ロボットアニメ史を「ロボットアニメ」の流れだけで見ているとわからない事が「メカアニメ」とか「アニメ全般」とか「特撮・人形劇含むテレビまんが全般」とか「映画や一般ドラマ含むメディアフィクション全般」とかで見えてくるケースは、まあある。
— 葛西伸哉 ラノベ作家 (@kasai_sinya) 2022年10月4日
ロボットアニメ史を「ロボットアニメ」の流れだけで見ているとわからない事が「メカアニメ」とか「アニメ全般」とか「特撮・人形劇含むテレビまんが全般」とか「映画や一般ドラマ含むメディアフィクション全般」とかで見えてくるケースは、まあある。
何度も言ってる「マジンガーZは怪獣ブームの一部」もそうだけど「ダイモスはブルース・リーとスーパーカーブーム、トラック野郎のヒットありき」だし、家庭用ゲーム機文脈なしに『ワタル』の話をしようとしても無理。
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このシリーズが凄いのは「作品の系譜」だけではわからない「産業としてのテレビ番組」をスポンサー・局・代理店・制作会社やスタッフなどいろんな角度から立体的に掘り起こしている点。
タケダアワーの時代 (映画秘宝セレクション)
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— 葛西伸哉 ラノベ作家 (@kasai_sinya) 2022年10月4日
このシリーズが凄いのは「作品の系譜」だけではわからない「産業としてのテレビ番組」をスポンサー・局・代理店・制作会社やスタッフなどいろんな角度から立体的に掘り起こしている点。
『ガンダム』だって「ロボットアニメ自体の行き詰まり傾向」だけじゃなく「ヤマト劇場版以降のアニメブーム、アニメ雑誌創刊」「スターウォーズなどのSF映像ブーム」などの環境なしには実現も成功もしなかったんじゃないか?
「ロボットアニメの歴史」だけを見て、マジンガー→ガンダム→マクロス……と考えると恐らく忘れられそうなのが『ガンダム』のヒット以前のアニメブームの中では「ロボットアニメ」というだけで「オモチャ屋のCM」呼ばわりで白眼視される傾向があったという事。
80年代のリアルロボブームの中でもまだ「玩具・模型メーカーは商品の都合で作品内容をねじ曲げる敵。スタッフはそれをどうだまくらかして作家性を守るか」みたいな認識は根強かったからな。今では信じられない話ではある。
(これがOVAブームにも関わる)
「うる星やつら」があと一歩で「頑張れロボコン」の後番組的位置付けで特撮実写番組化してたというなんて話もありますね。確かに初期「うる星やつら」は同じスラップスティック・コメディ枠…
twitter.com/foxhanger/stat…
このツリーの話なんか割と忘れられがち見落とされがちな件ですよね。
「ジブリ・細田・新海史観」や「ヤマト・ガンダム・エヴァ史観」が取りこぼすファクター。
アニメうる星を作ったキティって、もともと井上陽水や小椋佳のディレクターだったひとが作った会社で、当時の「ニューミュージック」と同じノリの「若者向け文化」として映画なんかも作ってたのよね。
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— 葛西伸哉 ラノベ作家 (@kasai_sinya) 2022年10月5日
このツリーの話なんか割と忘れられがち見落とされがちな件ですよね。
「ジブリ・細田・新海史観」や「ヤマト・ガンダム・エヴァ史観」が取りこぼすファクター。
昔はジャンプやサンデーの原作モノは「アニメ誌での掲載量が限られていた&いわゆるアニメファン以外の人気も上乗せされていた」なので、当時のアニメ誌を今から辿っても実情がつかめないというのはあるかも。
本来は原作掲載誌やスポンサーの商品カタログ、物流メディアの売上ランキングなど見て論じるべきなのでしょうが論者がそういう発想持ってないことがあるんですよね。鬼滅やスパイファミリーのヒットでも困惑気味な論者が結構いてびっくりします。
だからのちに海外に渡ってクラブミュージックの日本人先駆者になる小林泉美さんやニューウェーブ化したあがた森魚さんが主題歌を歌ったり劇場版BDの劇伴を井上陽水の音楽Pだった星勝さんが担当したりしてるわけで
この頃はまだオタクとサブカルが分化する前の一瞬の幸せな時期だったんですよね
コンピュータゲームとの関係もあるのでさらにややこしくなります
リアルロボット作品において最も身もふたもない設定のバーチャロンや、ポケモンの後追いで玩具としてのロボットを扱ったメダロットとか
あとは格ゲーの〇〇まんまじゃねーかなアレやこれです