通称小松奈々、という同級生・メモ

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 その子は女の子達からは「尻軽」と蔑まれていたが、小柄で童顔でどんな男相手でも分け隔てなく対応する事から、割と男人気が高かった。


 中学から顔なじみだった俺と小松は時々話す程度だったが、何故か付き合うのは俺の友達のイケメンとばかりだった。気の強いイケメンばかりだったので、小松と彼氏が二人でいるときは誰も二人に近寄らず、俺は用事があるときは二人がイチャイチャしてようが平気で話しかけていた。空気を読んだ同級生たちが寄り付かないので、逆に用事があるときはその方が話しかけやすかった。


 俺は小松が誰と付き合おうが何とも思わなかったので、小松が俺の友達と別れた後も普通に接していた。小松の女友達が小松と元カレが険悪な雰囲気になった時に一切フォローをしなかった俺を責めた事があって、その時ばかりは流石に「め、めんどうくせぇ~~~」と思った。小松は俺に何も言わなかった。


 小松は次第に俺の友達以外の、女と縁がないようなインドアなアニメオタク達に囲われて付き合うようになり、小松の周りには引っ切り無しにグループが群がっていたので俺は小松と喋る頻度が減っていった。次第に男の中でも小松を悪くいう奴がぼちぼち出てくるようになったが、俺は別にそれに対してすら何とも思わず、時々小松と二人になると普通に喋っていた。


 小松は段々と学校にこなくなり、俺は「まあ俺も学校好きじゃねえから気持ちはわかるわ」とだけぼんやりと思い、心配の連絡もいれず、結局小松は学校を辞めた。


 通学最終日だけ小松は登校してきた。なんか色んな男女に囲われて別れを惜しまれていたので、俺は小松に一言も声をかけずに家に帰った。メールで「本ずっと借りててごめんね」ときた。机の中に、貸した本が入っていた。


 まあ、退学しても、いつかまた会うだろう、割と近所に住んでるし。そんなこんなで、もう、10年以上経ち、小松と会うことは無かったが、この間俺の友人であり小松の元カレと久々にあった。


 元カレは3年ほど前に久々に小松とあったらしく、飯だけ食べにいったそうだ。そこで小松は俺の話をしたらしい。どんな話をしたのか詳細は聞いてないが「そういえば小松が言ってたけど、増田はゲイなんだってな」と友人の口から聞いた。


 俺は10年越しに数年間付き合いのあった小松に初めてブチ切れた。


 マジで小松なんなん!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?