メディア

「政治」の駆動力としての「広告・宣伝・メディア」

もうな、エコでも再生エネルギーでも、フェミでもジェンダーでもLGBTでもSDGsでも発達障害でも里山でも多文化共生でも多様化でも(以下随意)、いずれそういう近年もてはやされてきた大文字の「そういうもの」スローガンの舞台裏に、中国系利権がびっしり貼り…

アニメや特撮は「卒業」するもの

「アニメや特撮は卒業するもの」は昭和後期の同世代の若者の多数がそう信じていたというのは、記憶にとどめておきたいところであります。— 『ナチスと鉄道』(NHK出版新書)/『ふたつのドイツ国鉄』/『鉄道のドイツ史』も発売中です (@MIZUTORIAB) 2022年6月…

のび太的ルールの民主主義の未来

私には「日本は人まねが上手くて自動車や家電で世界2位の経済まで上り詰めたが、ビジョン創出は苦手で経済を維持することができなかった」という持論があったんだが、そうでもないのでは、と最近思ってきた。というのは⇒— ケット・シー (@kettosee) 2022年6…

情報環境とリテラシー、そして異文化としての歴史

広い意味でのいわゆる「リテラシー」の時代差、世代差と、情報環境の違いとの関係によって、否応なしに生まれてきていたはずの「読み方/読まれ方」の違いについて。それが概ね自覚的に対象化されにくいままだったらしいこと、なども含めて。 過去というのは…

おたくの「保護区」異論・メモ

オタクのコミュニティは本当にオタクにとってのサンクチュアリー(保護区)なのか。-利己主義と排他主義が生むオタクのコミュニティの実態|ニッセイ基礎研究所, https://t.co/FOC4FdLy97— 銀髪推進派 (@alpaka) 2022年5月11日 オタクのコミュニティは本当…

押し入れ、のはなし

あれは2015年か、そこらのことだったか。当時、成年向け漫画のスレか何かで、誰かが奇妙な話を語りだした。何でも、ある作家の描く成人漫画には、毎回必ず押入れが出てくる。ここまではまあそんなこともあるだろうな、という話だ。だがそれだけではないとい…

可視化される「ポリコレ当たり屋」・メモ

今日の朝会で聞いた話をメモっとく。キーワードで「ポリコレ当たり屋」というのが大分聞かれるようになったらしい。たわわ、例の駅のバリアフリーの人、本当に改善するつもりではなく、ただ騒ぐのが目的の人。もう企業でも「ポリコレ当たり屋に絡まれたら無…

末期の書棚、最後のアーカイヴ・雑感

本って、カタチは書物で同じでも、その活用の仕方/され方ってのは結構千差万別で、それは内容によって図書館的に分類される枠組みにおいてというだけでもなく、それらを「使う」こちら側の目的によっても違ってくるところがあるらしく。 大学なんかで、これこ…

腐女子の攻撃性について・メモ

ツイフェミって割と女オタが多い印象があったけど、あの連中はマジでBLは安全だと思って男性向けエロを叩いていたんですかね。だとしたら間抜けもいいところで、次はBLが標的になるに決まってるけど、あの連中はこれまで規制側に回っていた手前、表現の自由…

おたく嫌悪のコア世代は?・メモ

「オタク文化に対する嫌悪が最も多いのは40歳代の人達」という話ですが、個人的に思うことを。宮崎某事件の話がよく取り沙汰されますが、あの事件に最も直接の忌避を感じるのは、当時まだ子供だった40代ではなく、「当時、漫画やアニメ好きな子供を持ってい…

「広告」「宣伝」の胞状奇胎化

「広告」や「宣伝」という営みがどのように世間に位置づけられ、また語られてきとるのか、を例によって千鳥足ながら自前で少しずつ掘ってみたりしとるんだけれども、おおよそ見えてきたことのひとつは、やはり70年代末~80年代にかけての頃からそれらのもの言い…

モーリー的憂国ガイジン身ぶり

*1 私、今日は寝て起きてずっとウクライナを見続け、考え続けてからまったく関係ない大型バラエティー番組の収録に行ったんです。そうしたら全然使ったことのない脳の部分を全開させ、それでもプロの芸人さんたちに追いつけず、テンパって真っ白になり、楽屋…

「この☓☓☓☓!」という「差別語」

https://twitter.com/nezikure/status/1492487388236754944 今日、なんというか凄く味わい深い出来事があったんですが… なんと申しますか… 地元の農家で洒落にならない規模の窃盗がありまして、 その犯人が日本国籍を有していない方だったワケなんですけれど…

「死」が肯定的に・メモ

アニメの変化として私が注目しているのは、【死を肯定的に捉えるようになってきた】ということ。ドラゴンボールみたいにどんどん生き返るのでもなく、厭世観から死にたいと思うのでもなく、死を免れようと思えば免れることはできるんだけど、それでも善く生…

トレース是非如何・断片

最近、写真をトレースし自分の絵に仕上げた人の話題に触れ、思い出したことがありまして、以前あるインタビューの依頼を受け、出来上がった記事に自分が回答していない内容が書かれていて「これ話しましたっけ?」と不思議に思って訊ねると「文字数が足りずw…

「演歌」という定型の凄み・雑感

いわゆる演歌がいま何となく共有されているようなイメージ通りの「型」として完成されたのも概ね1970年代あたりのように感じるんだが、それ以降は明確に「歌詞」に意味を委ねる必要はなくなり、フシその他演歌的「定型」そのものが本質であるようになってい…

オキナワ、の現在

沖縄は正直、ヤンキー&体育会系文化天国で、文系文化砂漠なんだよなぁ。カチャーシーやエイサーは派手に報じられるけれど、琉歌の意味を理解してる人はほとんどいないし、いてもリスペクトされない。太平洋戦争以前の地元歴史も興味がない人がほとんど。せ…

さまざまな「ラムちゃん」の時代・メモ

1981年9月頃「うる星やつら」がTVアニメ化される事となり、スタジオぴえろの仕事をニルスから受けたいた我がスタジオも参加となった。「宮尾くん、こういうの好きだろう」と先輩に言われ、原画を描く事に。いや、先輩好きだけど好きだけどなこれはちょっと…—…

ヴィジュアル系とヒップホップの関係・メモ

90年代のヴィジュアル系、90年代の日本語ラップシーン直撃世代の自分にとってもこの方は面白い存在だと思うので注目はしている。ただBADHOPのように本質的な部分でのV系とのリンクではなくて、バブル期以降のポップカルチャー化したV系が産んだ存在かなと思…

アニメ好き受難の記憶・メモ

萌え絵叩きの人たちを見てると、3〜40年くらい前には確かに存在した、「男のくせに女の子キャラに興味なんか持つな」っていう化石のようなジェンダー観を思い出すんだよなぁ。当時、「風の谷のナウシカ」を男子小学生が見たことを「男のくせに」って馬鹿にす…

「歌謡」のチカラ・メモ

マクロスがアニメとアイドルを融合させた部分はあるけれど。アニソンの女王・堀江美都子さんが、日本コロムビア社内では「美空ひばりの次に偉い人」と呼ばれるほど、歌は元々強かった。勝新太郎・萬屋錦之介・三船敏郎の会社潰した三人で、勝が早く借金返済…

もうひとつの「失われた30年」の内実・メモ

節子、だからそれ、「昭和後期~平成初期」あたりで認識固定されたまんまってことなんや、本邦フェミジェンダー系界隈の認識が。 https://t.co/Xr1weSYZXy— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2021年11月26日 フェミジェンダー界隈の主戦場のはずの領域につい…

萌え絵とその変遷・メモ

萌え絵はもう死語になりつつあるので便宜上仕方なく使うけど、萌え絵が女性蔑視という話がここ2年くらいで急に出てきておかしな主張が力を持ち始めてる様な気がしてならない。似た絵柄を描く人が韓国中国に留まらずアメリカにも沢山いますが、では世界中で…

洋画吹き替えの技術者回顧・メモ

今のテレビマンは理解できないかな。昔、地上波各局がゴールデンタイムに「洋画劇場」を置いていた頃は、吹き替え版こそが番組のオリジナリティだったので、同じ映画でも吹き替えは各局が独自に制作してました。映画担当者同士は仲良しだけど、他局版を使う…

少女漫画的顔つき、の変遷

少女漫画は昔から目が大きくヒロインが女子大生になっても目の大きい童顔で(「フランス窓便り」を思い出して)、母親もほとんどしわのない童顔です。ほうれい線のある母親はなかなか出てきません。童顔の少女、女性の原型は少女漫画です。読者は少女で、男…

大洗のガルパン効果の〈リアル〉

少し古いデータになりますが、大洗町ってもともと国内旅行者が多く2004年度で441万人の観光客がおり、ガルパン後もだいたいそれくらいないんですよね。別にアニメの影響力は否定しませんけど、大洗においてもそこまでかというと、疑問ですhttps://t.co/EgtQi…

「萌え」で町おこし、是非・メモ

*1 「なんで萌えで町おこしなんかするんだ!」という人が温泉に行っていないのはすぐにわかるんだよな…私は世界有数の温泉湧出量の地域周辺で育ったけど、それだけの観光資源があって、萌え以外にも思いつく限りあの手この手で四六時中町おこしをやってやっ…

メディアの好況は焼け野原の後に

昨日の遺品整理のこと。膨大な書籍を見ると、同じテーマの本を律儀に買ってる傾向を感じた。ジャズの名盤名演奏の特集号とか、毎度買って揃えてる。もう、わかってるだろうに。真空管アンプ製作の本はほとんど網羅してたんじゃないか。— ロージナ茶会 / 峰盛…

女性同人誌のむかし・メモ

あのころ、ふんわり初恋な作品描いてた知人が本番系の同人が増えたことで「これからどうなっちゃうんだろう」って言ってたの覚えてる。その心配は作品を描く人と読む人の大幅増加で、結果二次創作世界が大きく拡大して、好きなものを選べるようになったわけ…

「おはなし」の制御のされ方・メモ

猗窩座さん、煉獄さんとの対決では典型的なアレな小物っぽく見せられており、もしあのまま彼のバックボーンが語られないまま彼が殺されていたら、恐らく彼はネタキャラ以上の存在にはなれなかったと思うのだよな。では逆に言うとバックボーンの語られなかっ…