エンジニアの現在・メモ

 コード読んでみると確かにその傾向はあって、コードからモジュールやクラス構成を書いてみてもでかいクラスやモジュールが1個あるだけだったり、かといって構造化されてるわけでもない、関数型で構成されているわけでもない、なんというか、ただコードになっているという感じのコードが多い。


 他の方にも言われたけど、確かに最近は以前は自分達で作るしかなかった機能が既に提供されているので、エンジニアは設計を意識しなくてもサクッとコードが書きやすい環境になっている。それはいい事なんだろうけど、その反面設計をするという意義や必要性がエンジニアから薄れているのかもしれない。


 スマホやPCを利用する人が増えたら、スマホやPC上では普通に書いているけど、いや紙に漢字を書こうとすると書けなくなるように、エンジニアもツールがなくなったらコードも書けなくなる時代が意外に早く来ているのかもしれない。


 でも、実際は世の中からツールやプラットフォーム、フレームワーク的なものがなくなることはないので、そういうの基幹を作る人は作る人で残るけど、一般のソフトウェアエンジニアというのは機能をコードを使って実現する人という立ち位置になるのかもしれない。


 ソフトウェアエンジニアの価値はコードの技量ではなく、何を作りそれの魅力を周りにどう伝えるかという所にシフトするとなるとこれからのエンジニアにはソフトウェア成果物を使ったある種のコミュニケーションスキルが必要になるんだろうと思うとそれはそれである意味パラダイムシフトなのかなと思う。


 気付くと、インフラ、フルスタックエンジニア、ハードウェア制御のエンジニアといった基幹で必要なんだけど人が足りないように、今後は設計を必要とするソフトウェアエンジニアも同様のカテゴライズされるのかもしれない。今のエンジニアからみたらうそでしょと思う事が現実になる日も近いのかも。


 会社の上層が考えているエンジニアの価値観や前提スキルの概念が、現場では物凄い勢いで変化している。これを”最近のなんとかは…”で切って捨ててしまうのか、そういう現実を受けて組織がかわるのか、それとも本当に”最近のなんとかは…”が正しいのかは正直自分には今は分らない。


 長く書いちゃったけど、結論としてはエンジニアにとって設計という行為は、そのうち必須スキルでなくなる技術で出来なくなるのは必然の流れなのか、それとも必須なスキルのままで出来る人が減っているのは業界として憂慮すべき課題なのかを見極める時期が来ていると思うって話です。はい。