俺ちゃんは何十年も職人の世界を見てきましたけど「会社が立ちいかなくなった」「盗癖や暴力が止まらない」「酒や博奕で仕事に出てこない」以外の理由で親方からクビを切るなんてことなかったですよ。つまり手足がマヒして半人前以下のパフォーマンスしかできなくなっても雇い続けた。
— bibibi (@burubur56030897) 2020年7月13日
まあ、手に職がありますから給料もらったら挨拶もなしに消えちゃう人も結構いまして入れ替わりがないわけではない。雇用の流動性といっても実態はそんなものです。これは別に親方が情に厚いとか篤志家であったとかそんなわけはなくて、そうするのが暗黙のルールだったということですね。
まあ、機械化される前の現場はそれこそ「水を汲んでくる」「お茶やアイスを買ってくる」「ゴミをトラックに積む」レベルの仕事で一人前の日当くれたからな。今の平均的な非正規の日給より高いで。
ドラマ「寺内貫太郎一家」でさあ、伴淳の老齢職人が息子家族と折り合いが悪くて貫太郎(小林亜星)が一生うちにいりゃあいいって励ますエピソードがあった筈だが、それが職人のスタンダードなのよ。独立自営にならない職人は一生もんで親方が面倒見たんだ。
岩さん、息子が大阪だかで立派にリーマンか何かやってて一緒に暮らそうと言ってくれてるのに行かないんですよね。貫太郎も親の代からいる職人の岩さんは「ずっと面倒みるからここにいろ」と。゚(゚´Д`゚)゚。
自分も、うろちょろし始めた頃の小さな競馬場の厩舎で、そういうベットウさん(厩務員)の古手の老い方とその処遇のされ方、普通に見てました。