「面白い奴」がいなくなった果てに

 そこそこ老舗のエンタメ系企業のお偉いさんに聞いた話。一番調子良かったころ採ってたのは早稲田とかの落ちこぼれ。基礎学力は必要だろうと早慶レベルを基準にするけど成績関係なく3年山にいたとか面白い奴を採ってた。そいつらは好き勝手してたけど妙な人脈で変なもの作ったりして会社は絶好調。そうなると就職人気が出て早慶でもエリート、東大とかの受験者が増える。人事部が嬉しくていかにも出来そうな、出来杉くんタイプを採り始める。スーツなんか誰も着てなかったのに、会社がどんどん普通になってく。面白いからやろうぜ、が事業計画とかアンケート結果とかの世界になる。


 その人が若い時に辞める人を送り出す時は部活の打ち上げみたい感じで笑って泣いて、だったのにその人が定年で辞める時は全員スーツ着た社員が並んで花束贈呈されて、次の瞬間にはみんなデスクに戻って仕事してる。それ見て、こんな会社にしたかったんじゃない、大失敗だ!って思ったって。


 業績も落武者の群れみたいな組織だった時がピークで、右肩下がりで低位安定みたいな状況らしい。途中でヤバいと思ったのか、分かりやすく変なやつを採用した時期があったけどエリート人事部員に変だけどすごいやつを見抜けるはずもなく、バカを採って大失敗しただけってのもおもろい。


 コンプライアンスとかあるから昔のままじゃいられないだろうけど、その会社のいい時にそこで働きたかったわ…