『ゲームの歴史』騒動・メモ

https://twitter.com/natsu_mix/status/1636233822693101568

書籍『ゲームの歴史』に関しては、作者の岩崎夏海氏がTwitter上で当事者や有識者から集中砲火を浴びているが、作者の目論見は全然別の所にあるのではないかと思っており、その目論見に対しては現在のツッコミは無力であるという印象を受けています。


作者の狙いのひとつは本書を上梓することでマスコミのコメントリストに掲載されることだと思っています。コメントリストに掲載されると、それに関係する事象が起こった際にコメント取りの対象になります。


例えば『ゲームヒストリー展』のようなイベントが開催されるときに、ニュース番組のレポートが入りますが、その際に「このイベントを開催する意義について」コメントをする有識者が必要になります。その際に"『ゲームの歴史』の著者"と言う肩書きを持っているとメディア的には助かります。


ここでメディアにとって重要なのは"『ゲームの歴史』の著者"と言う肩書きだけで、書籍の内容が間違いだらけと言うのはたいした問題ではありません。なぜなら視聴者や読者はそんなことわからないから。皆さんはメディアに専門家が登場した際に、いちいちその専門家が正しいかどうかを調べますか?


だから、『ゲームの歴史』と言う規模で風呂敷を広げているのもそれが理由なのかなと。これならあらゆる場面でコメントできます。


コメントリストに掲載される他にも、著書があることで講演の講師や、イベントのコメンテーターとして声がかかることは周知の通りです。世の中には”講演するために出版する人”も多く居ます。わたしも「なんか本を出版してくれればすぐに講演出来るよ」って声をかけられたことがありますw


なので、投稿が流れていってしまうSNSでツッコミを入れたところで、この目論見に対してはノーダメージです。黙って嵐が過ぎるのを待っていればいいので。わたしならそうします。


今回、講談社がコメントを発表したことで、今後なんらかの対応が入る可能性が出てきました。販売停止までもっていければ、それはダメージになります。あとはAmazonのレビューのようなところで真摯にレビューを残すことも重要だと思います。

大事な事は、メディアやイベントの主催者がキャスティングする際にちょっとだけ調べると思うので、その際に目にとまりそうな所に記録を残す事です。「あれ?もしかしてこの人ヤバイかも。」「起用したらこっちまで炎上する?」と思わせる事が重要です。以上。