「オタク文化に対する嫌悪が最も多いのは40歳代の人達」
— フェミトー@feminist_tokyo (@feminist_tokyo) 2022年4月23日
という話ですが、個人的に思うことを。
宮崎某事件の話がよく取り沙汰されますが、あの事件に最も直接の忌避を感じるのは、当時まだ子供だった40代ではなく、「当時、漫画やアニメ好きな子供を持っていた親世代」ではないかな?と。(続
「オタク文化に対する嫌悪が最も多いのは40歳代の人達」
という話ですが、個人的に思うことを。
宮崎某事件の話がよく取り沙汰されますが、あの事件に最も直接の忌避を感じるのは、当時まだ子供だった40代ではなく、「当時、漫画やアニメ好きな子供を持っていた親世代」ではないかな?と。
いま40歳半ば〜の方々は、いわゆる団塊Jr世代、最も人口が多い層で「受験戦争」なる言葉が生まれた頃ですから、当時に親だった世代(かつもともと漫画やアニメに良い印象を抱いていなかった方々)が、自分の子供をそうした文化から遠ざけるための恰好の理由づけになったのだろうと。
「こんなものを見ているとバカになる」「オタクというのはひどい生き物だ。絶対になるな」と述べる親から、本当にそういうものだと考えるように育てられた、いわば「オタク忌避第二世代」が今の40代なのだろうと。
さて、一方で。
80〜90年代初期と言えば、少年ジャンプが無敵だった時代で
サンデーやマガジンと言ったライバル誌にも勢いがあり、少年誌だけでなく今は無きヤンサンなどをはじめとする青年誌でも数多くの名作が生まれた頃です。
加えてTVアニメだけでなくVHSの普及によるOVAの全盛期、かつ名機PC88SRやPC98シリーズによるギャルゲーの全盛期でもありましたから「こんな素晴らしいコンテンツを理解できないなんて」と思っていた、オタクの中でも今にまで至る”鋼鉄の意思の古参兵”(©︎平野耕太)を輩出したのもこの時期であろうと思います。
おそらく心当たりがある方も多いのではと( ˘ω˘ )
要は、オタクもオタク忌避側も、この世代は母数が多いのですが、オタクを毛嫌いする人たちが多い一方で、かたやあまりに嫌われたがために「オタクで何が悪い!」と、オタクであることを自ら強く認識した上で開き直った人達が多いのもこの年代だろうと。
書いてて脂汗が出てきますけど、気のせいだと思うことにします(´∀`;)
あとは推測混じりですが、先にも書いたとおり、その年代は一般漫画誌の全盛期でしたから、オタクではなく普通の人がTVのゴールデンタイムで見るような作品の宝庫でもありました。
が、おそらく忌避第一世代の家庭では、そうしたものの視聴が厳しく制限された頃でもあったろうと思います。
本当は心の底では、学校でみんなが楽しそうに話しているマンガやアニメに興味があったのに、そうしたものに(しかも今でも名前が出るほどの有名作品に)ほとんど触れられなかったことが、無意識下でトラウマになり、余計にそうした文化への嫌悪を加速させているのでは?と思うのです。
結論としては、40歳代にオタク忌避の方々が多いのは確かだと思いますが、その人たちを生み出した、さらなるオタク忌避の世代がもう一段階上の方にいる。そして同じ40歳代には、偏見の嵐に負けなかったガチオタの古参兵の方々も相当な母数がいる、というところですかね。