2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

世間の「高校化」・メモ

*1 この一連の話、 別角度から見ると数年前にどこかのライブハウスでの揉め事がネットでバズってて時に『SNS上の謝罪やり取りに異様に拘る当事者達』についてたしかいとけん先生か誰かが疑問呈していたやつの答でもあると思う。私の思う結論から言うとおそら…

定説を「覆す」キモチよさ、のこと

*1 人文社会系の「真実」というのはその時代、その社会における情報環境との相関で輪郭定まってくるところが善し悪し別にしてあるんだとしたら、「定説」(とされてきたもの)がみるみるうちに「覆されてゆく」(ように見える)のもある意味時期的なもので「必然…

「情報」化、以外の「便利」・メモ

*1 そりゃネットの遮断やサイトの閉鎖なんかは、焚書坑儒するより手間も時間もカネもかからんし、何より物理的な抵抗や良心の痛みなんかも圧倒的に少ないわなあ。「情報」は「処理」しやすいのよね、きっと。「速度」に同期して「合理性」「生産性」任せに日常流して…

「個別具体」から、の目算・雑感

自分の抱え込んだ雑書の山にそんな大層な意義があるとは到底思わんが、ただ本ってのは集積されとって初めて何か意味を持ち、何らかの有用性に向かって開かれるものであることもまた確かなわけで。ささやかな私立書庫、自分以外に年にひとりでもふたりでも「…

くら寿司「炎上」事案から考える、いまどきの対「社会」意識

くら寿司バイト炎上。 くら寿司(だけでもなくその他含めて)で昨今またぞろ続出してきたらしい、バカッターの件。*1 「いたずら」なのにそれをそのままwebにあげてしまうあたりの対社会/世間or内輪感覚のいまどきがそもそもの問題なんだろう、と。自分のやん…

「正義感」の世代差・メモ

年を取れば取るほど「私の正しさ」を信じて疑わなくなっていくのやね。 https://t.co/VAJ6kLXdO6 — ドカ太郎 (@dameningen1gou) 2019年2月10日 これ、その「正義感」をどうとらえているか、というのもありそうな気も。「社会的責任」とか「オトナとして」と…

「うた」と「からだ」――北と南、東と西、「上京」「望郷」の描かれ方・メモ

*1 ああああああ( ノД`) https://t.co/2NvU0KvUx0— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2019年2月11日 椎名林檎が歌い直してみせたことで、性的存在としての「ぼく」の不在とその後とが裏返しにくっきり浮かび上がってしまって、太田裕美(1975年)と椎名林檎(200…

「おしゃべり」の射程距離といまどきの「世間」の作られ方

*1 大企業において「無能」=存在価値ゼロなんてまだマシなんですよ。年間リース料800万円の出来の悪い置物みたいなもんなんだから。真に害悪で脅威なのはあまりの暇さと頭の悪さ故に自分で「しごと」を作って周りのまともな人間を巻き込み、生産性や士気を…

衣食住の公共化

衣食住のうち「食」は本邦、近年どんどん生活空間の外に担保させるようになってきていて、それこそコンビニやイオン的スーパーなどが食材ストックから調理済食品提供ターミナルになってきているのはこれ、政策的にそれなりに意図された上でのことなんだろうか…

レファレンスと保存・メモ

*1 日本人、オモシロい。ってか、100年以上、同じことを言っている。ライブラリはウェアハウスぢゃ、ないんだよ、と。でも結局、ただの書庫になってっちゃふんだよなぁ…ここにオモシロい事例がある https://t.co/3dtOeL7nrX— 書物蔵:古本フレンズ (@shomots…

あるオーディオ店の滅び方・メモ

*1 私がオーディオを始めたのは、まだオーディオ店が田舎町でも最低一つはある時代だったが、それでも客の年齢層は高く「爺さんばっかり」だった。若い人は二割に満たなかったのではないか?(この先、この業界は不安だな)と微かに思っていたが、まさか、今の…

「映像」を介した「歴史」・メモ

*1 バブル崩壊後の東京をハイビジョン撮影した珍しい映像なんだけど、当時独特のフィルムの質感がないせいか、みんなで巧妙に1992年のふりをしてるんじゃないかと不思議な気持ちにさせるものがある。ここで中一ぐらいだった人も今はもう40歳か。 pic.twitter…

文系学者は作家くずれ説・雑感

学問は勝った負けたが大事ではなくて、互いに知識を補って、真理に近づくことが目的。しかし、文系にはこの学問観を共有していない人が多い。昔、ある文系の先生に聞いた話だが、文系の学者は作家を目指して挫折した人が多いのだとか。だから、事実に向き合…

「可視化されただけ」話法、のこと・メモ

*1 「可視化されただけ」話法の件。何かいまどきな事象や現象について立ち止まって考えようとした時に、「それはこれまで見えなかったものが、単にweb環境を介して可視化されただけ」的な言い方で話に決着つけてしまうようなもの言い。 web介したインターネッ…

「歴の長さ」の現在・メモ

趣味でも仕事でも「歴の長さ」という、後から来るものが原理的に追いつき追い越せない基準を振りかざすのは、それ以外に自慢がない小物と言っていいんじゃないだろうか。例えば私が、現役で売れてるラノベ作家に「でもキャリアは俺の方が長い」ってマウント…

「妬み」とアナーキー

もっと以前から。一億総中流と言われた時代、「どこの馬の骨とも知れない連中がまともな家に住んで自動車乗り回すのはおかしい」というエリートの妬みのようなものがあり、それが構造改革運動の萌芽となって次第に感染蔓延していったというのが自分の見立て…

「頼りになる」オンナ・メモ

*1 経済的にであれ何であれ「頼りになる」ってのは今でもオンナの人がた側からオトコを評価する要素として上位なんだと思うが、逆にオトコの側からオンナの人がたを評価するのに「頼りになる」ってのはあまりおおっぴらにしたらあかんようになっとるみたいな…

「よく調べてある」ことの現在・メモ

*1 『オカルト番組はなぜ消えたのか』(青弓社)。小難しい書き方をされている文章を頭の中で変換したり、読み返して咀嚼しなきゃならないのでほんとに疲れます。内容は、よく調べてあると思うところもありますが、自説に合わない事例を無視して論を進めている…

藤原審爾、のことなど

ちと必要あって藤原審爾のことをこのところ少しさわり始めとるんだけれども、いやほんまにこれ、かなりの売れっ子で仕事もしてきた御仁なのに、ほとんどちゃんと論じられたりされとらん書き手になっとるのは、いつものこととは言いながら、なんでなん? と。*…

モニタの解像度と〈リアル〉の関係・メモ

*1 液晶モニタのウスッペラいペカペカした光に、深みや、より遠くに踏み込んで行くようなものが映ると、作る方も見る方もある種の恐怖を覚えるのだろう。自分の内面に、それらのものを理解していく回路が無いから、理解できないものを怖れる。そして絵柄が旧…

「工作舎」的ファッショナブルの来歴・メモ

*1 1970年代末から90年代初頭にかけて、自然科学と今でいう自己啓発をないまぜに雑学衒学とりまぜていい加減なこと吹きまくっても締めにフランスの哲学者や英語圏の科学者の引用(正確でなくても加)いれれば、世間でまかり通れる時代がありまして— 原田 実 …

電子マネー、の信用ならなさ

電子マネーで給料もろて、それが使える範囲で使うて、でもそれが一般市場より割高設定で、結果もらうも払うも全部同じところに吸い上げられて、ってそれ、タコ部屋女郎屋炭鉱兵舎工場その他でずっとやられてきとったシノギの手口。「市場」の電子化(≒「情報」化)…

電博が人生のゴールという人たち・メモ

大学にいた人たち、言葉には出さないものの電通や博報堂に入るのが人生のゴールみたいな人たちばかりだったので、知識や芸術や文化っていうのは就活のときに切り捨てられる「小数」(fraction)でしかなかったんだよね。 — masaki ohashi (@ohashimasaki) 20…

「通史」的大風呂敷へと向かう性癖・メモ

*1 「通史」を書こうとかまとめようとか思ってしまう、そのこと自体がある特殊な性癖、いわゆる通常型の〈知〉とは異なる領域に足踏み込まないことには獲得できないようなものなんでないか、と思っている。「通史」に向かって発情するのは「おはなし」に向か…

「読む」をめぐる因果

*1 「読む」についてもうひとつ思い出話をします。僕の大学院の先生は猛烈に「読む」にうるさい人でした。授業では学生がレポーターになるんだけど、もう全然進ませてもらえないの、突っ込み入れられまくりで。90分x2で1パラグラフしか進めない、なんてよく…

「蓄音器」という名称・メモ

*1 ちなみにそれまでのぜんまい式(機械式)蓄音機ですと、音量を小さくする為にはラッパ開口部の扉を閉めてミュートしていたそうです。ただしこれだと音もこもりますし、ある程度消音できるというだけだったようです。 — 戦前~戦後のレトロ写真 (@oldpictu…