雑感

50歳無産サマの感慨・メモ

私今50歳で、子ども育てなかった人を自分の友人関係で考えたとき、「ほしくなかった」と言う人ほぼいなくて、「チャンスがなかったor授からなかった」なんだけど、今の20代は「ほしくない」が一定数いるようなので、失われた30年の間に人々の中の子孫繁栄の…

教養とメモの関係・雑感

いろいろあるにせよ、われわれの生きているこの社会や文化、歴史に関する理解の大枠の最低線くらいは、「大学」なり「学問」なりが、まあ、担保してくれているんだろうな、という漠然とした信頼程度すら昨今、失われつつあるように感じる本邦いまどきの状況とい…

「詩」と「詩人」の再発見、とか・メモ

何度かすでに似たような趣旨のことをボヤいたり触れたりしているけれども、ぶっちゃけ前世紀の活字/文字しか読まない日々を送るようになって久しい。「あたらしい」ものはそれだけで何か雑音、ノイズ、ものを落ち着いて考えようとする際の夾雑物になる、そ…

口と舌、しゃべること、の老化について

老化というのは理屈でも能書きでもなく、ミもフタもなくわれとわが身、この生身のカラダの個別具体として日々、思い知らされてゆくものだということは、もう40代の終わりくらい、50代にさしかかる頃には一応、わかるようにはなってきていた――つもりではあっ…

論文ばかり読んでいるとバカになる

論文ばかり読んでいるとバカになるぞ――なんかそう言ったことがある。いつ、誰に対してだかは忘れた。けれども、そう言った時のその相手の顔つきに、明らかに軽蔑と落胆と、ああ、こいつは相手にしない方がいい物件だったよな、といういまさらながらの気づき…

「歴史家」とクレーマー

どこかの郷土博物館だか民俗資料館だかの歴史学者の館長と、地元のいわゆる郷土史家みたいな御仁がバトってるらしい、という話。自分で調べてみないと何とも言えない。せめて両説の根拠となるところくらい書いてくれ。体験談で言うと「私の説を聞いてくれ」…

雑書の行く末、のこと

大学に拉致されたまますでにほぼ3年、いずれやくたいもない雑書の山なれど、裁判の決着がどのようになるにせよ、来年3月には泣いても笑っても定年の身の上、研究室と学科実習室にあるそれら雑書古書からVHSビデオやらその他LD、DVなどのレガシーメディア再…

点と線、そして面への道行き・雑感

前世紀のもの、それも半世紀もそれ以上も前のものも当然に〈いま・ここ〉として読むような日々をずっとしてきていると、かつての雑誌に当時の無名の若い衆として掲載された署名記事が、昨今の情報環境の有難さ、検索してみると、のちに名のあるあんな御仁こ…

人の道、という規準・雑感――あるいは、一歩進んだちんぽ騎士の症状

つまるところ、男子は小さな頃から街をぶらぶらして自分に合う仕事を探し、女子は小さな頃から家の手伝いをして家事堪能になり、15歳に成人して、18歳ごろまでに男子は見つけた仕事で生活基盤を整えて女子を嫁に迎える、というのが人間であって— 砂鉄 (@sate…

(ボクの大事な)「京都学派」という無意識

このNOTES、あまりナマものというか、Twitter空間などで敏感にあたりさわりそうなお題は、そのまま触れて出しでなく、走り書き程度に備忘録として記したのち、少し「寝かせて」おいてから、あらためて自分の裡で咀嚼して整えるようにはしてきているのだけれ…

「教える」ルーティンの縛り・雑感

3年前、予期せぬ形で勤めていた大学から放逐されることになって、それまでそれなりに日々のルーティンになっていた講義や演習など、大学というたてつけの中であたりまえにあった「教える」という営みから切断されて、ものを考える習い性まで微妙に違うものに…

人文系煮崩れの責任世代

自分などと同世代同年代で素直に大学教員になれた人がたがここにきて軒並み定年前後になっとるということは、ここ10年~20年の大学教育や学界の中堅~幹部級だったわけで、一気に可視化されてきた本邦人文系の煮崩れのその過程に最も責任あった層だと言われ…

手塚~トキワ荘世代&階層による「分断」の痕跡・雑感

手塚~トキワ荘世代&階層の描き手が台頭してゆく過程は、読者世代と併せ技の「戦後」だったはずで、それは戦前からの少年(月刊)誌が週刊誌媒体の、しかもみるみるうちにマンガ専門誌になってゆく過程でもあったわけだが、それによって旧世代(概ね当時のオトナ…

「スープストックは女の吉野家」コピペ爆誕

「スープストックは女の吉野家」というのを見て笑ってしまった。昨日、近所のスープストック行ったんです。スープストック。そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、離乳食無料、とか書いてあるん…

スープストック吉野家説、番外

子なし独女向けおしゃれスープ屋が赤ちゃん連れを優遇したら炎上した件について、男性諸君にわかりやすく説明するわ。お前がキモヲタロリコンでな、AKBライブとかメイドカフェに足を運んでたとするやろ。集まる客は全員お前と同じキモヲタロリコンしかおらん…

群を抜く存在になりたい

群を抜く存在になりたい、目立ちたいという欲望「だけ」が前のめりに実装されてしまった物件が、いまどき「意識高い」「正しさ」を考えなしに身にまとうことがひとまず最短距離と考えてしまっているらしいこと、そのあたりの仕組みがうまく言語化されていず、既…

本邦人文系煮崩れの背景

いわゆる人文社会系、まあ、人文系とくくっておいていいのだろうが、いずれ本邦日本語を母語とする環境でそれなりの歴史的経緯と共に「そういうもの」として育まれてきた学術研究およびそれに付随するある〈知〉の拡がりが、ここにきてつるべ落としに本邦同…

「無法松の一生」について

*1 先日、三浦小太郎さんが、かつて自分の書いた「無法松の影」という本をとりあげて、えらくほめてくださっていたんですが、それを受ける形で、今日はその素材になった「無法松の一生」の話をしろ、ということなので、少しお話しさせていただきます。 というの…

サブカルのゆるふわリベラル化、について

いわゆる音楽関係、デザインやアート関係(雑だが)などだと、ほぼ無意識「そういうもの」的にゆるふわ雰囲気リベラルがデフォになっている(らしい)理由、すでに歴史的な記述が必要になっとるとおも。 音楽関係にせよ、デザイン・アート関係にせよ、ある程度の…

「身を固める」ということ

「身を固める」というのは、それまでの「身」がふわふわして不定形なもの、「若い衆」時代であるという認識を前提としとったわけで、な。 世間に世帯持ちとなって生きてゆく段階になること、地縁血縁に世帯として責任ある立場になること、でもあったんだわな…

続々・colabo問題について・雑感

*1 「「Colaboは性暴力被害者への支援活動などほとんど行っていない」という基本的な事実関係について書きました。ほぼ全てのメディアがColaboのことを「性暴力被害者の支援団体」と報じてますが、あれは誤報です。はっきり断言できます。 当たり前の話なん…

「教育」という冠のワヤ

ほんまに「教育」と名のつく、あるいは冠かぶった領域については、「立ち入り禁止」ないしは少なくとも「自己責任で」と明記すべきとおも、ここ四半世紀くらいの経緯については。 いわゆる人文系の「教養」が、世間一般の「本読み」「読書人」の下支えがまだあっ…

続・colabo問題について・雑感

「思った以上に抱樸(奥田知志理事長)や村木厚子氏に関連する団体が多いことに驚いたし、奥田氏と村木氏がWPBC、生協関連、住宅支援関連団体、一部地域の社会福祉協議会と中央共同募金会の「ハブ的」な役割をを担っているのではないかと推察する。」(暇空氏の…

colabo問題について・雑感

*1 ● Colaboという団体があります。一般社団法人だそうですが、この一般社団法人というたてつけが曲者でもあり、何だか善意で何か世のため人のためにいいことを行うボランティア団体、のように漠然とイメージしてしまいますが、そう考えていると、まず足もと…

論文や専門書のいまどき、との対し方

いわゆる研究論文や専門書の類、参考文献や註から眼を通すんだが、昨今それであらかじめ「ああ、こういう範囲のこういう目配りしかしない/できない人なんだな」という、概ね良くない意味での見切り方を容易にさせられてしまうことがほぼほぼ普通になってし…

エリジウム、ナニカ、そしてDeep State

これまでの「政治」を「わかる」ための図式、保革・左右その他の道具だてによって「そういうもの」化してきた水準とは別に、それらと違う「もうひとつの政治(だか何だか)」がすでにびっしり根を張ってしまっていたでござる、と…… 彼の地で言われるようになっ…

広告メディアとしてのTwitter・メモ

山本一郎さんの動画を見て、「Twitter社(特にTwitterJP)ってそんな広告の基礎みたいなことも知らんのか」ってあんぐりしたから言うけどさぁ…基本、「明確に探してる」層はTwitterで商品や悩みを検索しないのよ。一部のエンタメや出版・作家業を除いて、商…

イーロン・マスク、と米国式俗人経営の功罪・メモ

イーロンマスクの社内メールから読み解く生産性を上げる6つの秘訣1) 参加者が多すぎる会議を無くす2) 自分が貢献出来ない会議は退出3) 無駄な伝言ゲームを無くす4) 見せかけの賢さより正しさ5) 多すぎる会議を無くす6) 社内ルールより常識伝統的日本企業の低…

ルンバが死んだ

ルンバが死んだ。老衰した犬の様にヨロヨロ動く円盤はガタンという異音と共にこと切れ、ボタンを押しても、電源ケーブルを直挿ししても、電池を入れ直しても何も反応しなくなった。我が子の誕生とともに我が家にやってきた掃除ロボットの最期はあまりにあっ…

AIとの問答・メモ

AI「今更なんですが、よろしいでしょうか、人間」人間「種族名でよぶな。なに?」AI「よく創作とかで、人間が滅んでもロボットは生き残ってずっと動いてる話ありますよね。あれおかしくないですか?」人間「というと?」AI「人間の寿命より稼働時間の長い精…