「自浄作用」の不可能とその原因

 日本の業界の「自浄作用」を腐らせた原因である「口だけ正論を言う業界人(口だけ業界人)」の特徴

 1、立派で聞こえの良い事を「個人的に(or匿名で)」発信する
    例:ハラスメントは良くない、マイノリティ差別はやめよう


 2、しかし「自分の公の立場を掛けて(or本名で)」他に呼びかける事はしない


 3、「自身の作品のメッセージ」は社会正義を謳う
    例:女性の権利向上を!マイノリティの社会進出を後押ししよう!


 4、しかし「自身の作品の制作過程」ではその「メッセージ」を実践しない
    例:女性俳優への性搾取/セクハラ、マイノリティ当事者の俳優を起用しない


 5、「自身の作品の登場人物」は「他者の道徳に反する行為」を大声をあげて非難する
    例:「こんな酷いことはやめるべきだ!」「絶対に許されない!」


 6、しかし本人は「他の演出家の道徳に反する行為」を非難しない
    例:「みんなそれぞれのやり方があるから」「僕は自分の作品の内容で訴える」


 7、被害者が被害を告発したり加害者を非難すると、その「口調」をとがめる
    例:「その言い方は良くない」「不快だ」


 8、だからと言って業界を改善する「具体案」は出さないし、出しても実行しない&他に呼びかけない
    例:「第三者機関とかに訴えたら?あるか知らんけど。とりあえず私刑は良く無い」


 9、今の「業界全体の体質」が健全では無いことは認める
    例:「確かにそういう加害行為がこれまで多くあったのは事実だろう」


 10、しかし「自身を含む業界全体の体質の問題」として指摘されると途端に自己弁護を始める
    例:「私自身は加害行為をしていないので加害者と一緒くたにされるのは不愉快だ」

「口だけ業界人」は「聞こえの良いこと」を発言するのですが「自身の行動」は全く伴わず、他に呼びかける事もしません。しかも「改革を訴える声」を「急進的だ」と批判し、逆に足を引っ張ったりします。この「行動」を起こさない「口だけ業界人」こそが日本の業界の「自浄作用」を腐らせた原因です。