日本

ボランティアという病

熱海 伊豆山 土砂災害被災地域の皆さんへ。「災害支援のプロ」を自称する民間のボランティア団体から、敷地や建物などを「拠点」として提供してほしいと言われても、むやみに貸さないで下さい。拠点を手に入れると彼らは全国から仲間を呼び集め、いつまでも…

メガソーラー商売・メモ

メガソーラー業者のメディア懐柔資金が息切れして、逆にメガソーラー自然破壊が環境活動家の新たな食い扶持にシフトしつつある可能性。 https://t.co/UvVtY62jgA— 彩葉 (@iloha_train) 2021年6月27日 過去にも何度か書いたけど、メガソーラーって「いかなる…

原発と共に生きたこと・メモ

私の父は、貧しい漁村から炭鉱に就職したもののすぐ閉鎖となり、あてもなく出て行った関西でプラント建設業界に飛び込み、製鉄所や化学工場や火力発電所の建設を生業にして、その後若狭で原発に仕事が増えたので拠点を移しました。高度成長期の電力や工業の…

少女漫画の「それから先」をめぐって・雑感

たぶん少女漫画の穏当化、はっきり言えば衰退と逃避は、現実の少女たちが援助交際という売春を始め、それを描くことができなかった、許されなかったという時点で宿命づけられていた。その後の援交がファッションではなく、精神疾患や現代の貧困と結びつくよ…

3.11の記憶@スペイン・メモ

3.11の時、スペインに留学中だった。真夜中よナイトクラブで語学学校の同級生たちと遊んでたら、数日前に渡欧してきたばかりの中国人の男の子が必死に私に何か伝えようとしていた。身振り手振りでもわからなくて、???の私に痺れを切らした彼が、翻訳アプ…

ある戦争体験・メモ

先日母と父と兄の墓参りに行ったとき、今のうちに聞いておこうと思い立ち、祖父の出征前後や玉音放送の日のことなどを訪ねた。深川に一家で大工の組を構えていた祖父は昭和18年か19年に海軍に召集。見送りは皇居前広場だったという。また5歳程度だった母が…

「地方」の煮崩れてゆく過程・メモ

*1 小泉改革の後、それでも気を吐いて独自の小国の幸せを実現した少数の老獪な首長が10年代以降続々と引退、代わりに地方自治に入ってきたのがNPO、SFC的社会学ゼミ、SNS、イケハヤ的楽したい自分探し勢。見かけつるんと小洒落て じじばば住民から上澄みをも…

地域創生の現場・メモ

「こんなクソ田舎に転生してチートスキルもないのだが」みたいなの、俺が書くしかないのではないかって気持ちになるな。「地域活性化事業で動員されてる俺たちには日当もでないのに、適当な、実際問題として達成不可能なプロジェクトを提案したなんとか総研…

家の成仏

*1 もう解体されて新しい持ち主が立派な二世帯住宅を建てている、と聞こえてきたけれども、最後に残っていたあれこれガラクタその他の類をできる限り選別して積み出して、ぬこ3匹わんこ1匹の骨の埋まっている片隅の土もひとつかみ瓶に入れ、えい、これでもう…

東京の中流家庭アドバンテージ・メモ

2019年の入学式の祝辞と今年の入試の国語の問題から、「男性であったり裕福な家庭に生まれた事で、一見公平な競争に見える受験に於いてすら他の人より恵まれているのだから、全てが自分の努力と思って驕るな。」という東大の非常に強いメッセージが伝わって…

「沖縄」の観光化過程・メモ

沖縄方言の日常からの消滅にテレビやラジオの同時放送が影響しているのは間違いないけれど、今ある「沖縄訛り」を「方言だ」と言い始めたのははっきりしてて、1982年の深夜ラジオ「ぶっちぎりトゥナイト」で「ナイチャー撲滅運動」というコーナーで開き直る…

「バブル」という歴史・メモ

*1 二度の石油ショックを乗り越えて奇跡の復活を遂げつつあったのが80年代前半。わが国のコスト競争力に対する自負はまさにこの時期に培われたので、ここを相対化しないことには今の「コストダウン絶対主義」を乗り越えることができないと思っています。 htt…

異文化・「進化論」・日本人・メモ

*1 www.asahi.com このカズ・ヒロ氏は、日本人がバイカルチャルを持つのに失敗したパターン。日本人が西洋圏に出ると謙虚さや正直さと言った日本文化で美徳とされてるものが生きていくのにマイナスになり、足を引っ張るんです。その後内面でものすごい葛藤が…

氷河期ロスジェネの「不人情」について

氷河期ロスジェネ世代の「勝ち組」のネオリベ原理主義的になってゆくのって、熾烈な競争に生き残ってきた経験からくる身の守り方ではあるんだとおも。殊に学歴その他で優越性持ってたりした分、なんでこの自分がこんな目に……的鬱屈は傍目よりずっと発酵して拗…

「正解ある世界」と「自由」の関係

*1 一部上場企業の研究施設を案内されたとき。アドバイスを求められ「100℃近くで一晩反応させたらいいですよ」と伝えたら、「それはできません」との答え。え?ここ、研究所でしょ?「定時になるとブレーカーごと電源を落としてしまうので、一晩中電源を…

ヴィレバンのファッション人文系

チョイ昔までファッション人文系ってのは存在したのだビレバンで売ってる有名な社会学や哲学の本を読んでることを自意識の中核にする地方のロスジェネとかだしかし今、考えるとそれが文化の底上げになっていたし意外と大切だったややこしい自意識による弊害…

ある政治家のはなし

消すかもだが。女子大生愛人問題で話題の先生は農水族の重鎮。うちはあまり接点ないはずだが、とある制度改正でもめる中、ご地元も関わる話だからダメ元で支援をもらうべく当時の課長に飛び込んでもらったことが。先生は「今日は時間取れないが資料入れとい…

親より豊かになれない世代・メモ

まだ大学生の頃、父の源泉徴収票を見たら1000万を超えていた父はごく普通の地方のサラリーマンで課長だったので俺も将来はこれ位は貰えると思ってた。あれから30年、それは絶対無理という事が分かった。これが中産階級の壊滅だ+消費税、年金保険料賞与控除…

マチと商売マインド

*1 マチってのは自営の商人や稼ぎの職人たちが中核にいて初めて「共同体」たり得てたところがあったらしくて、な。ビル街に会社が詰め込まれてるような場所はそういう本来のマチのありようとは異質なもの、だったはずで、な。 商店街とモールの違いみたいなも…

ネオリベ&ポピュリズムの素地としての「分断」

朝日朝刊の3面にもかかわらず全然話題にならずひっそりと流れていった記事だけど内容はけっこうエグい。有料会員じゃないと読めない仕様になってるんで要約すると(続 https://t.co/5jkpTMpJlB— bibibi (@burubur56030897) 2019年11月14日 朝日朝刊の3面にも…

謎の「100億」伝説

*1 売上一兆円を超す大企業三社から言質取れたのでほぼ間違いないと思われる。どうやら、「うちみたいな大企業なら、100億は売り上げないと新規事業として成り立たない」という、意味不明の言説が日本の大企業の開発陣を呪縛してるらしい。不思議と、三社そ…

「田舎」「貧乏」「高学歴」・メモ

「分断」と言い、「格差」と呼ぶ、昨今いまどき〈いま・ここ〉の裡に確実に「ある」と大方が思い、実際に日々感じるようになっているそのような味気ない現実のありよう、についてのさまざまな「小さなことば」の断片たち。 「田舎」ならばマチ、ないしは都市が、「…

ニッポンのお食事・メモ

*1 中南米で「日本はいつも何食べるの?」「家庭によるし、和洋中エスニック毎日違うの作る」「そんなのクレージーだ」と言われた。メキシコは1週間のメニューを毎週同じローテーションで繰り返す。そういう国は多いと思う。外食や作り置きも多いし。日本で…

「義理」と「人情」

「非対称」だとすわりが悪いんで、「生きる世間の違い」に根ざした「(選択できない)違い」みたいなもの、だととりあえず解釈するようにはしとる、自分的には。 そういう存在(≒(言葉本来の)「他者」)が「この世」にゃ同じように生きとる、でも生きる世間が違う、…

孤独死ジオラマ・メモ

遺品整理人が再現した、誰にでもおこりうる「孤独死」をテーマとしたミニチュア模型「孤独死のあった部屋」からごみ屋敷の映像。①ごみ屋敷はそのまま再現したのではなく、これまで経験してきたいくつかの現場をモデルに「共感」を意識して制作したと言います…

モラハラの特徴と韓国の同一点

*1 モラハラの特徴と韓国の同一点①〇自分がどんなに不幸か、どんなに惨めか、涙ながらに語って同情を誘います。 〇相手の心を掴んだと確信した瞬間、豹変します。自分ではなく、そうさせた相手が悪いとこじつけます。 pic.twitter.com/KHewsNEeFI— team-tk (…

おかんアート・考

「おかんアート」の成り立つ環境。「何かの時に役に立つ」と思って確保しておいた何らかのブツ群が日常にたまっていること。空き箱空き瓶等、何らかの「器」的なもの。そういうブツをためこむ手癖習い性が身についているような「おかん」が作り出す環境。 あ…

ロスジェネ激怒の「2,000万円@65歳」

金融庁の本意や真意がどんなものであったにせよ、「65歳までに2,000万円くらいは貯めておかないと危ない」という受取り方をした世間一般の、「老後」への危機感の内実こそが問いの焦点。もちろんそこに「年金」という公的保証制度についての不安や不信感などが複…

続・ひきこもり、について・メモ

*1 家庭内で暴力が出ているケースは、外部の人には暴力が向かわないとの斎藤環氏の知見は、全くその通りだと思う。家庭内暴力とは、もしかしたら自傷行為の変形かもしれないと思ったり。 *2 cocorono.jp 家庭内暴力は放置すると殺傷事件にまで発展しかねない…

ひきこもり、について・メモ

自殺したい人々 (宝島SUGOI文庫)作者: 別冊宝島編集部出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2008/09/18メディア: 文庫 クリック: 74回この商品を含むブログ (2件) を見る かつての別冊宝島のうち、文庫化されてたりするのがなにげにあったりするんだが、そのうち…