クレカ業界の悲惨・メモ


 クレジットカード業界の悲惨さ。システム的に見ると地獄じみてて、会員数でみればトップに踊り出てるのにゴミ客だらけてケツに火が付いたように拡販続ける楽天筆頭にヤバみがつよい。


 システム更新の失敗で金がないのにクソ金をドブに捨て続ける三菱UFJは2010年代のみずほかよって思うし、りあるみずほの地獄を経て味方が誰もいなくなって、21世紀なのに20世紀の「呪縛」をリアルにやってるセゾン。


 金がないのはお互い様なんだけど、気絶するくらい古いシステムとゴタゴタが続いてるけど、変なところだけ金が突っ込まれてキャッシュバーンしてるイオン。金がないなら相応の道があるんだけど迷走し続けるJCB


 前世未来人かよって思うくらいチートしてて、沈むタイタニック号の一等キャビンでロイヤルストレートフラッシュかましつづけるSMCC。その傍らで媚びながら、救助ボートに乗り込むタイミングを図ってるネット決済の王者GMO


 氷点下の海で何とか顔を浮かべてる無数の決済ベンチャーには救助船は永久に来ない。何ナンダコレ


 大体どこも金がない。金がないのは、金利収益の低調さと、キャッシュレス化が進んでシステム増強が必要なのに、収益が恐ろしく低いので投資する余地がない。ポイント還元の負担も大きく、不正利用対策などのセキュリティコストも際限なくかかってる。


 そこに来て、大手はシステムがとてつもなく古い。合併ででかくなたっところは、フロントエンドは統合できてもバックエンドの業務系の統合が進まない。信販系、流通系、銀行系で業態慣行が大きく異なり、継ぎはぎだらけのシステムに


 直接利益を生むわけでもない基幹系への投資を後回しにして、膨大で継続的な投資が非不可欠なフロントエンドやアクワイヤリングに資金を奪われた結果、基幹系の老朽化が進んでいて投資凍結の付けがジワジワと体力を奪っているように思える。


 ただでさえ、金融系システムは2030年代の富士通メインフレーム撤退に向けて、銀行系を中心に高水準の投資が続くが、単価が安いクレジットカード系システムは刷新が遅れれば遅れるほど刷新プロジェクトに必要な工数や費用が増大するし、刷新しないにしても保守コストが増大する。


 そもそも、カードという業態は非常に浮き沈みが激しい。統計では、2022年10月の国内のクレジットカード発行枚数は約3億枚で、成人一人当たり2.9枚を保有していることになる。年次3%前後のゆるやかな成長が続いているが、年間3000万件が新規契約され、1800万件が解約されるような入れ替わりが激しい業態


 1枚当たりの決済金額が低いということは、決済収益が低いだけでなく、同時に金利収益も低くなることを意味する。ショッピング与信がカード発行枚数に対してそこまで増えてないという状態は、1回払い中心でお金を借りてくれてない。そこに来て、利用頻度が低いカードは解約の対象にされやすい。


 メインカード化は、利益の低い提携カードのつなぎ止めを除いては、ポイント還元が有力な手段になるが、ポイントによるリワードの供与はカード発行会社の体力を猛烈に奪っている。高水準の新規契約・解約の増大にもつながり、良いことはないが対応をしないとじり貧になる。


 キャッシュレス化の進行もそこまで恩恵を享受できてないのが実情。決済単価の低下は外部のシステム利用料負担が重くのしかかってくるし、トランザクション数の猛烈な伸びで基幹系の刷新よりも能力増強に向かいがち。幸いなのは、Pay系やFelica系、デビットが少額決済をある程度吸収してくれてる


 ただ、Pay系(スマートフォンによるQRコード決済)は、年率2桁台の猛烈な成長なのだが、バリューのチャージ手段はクレジットカード経由が多い。Pay系やプリペイドへのチャージ目的決済は決済手数料水準が非常に低く、単価も小さいため本音ではやりたくはないだろう。