなかった承認欲求モンスター〟よりも、軍ヲタはマシなんだけど。マシってだけでスペック房に留まっていて、プロでもないし研究者でもないのが多数、いわんや碩学とはとても言えない。寺田寅彦湯川秀樹白川静にしろ、碩学は専門分野と他分野との共通点に敏感。


 彼らイッチョカミ四天王って、狭い知識と浅い思考で専門家にも蛮勇をふるうんだけど。それは彼ら自身が何者でもない、何かを真剣に取り組んでいちおう免許皆伝に達したけどまだ初段で、世の中には五段や六段やそれ以上もいるって、実体験からくる専門家への畏敬の念がないからなんだろうか?

>このせんちゃとでんちゃに共通することとして、自分たちで工夫したり考えて何かを生み出すということが一切できず、ただ暗記、情報を多くしるものこそが偉い、正確に数字や型番を言えることがスキルと誤解している幼稚園児のような趣味人だからです。

note.com

 和製サブカルも。


 クリエイターと評論家みたいなもので。評論家からクリエイターになる人間もいるけど。それは政治家になる官僚のようなもので、本質は別物。日本の官僚が田舎の市長を引率してアメリカに視察に行ったら、有権者に選ばれた市長たちの扱いが上で、愕然としたとか。

note.com

 和製サブカルがオタクを憎んだのも、大した知識もないのにクリエイターの真似事をしてる連中を馬鹿にしていたのに、その中から本物のクリエイターが出てきて、彼我の差に愕然としたのだろう。田舎の市長どもと馬鹿にしてた高級官僚が、民主主義の本場で本質を見せられて、愕然としたように。


 アニソンを馬鹿にしていたのに野間易通尊師とか、そのアニメの音楽がロックの本場の米国や英国でも評価され、楽曲がiTunesの世界ランキング4位に入ったことを、どう受け止めているのか? 関西の音楽シーンという狭い場でさえ、ミュージシャンとしての爪痕を残せなかった野間尊師は……。