芸能

声優にみる発音の変わり具合・メモ

歳をとった女性声優が若作りして出す声、独特のダミ声のような老化の特徴もあるんだけど、それ以上に言語の変化として音素の世代差が隠しきれていない。若者はマジでガ行が全然鼻に抜けないし、サ行が過剰に無声化して独特のシャリシャリした響きが入る。年…

なめるなゴジラ

僕はリアルタイムで大体の昭和ゴジラとガメラは観ている。じゃあ怪獣映画が手放しで好きだったのか?ならば、あまりにご都合主義のストーリーや画作りには「子供騙しもたいがいにしろ」でもあった。それで喜ぶ友達もいたが、ウルトラQからセブンを体現した身…

「昭和天狗」の思い出・メモ

私が子供の頃は空前の怪獣ブームで、寝ても覚めても怪獣怪獣怪獣という時代だった。だから田舎の百貨店でも毎週のように怪獣ショーが行われていた。しかし権利の問題等でウルトラマンなどの有名どころの怪獣が来ることはほとんどなく、だいたい地元の工務店…

オリザ問題さらに

科研費ってどっちかというと「私の研究は何より優れているから金くれ」ではなくて、「こんな独自性があってこんなことが分かると思うから金くれ」なので、なんか平田オリザ、産業も研究も自分以外をすべて間違って認識してないか? https://t.co/tMuXIm7Nap—…

オリザ問題・拾遺

*1 役者と関わっている座長に、そういう話が聞こえてこないわけがないんですね。つまり世間知らずもあるでしょうが、こういう人達は(左翼的言辞に沿っているのに!)下部構造をあえて度外視してみせる「見栄の話法」が身に染み付いているんだと思いますね。…

映画と〈リアル〉の関係

https://twitter.com/pc_unko/status/1224489515940630528 *1 家で古い映画見る時は「(演出等込みで)物語」だけ見てる気がするけど、映画館で古い映画見る時は「一つの世界」というか「エネルギーの塊」みたいなモノをぶつけられてる感じになる。その「塊…

小劇場界隈の闇・メモ

*1 その後も宮沢氏は事件について一切説明することなく、演劇界の芥川賞と言われる岸田戯曲賞の選考委員を続けている。また、京都の劇団「地点」の演出家である三浦基氏にパワハラと不当解雇があったと俳優が被害を訴えており、話し合いが続けられている。— …

虚構と非虚構のあいだ

*1 昨夜、さる方とお話しする中で、日本人は戦後のある段階から、「非虚構性の強い虚構表象」を放棄し、「これは虚構ですよ」というコンテクストマーカーが明確に付与された虚構表象だけを享受する消費態度向かったのではないか、という仮説を抱き始めている…

「面倒みる」ということ・雑感

あれらにはあれらの世間がある、という言い方に伴う尊重の仕方。この世は決して誰にも均質な空間ではない、という「あたりまえ」が前提になっているということを忘れないようにしたい。 子ども、というもの言いにしても、「子」ども、のはずで。その「子」に…

「年下の男の子」問題・メモ

「年下の男の子or彼氏」設定がおおっぴらに出てくる/これるようになったのはいつ頃からか、問題。*1 かのキャンディーズのが1975年、「プレイバックpart2」が1978年、「六本木心中」が1984年……懸案の、不良/ヤンキー文化が商品として消費される位相に入っ…

秋元康のこと・メモ

秋元康の胡散臭さについては、彼がメディアの舞台に登場し始めた頃、故平岡正明が「香港映画に出てくるいけ好かないデブのクズ」(大意&うろ覚え)みたいな言い方を的確にしていたのを覚えている。それも、彼についての紹介本のようなありがちな企画に盛り込ま…

トランプの演説話法とその芸能性・メモ

youtu.be トランプ大統領の「演説」含めた「政治」の身ぶりは「芸能」としての脈絡含めて考えないと判断誤るだろうな、というのは就任以前、選挙戦当時からずっと感じていることで、さすがに近頃はそのへんの呼吸をだいぶ呑み込んでの論評なども表のメディアでも…

映画という「娯楽」

映画が「娯楽」であることにどれだけ葛藤し、煩悶してきたのか、というお話。 映画産業として絶頂期の敗戦後、昭和20年代から30年代にかけての時期に、戦前までのそれとはまた違う次元の大衆社会化を迎え、それこそ「視聴覚文化」などのもの言いと共に改めて…

尾崎豊の、そして「ロック」の「口調」・メモ

*1 尾崎豊、何であれほど気持ち悪かったかっていうと、バイク盗んだり窓割ったりを歌うその発声が明瞭で、聖歌隊みたいに美しかったからなんですよ。不良なら不良と一聴して判る喋り方、声の出し方がある(当時はあった)んだけど、彼はそこ完全に無視した。…

寅さん50周年、のワヤ

山田洋次と松竹の迷走暴走耄碌っぷりは、ついにここまで来た。\最新情報❗/ 新作映画『#男はつらいよ お帰り 寅さん』の主題歌が決定!記念すべき50周年・50作目に華を添えるべく、#サザンオールスターズ の #桑田佳祐 さんが主題歌「男はつらいよ」を…

「うた」と「からだ」――北と南、東と西、「上京」「望郷」の描かれ方・メモ

*1 ああああああ( ノД`) https://t.co/2NvU0KvUx0— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2019年2月11日 椎名林檎が歌い直してみせたことで、性的存在としての「ぼく」の不在とその後とが裏返しにくっきり浮かび上がってしまって、太田裕美(1975年)と椎名林檎(200…

「おとな」と「小僧」の正しい関係

*1 広澤虎造のあの次郎長伝の、あれは確か荒神山の決闘だったか、小僧っ子が一緒についてゆくときかないのを「おとな」が敢えて叱って追い返す、でもその小僧はひそかについてきてて危機一髪を助け「借りは返したぜ」と捨て台詞、そこに「♬粋な小僧もあった…

安さんと大宮、その他・メモ

安さん、と、大宮のこと。「無法松の一生」が下敷きになっていること。 ただし、その上で山田洋次的な「はなし」の枠組みが随所に特徴的に現われてくる。舞台となる共同体≒ムラにある日ふらりとやってくる得体の知れない主人公。 流れ者で非定住で少なくとも良…

「雄弁」と浪花節・メモ

「演説」は「雄弁術」という輸入の枠組みを下敷きに、ある意味では物真似的に写されてゆくものでもあった。そこには言葉の調子や声の抑揚などと共に、上演する主体の身振りなども含めて割り振られるものであり、その意味では初期の「演劇」などと近い、上演を前…

安さん、と、大宮のこと

安さん、と、大宮のこと。「無法松の一生」が下敷きになっていること。 ただし、その上で山田洋次的な「はなし」の枠組みが随所に特徴的に現われてくる。舞台となる共同体≒ムラにある日ふらりとやってくる得体の知れない主人公。 流れ者で非定住で少なくとも良…