文化

サブカル史、を語る時の陥穽・メモ

ロボットアニメ史を「ロボットアニメ」の流れだけで見ているとわからない事が「メカアニメ」とか「アニメ全般」とか「特撮・人形劇含むテレビまんが全般」とか「映画や一般ドラマ含むメディアフィクション全般」とかで見えてくるケースは、まあある。— 葛西…

書店と図書館の変遷・メモ

「お金がないなら図書館に行けば良い。新刊も読める」という人を見かけたので、子供の頃からの図書館ユーザーとして言わせてもらいたいんやけど、今の図書館で新刊やちょっと話題になった本を読もうと思ったら、1年待ちとかザラです。昔はね、割と早く読め…

アニメ絵における「美」の誤解・メモ

「アニメ顔」てやつはこれから先もドンドン白人像から遠ざかる方にしか進んでかないですね。鼻口をどこまでも消していこうとするベクトルじたいは不動のものだから。今世紀はじめ「現実に美しいとされるEライン」をブッチしたときもう後戻りできない分水嶺を…

何もかも「エンタメ」だらけ

私は社会・経済に対し、少し変わったものの見方をしている。ある程度のエッセンシャル・ワークを除けば、多くの職業は「エンターテイメント」ではないか、と。新型コロナの第一波では、8割の人手を減らす努力が払われた。一時的な措置とはいえ、エッセンシャ…

ポリコレ有色プリンセスへの異議・メモ

ポリコレプリンセスが嫌われるのは有色人種だからじゃなくてプリンセスじゃないからだと思う。有色人種の子供だってコッテコテのプリンセスに対するニーズを満たして欲しいのにポリコレ的な言い訳パート、例えば見た目じゃないとかを混ぜ込むから、有色人種…

レンズの明日・メモ

昨日「レンズはこれ以上進化しないんですかね」みたいな質問を受けたけど、「理想のレンズ(概念)」と物理のレンズの間にある差を埋める行為に頭打ち感があるから「マーケティングから生まれる焦点距離と重量のバランス」に色んなメーカーが走っているのだ…

生乾きの化石、の使命

どうも私が世間の感覚とずれていたなと感じたのは、私にとって江川紹子さんたち専門家はオウム真理教事件で活躍した人なんだけど、この時代を知らなかったり重視しない世代にとってツイッターの人であったり、テレビに出てた人なんですよね。詳細は↓。そもそ…

あるテキヤのおもひで・メモ

高校生の頃、テキ屋(祭りや夜店の屋台)で夏場だけ毎年アルバイトしてた。水ダウで小峠が「テキ屋インチキ説」を掲げていたが、大半はあんなもんじゃない。ああいうのを見て当たりが出ないくじ引きなどに全財産を使ってしまう子供などが出ないように、闇を…

伏線とフラグ・メモ

小説読者がやたらに伏線とその回収を重視している傾向について考えていたのだけど、どうも最近のあれ、伏線じゃないんじゃないかと思えてきた。じゃあ何かというと、フラグです。— 太田忠司 (@tadashi_ohta) 2022年8月4日 小説読者がやたらに伏線とその回収…

個別具体の細部と「おりる」の関係

個別で具体でささやかで、個人の生身のたたずまいが織り込まれているような挿話や細部、どうでもよさげなはなし、が、たとえ断片であっても大好物。これは性癖みたいなものだと思うとるけれども、ただ、一見似たような性癖に見えても、宿っとる生身のありよ…

韓国・フィリピン、アジアと日本

Born_in_Joshu (大阪で働く群馬県民)×6 on X: "70年代の朴正煕政権時代にソウルに行った事がある。父が単身赴任し、東大門近くに下宿してた。家族で遊びに行って、オンドル効いた部屋に泊まった。下宿のおばさんは日本統治時代の経験者で日本語が上手で、と…

2022年 参院選における10代の動向

参院選が終わりましたね。本日は塾講師の立場から見た今の中高生の政治観のお話。東京の政治感度の高い中高生が集う恵まれた環境で教えています。学校ではないので、生徒や卒業生と比較的自由な政治談議をしています。その中で感じた、東京の中高生の政治観…

デコトラの来歴・メモ

水産商品輸送用のトラック輸送の需要は戦後拡大するが、海からの塩分を多く含む風や道路に撒いてある凍結防止剤の影響でよく錆びた。そのため、寒冷地の八戸や石巻などではステンレス板で補強していた。だが当時のトラックの運ちゃんは荒くれ者。補強ついで…

声の伝播力・メモ

混み合ったスーパーの鮮魚売場で店員が「らっしゃい、らっしゃい!今日はイカがオオスメだよー!」と言ったら通りかがりの幼児が真似して「らっしゃいらっしゃい!」と言い出して、隣の幼児にも伝染して辺りの子供10人くらいが「らっしゃいらっしゃい!」と…

東京と田舎、向都離村の現在・メモ

文系オタである辺境の越後人としては、「あったいいなと思うものが色々」というところ。美術館とか、図書館とか、映画館とか、大きな本屋とか、こだわりの本屋とか、ブックカフェとか、そういうもの。山や海の側に住んでいるけど、あんまり興味もないのが正…

「公共」と「通俗」の間・雑感

「公共」とは、ある意味「一般」であり「普遍」でもあるようなものだろうが、それは同時に「通俗」「ありきたり」でもある部分を必然的に含まざるを得ないわけで、な。 で、それらを仕事として視野に入れて具体的に動かしてゆく立場が「行政」であり、実行部隊が「…

「歴史書」の売買・メモ

息子が2元貸してと言うので理由を聞いたら、マンション内で6年生くらいの男の子がお店を開いていてそこで買いたい物があると言う。え?!警戒しつつ話を聞くと、その子はここに長く住んでいて、ここの子供達の間で起こった事を記録し本にして2-3元で売ってい…

Web上のコンテンツが「消滅」すること・メモ

Cakesサービス終了の件。こうしたときにコンテンツが見られなくなるのは普通のことだから、noteでエクスポートできないのは的がはずれた指摘なのではないかという意見があったので整理をようはエクスポートできるかどうかは、クリエイターが作品を守るために…

メンヘラの親・メモ

今って、恋愛や結婚のハードルが上がっていて、お金があろうがあの手の社会性に難がある人は子供をつくることが難しくなっている。メンヘラカルチャーっぽい外見の何かは残るけど、支え手はヤンキーカルチャーをやっていたような層に移っていって変質すると…

情報環境とリテラシー、そして異文化としての歴史

広い意味でのいわゆる「リテラシー」の時代差、世代差と、情報環境の違いとの関係によって、否応なしに生まれてきていたはずの「読み方/読まれ方」の違いについて。それが概ね自覚的に対象化されにくいままだったらしいこと、なども含めて。 過去というのは…

おたくの「保護区」異論・メモ

オタクのコミュニティは本当にオタクにとってのサンクチュアリー(保護区)なのか。-利己主義と排他主義が生むオタクのコミュニティの実態|ニッセイ基礎研究所, https://t.co/FOC4FdLy97— 銀髪推進派 (@alpaka) 2022年5月11日 オタクのコミュニティは本当…

腐女子の攻撃性について・メモ

ツイフェミって割と女オタが多い印象があったけど、あの連中はマジでBLは安全だと思って男性向けエロを叩いていたんですかね。だとしたら間抜けもいいところで、次はBLが標的になるに決まってるけど、あの連中はこれまで規制側に回っていた手前、表現の自由…

おたく嫌悪のコア世代は?・メモ

「オタク文化に対する嫌悪が最も多いのは40歳代の人達」という話ですが、個人的に思うことを。宮崎某事件の話がよく取り沙汰されますが、あの事件に最も直接の忌避を感じるのは、当時まだ子供だった40代ではなく、「当時、漫画やアニメ好きな子供を持ってい…

フェミとプロテスタント

日本のフェミニズム運動やジェンダー学はほぼ英米フェミニズムと英米ジェンダー学を無批判になぞってるだけ。彼らが挙げる固有名詞がことごとく英米フェミニストやジェンダー学者であることからそれがわかる。で、英米フェミニズム・ジェンダー学というのは…

あるロシア体験たち・メモ

学生時代、ロシアひとり旅してて夜ホテルのロビーでのんびりしてたらおっちゃんが隣りに座ってウォトカ買わねーかって値段聞いたら1本3,000ドルって言うんだよね。高いって言ってたら結局500円(日本円)でいいってなって、じゃあ買うわって言ったら、— TJ (…

BL・腐女子・表現規制

https://twitter.com/haruki839/status/1493045517974077441 そっか、「BLは守られる」と思ってるんじゃなくて「大嫌いで不愉快なオタクが苦しむならBLもろとも規制されたって構わない、別に商業BLくらい、漫画くらいなくなったって困らない(だって私洋画ク…

「死」が肯定的に・メモ

アニメの変化として私が注目しているのは、【死を肯定的に捉えるようになってきた】ということ。ドラゴンボールみたいにどんどん生き返るのでもなく、厭世観から死にたいと思うのでもなく、死を免れようと思えば免れることはできるんだけど、それでも善く生…

トレース是非如何・断片

最近、写真をトレースし自分の絵に仕上げた人の話題に触れ、思い出したことがありまして、以前あるインタビューの依頼を受け、出来上がった記事に自分が回答していない内容が書かれていて「これ話しましたっけ?」と不思議に思って訊ねると「文字数が足りずw…

「学校化」の遅延爆弾

「運動」モードみたいな言葉やもの言いの運用作法を、無自覚無意識に「そういうもの」として実装してしまった人がたって、世代を越えてうっかり存在していて、それは本質的に「学校」的言語空間を制御しておくたてつけが社会の中で煮崩れていったことと関係しと…

若い日本の会、関連

ようやく「若い日本の会」世代の時代が終わるのか。長かったなー。— 仲俣暁生【自発的に凍結中】 (@solar1964) 2022年2月1日 ようやく「若い日本の会」世代の時代が終わるのか。長かったなー。 ある雑誌で谷川俊太郎にインタビューした際、石原都政批判の流…