大学

「大卒」に期待されるもの、とは?

*1 大きなことば≒抽象的な概念を扱えること 概念とは、絵にも描けないし具体的なモノとしても示せない、でも「ことば」である。 われわれ人間がふだん使っていることばは主に話しことばであり、それはほとんど個別で具体的なレベルから離れることはない。 だ…

「学問」と「現在」≒〈いま・ここ〉の関係について

*1 「○○学」というのは、基本的にもうあまり意味がないと思っています。いまの日本の、それも文科系の大学生であるあなたたちにとって、ということ以上に、いまの日本の文科系の学問全体にとっても、そうだろうとずっと考えています。 なので、「○○学」をや…

前川喜平、について

前川喜平、というあの御仁について。Twitterより拾いもの、例によって。 今更俺が言う必要もねえけど、善意と美徳の塊みたいな人間がいるわけないんだから、元高級官僚だけどおねーちゃんのいる店に通ってました、は別にいいんだよ。そういう両面ある人間を…

中沢新一(笑)が「緑の党」(脱)を

いやあ、そう来ましたか(*^^*ゞ かつてのオウム真理教の黒幕&思想的支柱(苦笑)で真性思想犯バリバリの御仁が、あっちに日和りこっちによれての大学渡世の幕切れが見えてきたこの時点で新たな商売ネタで蠢動、ってところですかね。 いずれにせよ、背景と資金…

中国で新卒社員争奪戦が

これもまたリクルート発のニュースですね。就活関連のニュースの多くは、意識的か無意識かは別に、いずれこういうリクルート(系)のフィルタリングがかけられている現状なわけで。 国内市場には「面接スキルに踊らされるな」などと口あたりいいこと言いつつ、…

侃々諤々…

掲示板やブログ等で、結構議論になってますね、上の記事。 で、典型的かな、と思われる対立の図式を、以下、ご参考までに。 今回の場合、日本の堕落スパイラルのエンジンとしての、大学生活を軽んじる採用側と、それを分かった上で大学生活では課外活動に力…

大卒就職率57.5%

東北・北海道の平均はこれよりさらに下、でしたね。何とか年内にこの平均あたりまではもってきたいですが……あと、高卒の就職率が確か15%台と壊滅的で……ということは、「進学」率もまだ上がってしまうということですよね。 大学・短大・専門学校が「就職難民…

大学の現役進学率、過去最高に

少子化+「ゆとり教育」+不況、で、大学の経営環境は間違いなく悪化している中、大学進学率だけはまだ伸び続けている、と。当然、大学の質の低下はさらに加速されて、その対応に現場は苦しみのたうちまわるうちに、「2018年問題」というカタルシスが訪れる…

「シルバーデモクラシー」の脅威

大学のいま・ここにある危機とは、単に少子化や経済状況の悪化などだけでなく、より本質的には、「大学」幻想の世代的減衰にあるかも、というのは以前から指摘していますが、この「シルバーデモクラシー」論というのも、からんでくるようで。 せめて「教育」…

80年代、のこと・メモ

身軽になってゆくことが必要だろうなあ、と思うようになった。 たとえば、まず本。古本道楽の雑書蒐集もそろそろ年季を明けないことには、50代にさしかかる昨今、向こう10年で取りこぼした仕事を形にすることも覚束なくなる。 いつか何か役に立つだろう、と…

思想史という枠組み、80年代的状況、他・メモ

80年代というのは未だ「戦後」のまっただ中だったんだなあ、と改めて思う。 高畠通敏とか、津村喬とか、当時の「毛派」「文革肯定派」の論調というのは、今から省みると本当に噴飯もので、それは単なる後知恵で糺弾するからというだけでもなく、シナの文革が…

わが民俗学手習い・メモ

田中克巳がいた。南博にも教わった。神島二郎にも。民俗学では平山敏次郎もいた。もちろん、多くはすでに功成り名を遂げた後の客員扱いだったり、本務校があっての出講だったりしたのだが、考えれば、結構豪華な教師陣だったことは改めて思う。 神島二郎の講…

つくる会、の頃・メモ

90年代の状況で、「つくる会」が夢見ていたことというのは、今から省みても正しかったのだと思う。 だが、その夢の内実はもちろん夢見る個々との照応関係で変わってくる。具体的には、西尾幹二の見た夢と、藤岡信勝の見た夢と、坂本多加雄の見た夢と、そして…