地方

いじめと報復・メモ&雑感

僕がいた日野第三中学校は、日野市内では平和めな中学だったけど、横浜銀蝿全盛だっただけあって不良がいて、ある日、「おめえ、汚ねえんだよ」とか言ってはたきで休み時間にパタパタやられたことがあって、堪忍袋の緒が切れて、やったYって奴の顔を思い切…

メディアの中の地方差・メモ

その最たるものが1987年の明石家さんまのキッコーマンのポン酢しょうゆのCMソングだと思うんですよ笑っていいとも!の金曜日の自分のコーナーで毎回毎回歌っていたので国民レベルでみんな知ってるけど肝心の商品は首都圏と一部地域の限定販売だったからCMを…

「人材」とパソナの淡路島・メモ

淡路島のアレ。『人材』って言葉が『木材』『石材』なんかと同じで『安値で切り出してきたのを使えるように加工してなるべく高い利率で出荷する』べきものと扱われてるんやろね。半世紀前ならとっくに暴動が起きてたんだが、現代人は暴動を知らぬ。— 図星 (@…

「読む」の調律のために・雑感

「読む」の調整、自己調律のための一冊。何度読み直しても、そのたび新たな「発見」がある。 pic.twitter.com/7LJxx6HyGS— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2020年11月14日 「政治」と「思想」の間の絶望的とも言える距離。サークル村界隈から水俣病訴訟の周辺な…

「地方」の煮崩れてゆく過程・メモ

*1 小泉改革の後、それでも気を吐いて独自の小国の幸せを実現した少数の老獪な首長が10年代以降続々と引退、代わりに地方自治に入ってきたのがNPO、SFC的社会学ゼミ、SNS、イケハヤ的楽したい自分探し勢。見かけつるんと小洒落て じじばば住民から上澄みをも…

アニメと「楽園」環境・メモ

*1 それこそ「けいおん!」とか最近の「映像研……」とか、ああいう「高校」(という理想の楽園環境)のサークル的関係を鉄板の下地にした創作類見てると、ああ、ああいう世界が少しでも〈リアル〉に感じられるような若い衆自体、実はもはや相当いろいろ恵まれた上…

フルスペックの町、の記憶

フルスペックの町が消えていく時、まず玩具屋が消えるんだな。生活必需品じゃないことに加えて、子供向けなので。町が消える、町が再生産されない=子供がいないってことだから。— jun (@jun758) 2020年7月10日 フルスペックの町が消えていく時、まず玩具屋…

大学受験の記憶

なんで自分は東京の大学に行こうと思ったのか、40年以上前のこととは言え、何度改めて思い返してみても特段の理由があったとは思えん、むかしも今も。 大学に行くもの、というのは何となくそんなものだと思っていた程度だったけれども、浪人したら職人にする…

地域創生の現場・メモ

「こんなクソ田舎に転生してチートスキルもないのだが」みたいなの、俺が書くしかないのではないかって気持ちになるな。「地域活性化事業で動員されてる俺たちには日当もでないのに、適当な、実際問題として達成不可能なプロジェクトを提案したなんとか総研…

家の成仏

*1 もう解体されて新しい持ち主が立派な二世帯住宅を建てている、と聞こえてきたけれども、最後に残っていたあれこれガラクタその他の類をできる限り選別して積み出して、ぬこ3匹わんこ1匹の骨の埋まっている片隅の土もひとつかみ瓶に入れ、えい、これでもう…

TSUTAYA的なるもの、の現場・メモ

*1 *2 *3何で代官山蔦屋が今更になって話題に上がるのかもよくわからないが、過去に働いていた経験からメモ程度に書いておく。守秘義務に抵触しない程度に。— naoki.takahashi (@nao4200) 2020年6月9日 代官山の店舗はその後全国に展開される「蔦屋書店」ブ…

「国鉄」時代のいいかげん・メモ

あと、碇ケ関でキハ58の急行に乗り遅れて、茫然としていたら、たまたまそこにD51重連(前方補機)の貨物列車が入ってきて、車掌さん(あーカレチさんじゃなくて、なんていうんだろー)が、事情を聞いて、「ま、乗ってけや」とヨ(車掌車)に弘前まで便乗。こ…

東京の中流家庭アドバンテージ・メモ

2019年の入学式の祝辞と今年の入試の国語の問題から、「男性であったり裕福な家庭に生まれた事で、一見公平な競争に見える受験に於いてすら他の人より恵まれているのだから、全てが自分の努力と思って驕るな。」という東大の非常に強いメッセージが伝わって…

企業と地元の関係・メモ

同じ薄利多売でも大資本の方が仕入や経費は単価あたりがより安く、淘汰されてしまったけれど、お陰で「調子悪いから見てくれる?」で翌日には見てもらえる世界も崩壊した。時計の電池換えさえ数週間待ち。この不便は更なる消費サイクルの加速に向かうのか、…

JC=生活保守

一言で言えばJCというのは、都市型インテリの皆さんが一番嫌いな人種の詰め合わせみたいな人達です。中小企業の社長とか、開業医とか、事務所開いてる士業系の人とか、そういう所謂「地元の名士」の親睦会なんですよね。— 雁琳(がんりん) (@ganrim_) 2020…

ネットと極限状況・メモ

https://twitter.com/tutitoabura/status/1225612168206274562 被災地での劣悪な暮らしと余震の恐怖という極限状態で「酷い目に遭っているのは奴らのせいだ」と生活を守っているはずの避難所スタッフを敵と誤認してしまい、集団で状況の改善を訴えるという異…

「沖縄」の観光化過程・メモ

沖縄方言の日常からの消滅にテレビやラジオの同時放送が影響しているのは間違いないけれど、今ある「沖縄訛り」を「方言だ」と言い始めたのははっきりしてて、1982年の深夜ラジオ「ぶっちぎりトゥナイト」で「ナイチャー撲滅運動」というコーナーで開き直る…

バイパス地理学・メモ

昔の幹線国道は街中をいちいち抜けていた。街道が元々なので当然なのだが、道路地図に市街地通過の略図は付き物だった。昭和43年のミリオン地図の村上市を見ると、なるほど。城下町の鉤形街路が酷くて、昭和40年に早くもバイパスが完成している。昭和28年応…

路面店の書店がなくなると・メモ

書店が無くなるというのは、こういうことです。アマゾンは基本は目的買いです。おすすめはしてくれますが、まったく関係の無い本との出会いはありません。書店でふらふらと歩いていて、ふと出会う本もたくさんあるんですが、そういう機会が無くなるんですね…

筑豊は修羅の地・メモ

前職で博多弁使って人を威圧する人が居たんだけど、ある日北九州出身の人が来たときに急におとなしくなって、それからは北九州出身の人の天下になった。で、北九州の人と雑談してるときに「うちの父も福岡出身で。筑豊のあたりなんですけど」って言った瞬間…

ある政治家のはなし

消すかもだが。女子大生愛人問題で話題の先生は農水族の重鎮。うちはあまり接点ないはずだが、とある制度改正でもめる中、ご地元も関わる話だからダメ元で支援をもらうべく当時の課長に飛び込んでもらったことが。先生は「今日は時間取れないが資料入れとい…

「いなか」と若者

田舎に若者がいないのはなぜか?という問題がよく取沙汰されるが、田舎に帰ってきてよく分かった。まず、先に言っておくが若者はいる。数は少ないが、いる。「いない」というのは存在していないということではない。今日、また一人の若者が地域の集会に顔を…

旧国鉄エリジウム

*1 国鉄時代はこの種の利用債引き受け新製車を全く縁も所縁もない路線に投入し、利用債引き受けた地元には使い古しのゴミを回していたんだよなぁ。呉線電化では地元首長出席の式典で油臭い73系がやってきて、出席首長らがこんなボロの為に高額の利用債を引き…

「観光」で喰う覚悟

*1 前から言うとる。「観光」でメシ喰ってく、ってことについての覚悟なりリスクなり、社会としても生活や文化などにしても、一旦そっち行ったらもう後戻りでけんくらいの大きな決断せにゃならんあれこれの問題について、本邦あまりにも無自覚すぎやせんか、…

北海道というコスト・メモ

*1 しかしいまや日本は、広大な北海道のかなりの領域を持て余しつつあるのも否めない。札幌その他の限られた主要都市と工業地帯、有名観光地、ある程度採算性の高い漁業拠点と農業・酪農地帯(その比率は限られる)以外は、人が住むこと自体を経済的にあきら…

地域おこしの〈リアル〉とコンサル話法・メモ

ご当地NHKで厚真のハスカップを地域おこしの起爆剤に、的番組やっとるが、震災関連の復興資金使ったんだろう感ありありなお手盛りのシンポジウム(なんで山本リンダとか呼ぶ?)とか視察旅行(高知の馬路村まで)とかやっとってもうあらゆる意味で、ご当地そうい…

千葉と縄文・メモ

昭和40年代の冬の農閑期作物を作っていない畑で面白かったのが泥めんこ(江戸時代の遊び道具)拾い手元に本物が無いのでネット上の借り物だが↓こんなヤツがを畑で拾う事が出来たカッコイイ完全形を見つけると宝物にしてた今は殆ど見かけない pic.twitter.com/x…

ニューアカ東西・雑感

「ニューアカ」にも実は京都流と東京流みたいな違いはあってな。浅田などは京都学派由来の哲学/思想系界隈のノリ介したシンパや信者のコミュ感がコア層に共有されとったわな。いまだとそうだな、それこそかのシュナ坊などにその残り香みたいなのはちみっと感…

エゾー、な店のこと

今月いっぱいで閉店する、と聞いた地元の衆推薦の某店へ行った。 ご当地市内の一等地の立地。こじんまりとした昔ながらのしもた屋の規模で、外打ちもいい感じだったのだが、中へ入るとそれだけで空気がわかった。澱んでるのだ。見るからにエゾ顔したもしゃも…

宮本常一、「日本文化」その他・雑感

*1 宮本常一、というのは、近年脚光を浴びている名前である。 特に、民俗学とその周辺ではほとんど唯一と言っていいほど、有名な固有名詞になっている。それは、かつての柳田國男ブームに見られたような民俗学とその周辺への熱い視線がとっくになくなってい…