思想

小熊英二その他の闇・メモ

政治の季節の過激さが脱政治化してノンポリ化したはずなのになぜか反権力仕草としての清貧根性論が残って、それの反動で新自由主義化で獲得競争性資金が増えていくタイミングで「金を取れたやつが偉い」にいきなりなって… https://t.co/Qw2J01r4aH— 楚ノ名臣…

「運動」の手法の終焉・メモ①

実際オレは、これだけカツドウカが嫌われている世の中では、声を上げることの重要性は変わっていなくても、その目的達成のための騒ぎを起こすことって社会の反感しか買わないと思っている。その辺、イシゲさんがスレッド前半で語っていることの延長上にある…

「運動」の手法の終焉・メモ②

なんで社会運動がこんなに嫌われるようになったのか、やっぱり左翼はキチンと総括して考えて現実的な闘争手段に転換すべきじゃないのかな。— 黒猫亭ワクチン接種完了 (@chronekotei) 2021年4月12日 すごく具体的に表現すると「理不尽な暴力的手段でカツドウ…

人文系の査読は世間のリテラシー・雑感

かつて「アカデミズムとジャーナリズム」の対比で語られていたその「ジャーナリズム」の側の〈知〉のありようは、少なくとも日本語を母語とする本邦情報環境における人文社会系においては、いわゆる学術研究的な微視的精緻とはまた別に、やや俯瞰的な視野を…

ある歴史修正の手口・雑感

あずまん典型的だと思うが、自分たち以前はナチュラルに都合良く取捨選択して「なかったことにする」手口が身についとる輩、割とおるでな。それがあたりまえになる歴史修正の手口。「信者」という共犯者含めて。 何度か触れた、以前うちの若い衆学生がラノベ…

「マル経」のその後

50年代主流の所謂「マル経」は、資本主義は行き詰まって明日にでも革命を起こせるって本気で思っていてさ、それからの60年〜70年代の高度経済成長と科学の進歩ってのが「説明出来ない」事態に陥っていたのよな。そこから延々「現実を無視する」のが左の方々…

人文系の危機・メモ

人文系の「知の蓄積」ってアドバンテージは、1)蔵書量・読書量(文献通読量)2)(1)を検索する能力(見出しとキーワードを覚えておく記憶力)3)(1)(2)を駆使した横断的分析力とかなのかなって思うんだけど、そのアドバンテージはアナログでなければ価値が維持…

社会学と「セカイ系」・雑感

社会学が突出して症状化しているから袋叩きにあってるけれども、これはある部分、かつての文学なり社会評論なりの〈いま・ここ〉を言語化する文法・話法が、その背後にあったインテリ文化人的自意識ごと、いまどき情報環境では全方位からの批判にさらされる…

続・宅八郎について・メモ

オタクの元祖?オタクを搾取した人?宅八郎さんはどういう存在だったのか togetter.com まんま同じことをリプでもらったんだけど、宅八郎のアレは「サブカル界隈から見たおたく族のキャラ」だよ中森明夫が「おたく」と名じた人達もそうサブカル界隈とおたく…

「読む」の調律のために・雑感

「読む」の調整、自己調律のための一冊。何度読み直しても、そのたび新たな「発見」がある。 pic.twitter.com/7LJxx6HyGS— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2020年11月14日 「政治」と「思想」の間の絶望的とも言える距離。サークル村界隈から水俣病訴訟の周辺な…

ネトウヨ的なるもの、の通俗化

たとえば幸福の科学やれいわ太郎界隈、N国あたりまで漠然と「ネトウヨ的表象」を取り込んで「政治」にコミットしてきているわけで、近年は。— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2020年11月14日 たとえば幸福の科学やれいわ太郎界隈、N国あたりまで漠然と「ネトウ…

「善き人」との邂逅

これはbiscuit先生の仕事全体について当方が上手く飲み込めない所にも恐らく通じてまして。厩舎や路上のペットボトルを丹念に論じたりする水準と、大文字で肩肘貼ってる点では最も旧弊な左翼と同断の「つくる会」にコミットする水準とが、どう結びついてるの…

「記録」の現在・メモ

大方があたりまえだと思ったり感じたりしているようなこと、はわざわざ「記録」されない。 それどころか、わざわざ意識されたり見られたりすらされなかったりも。 ただ、「記録」がそのような記録する者、何らかの主体が必ず関わって初めて成り立つようなもの…

〈いま・ここ〉と「個」の「まるごと」・メモ

*1 「現在」≒〈いま・ここ〉は常に自分ごと、「個」の体験としての現実でしかない。 だから、そういう「現在」から「歴史」を考えてゆくことは、「個」の体験としての現実の上にどのような時間が堆積してゆくか、を考えることでもあったりするらしくて、な……「個人史」…

「新人類」再考・メモ

都市生活者の子供として生まれた時から都会に住んでる人が新人類の典型と思う。個人主義であって保守ではないが群れるのは仲のいい人だけで集団行動は学校と会社だけで十分と思っているので政治に積極的に行動することはない。田舎から出て来た同世代の人と…

職場をまわす〈リアル〉・メモ

地元在住の写真家藤井豊君が、暗室で使っていた冷風扇と食料を届けてくれる。震災後の東北縦断行脚の経験から、疲労時には取り敢えずカロリーメイトで持たせろとのアドバイス。アマゾンの倉庫労働での近況をたっぷり聴く。意外にも、働き易い職場だとか。ス…

心理or意識の「古層」とか・雑感

以前、鬱んなって、米国人と英国人のユング系の心理学者の治療を受けたのことがあんのやけど、その時、米国てキリスト教的な建て前の表土の下には岩盤しかあらへんのに対して、英国にはその下にやったらと豊穣な 古の文化の土が見えた気がした。後者のが僕に…

『クレア』の時代・メモ

今は昔、90年前後の女性誌『クレア』とか『マリ・クレール』って、バブルっという条件もあったけれど、広告さえ載っけておけば、後は編集者の自由裁量で、かなり好き勝手なことが出来る雰囲気があった。両雑誌でかなり方向は違ったけど、前者には昨日のツ…

「30年前」という距離感

*1 「30年前」の社会風俗と称して60~70年代くらいのイメージを語っている記事が話題になっているけど、漠然とした昔というイメージで時代錯誤なことを語ってしまうというのはありがち— 原田 実 (@gishigaku) August 2, 2020 『トンデモ本の逆襲』(1996)で…

「みんな」と「ひとり」

人はひとりでなく、タバに集団に組織になった時にこそ、いちばんひどいこと、苛酷な仕打ちができるようになるものらしい。ひとりひとりは「いい人」というのは、そういう意味で間違いではなく、おそらく真理なのだと思う。 その仕打ちや行動言動が、自分ひと…

「もののけ姫」の世界観・メモ

もののけ姫本編のアシタカはfalloutの主人公、NVでいう運び屋なんですよね。サンと山犬一族、エボシ御前とタタラ場、ジコ坊と師匠連、あとアサノ公方の利害対立に積極的に巻き込まれた第三者、マレビト、ストレンジャーなんです。 pic.twitter.com/oEGECXPEm…

当事者性の氾濫・メモ

今の世の中、本当に何につけても「当事者性の氾濫」が巻き起こっていると感じる。「当事者性」しかない世界にいよいよなろうとしている。そして、この「当事者性」が当事者と関係無い次元で回ることすら起こっている。— 雁琳(がんりん) (@ganrim_) 2020年7…

家の成仏

*1 もう解体されて新しい持ち主が立派な二世帯住宅を建てている、と聞こえてきたけれども、最後に残っていたあれこれガラクタその他の類をできる限り選別して積み出して、ぬこ3匹わんこ1匹の骨の埋まっている片隅の土もひとつかみ瓶に入れ、えい、これでもう…

「文化立国」の呪い

戦後的な「文化国家」幻想妄想 (戦争放棄で小さくてもつつましやかに生存してゆく、的な)は未だにこういう形で悪さしとるんかも知れんなぁ……— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2020年6月4日 本邦人文社会系(いわゆる「文系」)の増上慢からお花畑(゚∀゚)アヒャヒャヒャ…

「冷笑」と本気の間

ネット右翼の起源とか、若者保守化の背景とかの考察は数々出版されていて、それ事態は結構なことなんだけれど、平等を突き詰めた果ての太田竜とか、ニューエイジ思想の問題点とか、当然の前提だと思っていたものが、全くそうじゃなかったことに驚く昨今。危…

フェミへの怨嗟・メモ

男性差別の訴えをこうやって下劣な責任転嫁で抑圧するフェミカス見てるとフェミニズムの騒ぐあらゆる「性差別」は「それって差別コストですよね?女は構造的に差別加害する側で危険視されるんだから警戒されて当然。その構造を自覚して反省したら?」と煽っ…

「大衆」コンテンツを扱う方法・雑感

汎用量産型の「大衆」文化コンテンツの「研究」なり「批評」ってのは、ひょっとして「網羅」したりコンプリートといった方向での「全部おさえる」的な手続きってのはある意味、必要じゃないのかもしれんでな……少なくともそれだけではないアプローチはもっと誠実に考え…

オリザ問題さらに

科研費ってどっちかというと「私の研究は何より優れているから金くれ」ではなくて、「こんな独自性があってこんなことが分かると思うから金くれ」なので、なんか平田オリザ、産業も研究も自分以外をすべて間違って認識してないか? https://t.co/tMuXIm7Nap—…

氷河期世代の呪詛・メモ

状況の変化に対応しろ、死ぬ奴は死ぬといわれ続けた第一次就職氷河期世代として、すべての業種への支援に反対します。つぶれる会社がつぶれるだけ。甘えるな。経営者だのオーナーだのが没落していくのが当たり前になるのが危機というもので、備えなかったの…

散文と「細部」の関係について・メモ

文字に「事実」がどこまで反映されているか。「神は細部に宿る」とかあれこれ能書きはあるけれども、こと散文の場合、盛ったり手入れたりされやすいのはまさにその個別具体の細部だったりすることが少なくない。全体の印象やとらえ方、初発の視野や視角といっ…