トーキョーエリジウム

「内申美人」は苦労する・メモ

定期的に「内申美人は苦労する」という話が盛り上がるのですが、塾講師として小中学生~社会人まで追っていると、世渡りの上手い内申美人に対して苦労話を聞くのは学力偏重の子。先月も最難関大の学生から「バイト採用で6連敗。高校の友人は10連敗。なにがい…

村木厚子、がラスボスになるまで・メモ

モデル事業4団体に関しては「本丸」にいる人でしょ。 他の動きを含めたら、そらわかんないわ(今んとこ特定する必要はないし)。 https://t.co/PScCHHGpHB— 狸穴猫/松村りか (@mamiananeko) 2023年1月10日 Colabo問題、核心に村木厚子氏が関わってるのは事…

エリジウム、ナニカ、そしてDeep State

これまでの「政治」を「わかる」ための図式、保革・左右その他の道具だてによって「そういうもの」化してきた水準とは別に、それらと違う「もうひとつの政治(だか何だか)」がすでにびっしり根を張ってしまっていたでござる、と…… 彼の地で言われるようになっ…

情報商材売りのオトコ・ブンガク

*1 むかしむかし、あるところに情報商材売りの男性がいました。「副業で月収100万円を稼ぐ有料noteはいりませんか?あなたもFIREしたくないですか?」男性はTwitterで声を枯らし、インスタで拾ったホテルや高級腕時計の写真を貼り付けた投稿を繰り返します。…

この世のエリジウム、シンガポール

シンガはホント明るい北朝鮮なので、成功者からの話だけで諸手を挙げていい国だなんて称賛できない。歪な格差社会でなかなかのホラー。シンガポーラー中所得者と低所得、海外からの金融関係移住者、下働きのマレー人らの本音を聞いちゃった今となってはとく…

来日ロケのハリウッド仕事・メモ

例のハリウッドで活躍してる日本人俳優さん、あまり良い役に恵まれず話題作にいっちょ噛みする事でしか存在感を示せないみたいだけど、そんな人を尻目に本日の午後は東京の某所でアメリカの大手配信会社の作品のオーディションに沢山の日本人俳優が参加いた…

いなかのヤンキーのしあわせ・断片

地元の16とかで子供産んでるヤンキーカップル、2人で長距離ドライバーやって月収80とか稼いでる。でかい一軒家建てて週末は地元の連れと庭でバーベキュー、正直奨学金借りて大学行って都内のうさぎ小屋並みに狭いマンションをローンで買い、30過ぎて不妊治療…

霞ヶ関ブンガク、も

この夏の人事異動で、俺は東京を離れた。激務とパワハラで心身を壊し第一線を退いてはいたが、遂に霞が関にも居場所を喪い、名実共に衛星軌道に乗ったわけだ。そんな慌ただしさの中でツイッターを開けずにいたが、生活も落ち着き、久々にログインしてみたと…

コミケと都営バス運ちゃんのこと・メモ

一般参加したコミケ帰りのバスの運転手さんが面白かった話。乗ったバスは東京ビックサイトから東京駅まで向かう都バスの昼下がりの急行便で、巣鴨営業所の車と運転手さんが応援できていました(以下リプに続く)— モフバレル大統領 (@as115212511151k) 2022…

2022年 参院選における10代の動向

参院選が終わりましたね。本日は塾講師の立場から見た今の中高生の政治観のお話。東京の政治感度の高い中高生が集う恵まれた環境で教えています。学校ではないので、生徒や卒業生と比較的自由な政治談議をしています。その中で感じた、東京の中高生の政治観…

夢見る「家庭」の光と影

今年で30になります。僕、恥ずかしい話なんですがこれまで一度もデートに行ったことないんですよ。もちろん彼女がいたこともありませんよ。最近ニュースで話題でしょう。なんでなんでしょう?僕が悪いんですか?それとも社会が悪いんですか?僕の人生を振り…

東京のホームレス・メモ

東京に就活で来た時、歌舞伎町から駅まで行き方が分からなくて近くにいたホームレスらしきおじさんに尋ねた。「俺らはそういう人を案内できるのが嬉しいんだ」って、明るく雑談しながら一緒に歩いてくれた。駅に着いたら「じゃあ小銭だけ、いい?」と言われ…

通称小松奈々、という同級生・メモ

anond.hatelabo.jp その子は女の子達からは「尻軽」と蔑まれていたが、小柄で童顔でどんな男相手でも分け隔てなく対応する事から、割と男人気が高かった。 中学から顔なじみだった俺と小松は時々話す程度だったが、何故か付き合うのは俺の友達のイケメンとば…

コンサルの弊害

事故を起こした遊覧船会社とコンサル会社の繋がりが話題になっている。私が以前働いていた社員食堂も、コンサルを使い9000万円かけてカフェ部門を改装した。そうしたら、若い女性向きの店舗にされ、客の注文を聞いて従業員が盛り付けるサラダバーを設置。そ…

陰謀論二代(タワマンブンガク七変化)

「アメリカのディープステートがウクライナで生物兵器を作ってたんだぞ」70歳とは思えぬハキハキした口調で、父がまくし立てる。白髪が増えた母は何も言わずに俯いている。かつて背比べをした柱の傷、煤けた壁紙、気の抜けた音を鳴らす柱時計。25年前と変わ…

ウユニ塩湖、のおもひで

昔、ウユニ塩湖に行ったんですよ。高校のとき「ウユニ塩湖行ったら人生変わった」って、クラスの子が夏休み明け、興奮気味に言ってて、それで、バイト代こつこつ貯めて、どうにか辿り着いたウユニ塩湖は、大きな水たまりみたいで、二分も経たずに飽きちゃっ…

あたしのビートルズ

6年4組のみんな、卒業おめでとう。最後に先生から話をします。イオンとドンキしかない国道沿いのこの街を捨てて東京に出て、早稲田大学教育学部からメーカーに入って、僻地工場勤務で鬱病になって、かつて唾を吐きかけたこの街に逃げるように戻ってきた先生…

駐妻ブンガク

「眞子様と小室さん、このカフェよく来るらしいよ」思わず周囲を見回すが、店内に日本人らしき客はいない。「噂だってば、噂」エミがケラケラ笑う。田舎者みたいな行動をとってしまい、耳まで真っ赤になる。ここはマンハッタン。NY駐妻エミの本拠地であり、…

メガバンの春

「複数ポジションで採用中です!」みんな笑っていた。ラウンドAで小銭みたいな5,000万を集めたきりサービスが停滞しているのは誰の目にも明らかで、威勢のいい採用の話は社員が続々と辞めていることの裏返しだとみんな知っていた。みんな笑っていた。メガバ…

「中流」からこぼれおちる恐怖・メモ

東京の真ん中で子育てしていて強く思うのは「ボケっとしてたら“中流”から零れ落ちる」という恐怖感をみんなすごく内面化しているってこと。それを避けるために小さい頃からいろんなことを詰め込んで安心を得ようとしている。価値基準も単一で固定的だから劣…

「萌え」で町おこし、是非・メモ

*1 「なんで萌えで町おこしなんかするんだ!」という人が温泉に行っていないのはすぐにわかるんだよな…私は世界有数の温泉湧出量の地域周辺で育ったけど、それだけの観光資源があって、萌え以外にも思いつく限りあの手この手で四六時中町おこしをやってやっ…

「持つ人」だけの街、とは・メモ

定期的にこの手のニュースが出ますが、私の観測範囲ではまだ数年はこのままです。仮に建て替えれば、一服できる小さなジュース屋もマッサージ屋も靴屋も、存続はかなり厳しいと思います。新橋ヒルズ的な物、まだこの街に、東京に必要でしょうか?ニュー新橋…

トーキョー2020の意味・メモ

東京2020、パクリロゴの件から、セクハラに、豚演出に、障害者いじめに至るまで、ずーっと失敗ばかりなのは「ウソツキだろうが差別だろうがオラついてりゃ勝てる時代」の完全なる終焉であって、これは何千億というお金を投じてようやく膿として出されたもの…

和光学園&小山田圭吾問題・メモ

小山田圭吾の虐めの話、小中高和光学園てので「あー」って納得な部分があった…俺は幼稚園のみ和光だが、いじめが行われているのが明らかなのに、基本先生は放置だし、なんなら弱いからいじめられる、強くなれ、ウチはそう言う教育方針でそれが自由ということ…

オープンでフリーなインターネットw

僕個人の体験では、「オープンでフリーなインターネット(非登録制の掲示板)」は90年代末すでに匿名・無記名・捨てハンによる荒らし・煽り・騙りが横行していて、決定的にゴミになったのは2000年代始めに業者によるbotが急増したことだった。 https://t.co/WX…

オリザ問題・拾遺

*1 役者と関わっている座長に、そういう話が聞こえてこないわけがないんですね。つまり世間知らずもあるでしょうが、こういう人達は(左翼的言辞に沿っているのに!)下部構造をあえて度外視してみせる「見栄の話法」が身に染み付いているんだと思いますね。…

フリーランスの矜持・メモ

中卒で芸人になって、37年間身寄りのない何の保証もない【フリーランス】を続けてきた者としては、今の状況も全て【想定内】です。人様が寝ている時に必死に働いて人脈を構築し【現場】が飛んでもお金が入ってくる自分なりのシステムを作りました。要は全て…

氷河期ロスジェネの「不人情」について

氷河期ロスジェネ世代の「勝ち組」のネオリベ原理主義的になってゆくのって、熾烈な競争に生き残ってきた経験からくる身の守り方ではあるんだとおも。殊に学歴その他で優越性持ってたりした分、なんでこの自分がこんな目に……的鬱屈は傍目よりずっと発酵して拗…

ヴィレバンのファッション人文系

チョイ昔までファッション人文系ってのは存在したのだビレバンで売ってる有名な社会学や哲学の本を読んでることを自意識の中核にする地方のロスジェネとかだしかし今、考えるとそれが文化の底上げになっていたし意外と大切だったややこしい自意識による弊害…

街あるきライターの陥穽

ある一角に惹かれ調べたら、バラックは公道上にあった。検索すると「戦後のドサクサ」「不法占拠」の文字踊る。孫引きブログ群も同じ文脈。実際は、困窮した引揚者住宅で訪ねて話を聞くと高齢者の家だった。資金的に転居できずに来ただけの場所だった。調べ…